花業界の衰退と日本の子どもや女性の幸福度の低さという社会課題を、教育に花の特性を取り入れることで解決する | 【公式】社会起業家を育成するソーシャルビジネススクール 社会起業大学

【公式】社会起業家を育成するソーシャルビジネススクール 社会起業大学

やまぐち社会起業塾 第2期生
末永 有紀 さん
Fleur縁 代表 / 花学プロジェクト会長
花のエバンジェリスト、フラワーデザイナー

ソーシャルミッション

花業界の衰退と日本の子どもや女性の幸福度の低さという社会課題を、教育に花の特性を取り入れることで解決する

 


幼い頃、祖母が活けた花が、一瞬で周りの雰囲気を変えてしまった体験から花の魔法に魅了される。
フラワーアレンジメントスクール講師、生け込み装飾、イベント、ワークショップ等、多岐に渡り活動する中で、花業界の衰退と年間約10億本も破棄されるフラワーロスの課題解決に貢献したいと思うようになる。
より多くの人に花の価値や魅力を伝えるため、花学プロジェクト立上げ会長に就任。
花のエバンジェリストとして後進の育成の他、子どもの情操教育を目的とした全国初の「フラワーアレンジメントコンテスト」を開催し地元山口県と連携して決勝大会も開催、社会活動を広げている。
2024全国技能グランプリ銀賞、他入賞多数。

 

■社会課題と取り組む動機

私が取り組む社会課題は、花業界の衰退と日本の子どもや女性の幸福度の低さです。

 

日本では、年間産出額、一人当たりの年間購入額、花農家数がこの20年間で50%近くも減少していますし、園芸科のある高校や農業専門学校、大学の入学者が大幅に減少しており担い手も少なくなっています。

実際、花農家さんのお話を聞くと、子どもたちは全く別の職業に就いており家業を継いでくれる意向はなく、年齢とともに作業の負担が大きくなっていて、このままでは継続は難しいかもしれないとおっしゃっていました。

 

それと同時に仕事場や学校で人間関係など悩みを持ち、3人に一人が孤独を感じているという現状があります。

私は、お花の特性を生かして子どもや女性をもっと幸せにする取り組みをすることで、この2つの課題を同時に解決したいと考えています。

 

最初のお花の魅力との出会いは、幼少期にありました。
家族で訪れたレストランで、そこに飾られていた花を祖母がさりげなく手直ししたところ、一瞬で周りの雰囲気を素敵に変えてしまったのです。この時、私は花の魔法にすっかり魅了されてしまいました。

 

その後は一般企業に就職をするのですが、第一子を出産したタイミングで再び花の魅力に出会い救われることになります。
その頃の私は、子どもと二人きりで過ごす時間が長くなり、外出することも減り、人と話す機会も無くなり、日々孤独を感じ、社会から隔離された、自分だけ取り残されたような感覚がつのっていました。

そんな折、自宅から5分の場所で花教室が始まるというチラシを見て「僅かでも自分の為の時間を持とう」と思い、通い始めました。

 

そこから私はどんどん花にのめり込んでいきます。

花は、私に人との繋がりを与えてくれ、世界を広げてくれました。
花は、私に癒しを与えてくれました。
花は、学校や家庭では得ることが出来ない沢山の大切なことを教えてくれ私を育ててくれました。

 

ただの趣味と思われがちな花。

しかし花には、人を繋ぎ、人を癒し、人を育てることができる素晴らしい特性があることに気が付いたのです!


そしてこのことは、花業界を再び活性化することチャンスになると思うようになりました。

花の特性を最大限生かして、記念日のプレゼントや飾りだけではない花を買う理由をデザインし、伝え、理解してもらうことで長くファンになってもらう。この流れを作ることで、花を買う人も花業界も豊かになるイメージが広がっていきました。

 

■ソーシャルビジネス

これまで培ってきた、スキルと子育てを経験、そして花の特性を生かしながら、子ども達や女性、高齢者などを対象に、今まで以上に幸せを感じ幸福度を高めてもらうというソーシャルビジネスに取り組んでいます。

具体的には、「花学プロジェクト」を立上げ、消費者に花の特性を生かして教育、人材育成をしています。

2024年にはジュニアフラワーアレンジメントコンテストを開催し、山口県内4カ所(下関、山口、周南、長門)で予選、やまぐちフラワーランド(柳井)で決勝とのべ100名近くの子どもたちに参加してもらいました。

それまでに地元長門では6回の「花と遊ぼう!学ぼう!」と題して消費者に花業界を知ってもらう事のきっかけ作りを事業として続けています。

 

■活動のやりがい

自分自身のソーシャルビジネスを通じて、自分の出来ることで社会に貢献出来ている実感を得られることです。

人と花を通して沢山の方々の笑顔に会える、花が引き起こす奇跡のような美しさを表現できた時の感動が伝わった時にやりがいが生まれます。

 

■今後の展望

花育にデザイン思考、創造性、コミュニケーション、医療とのかかわりなどをプラスした「花学」のメソッドを3年後には100人→500人の機会を提供できるように展開し、仲間を増やしたいです。

そして10年後には、この花学メッソッドを学んだ子ども達が、明るい未来を描き、社会に貢献すると同時に利益ををもたらしてくれるような素敵な大人に育っていることを目指しています。

 

■社会起業大学に入学して良かったこと

自分が目指していたことが正しいことだったという事が確信できたことです。
さらに自分の想いだけでは伝わらないことも実感しました。やはり思いが伝わるように言語化することが大切で、そのためには自分を深堀り、洗い出すことが一番近道だという事も知りました。

またここで出会った仲間は戦友として心強い存在になりました。

 

■社会起業家を目指す方へのメッセージ

自分の得意な事はもちろん苦手や出来ないことは素直に向き合うことで自分にしかできない道が見えると信じてください。

また周りにいる大切な人の意見には耳が痛くても素直に聞くことで大きく動くきっかけになることが多いです。
壁にぶつかった時がチャンスでその時の悩む時間を大切にしてください。柔軟さが必要です。

社会課題に立ち向かうのだから沢山の努力が必要なんだ!くらいの想いで沢山の方の力を借りてください。

私は周りを犠牲にするのではなく、近い周りにいる人も幸せにすることが社会起業家だと確信しています。
そんな小さな活動がきっと素敵な世の中を創るのです。

そんな社会を子ども達に残していきましょう!

 

 

やまぐち社会起業塾 第2期生
末永 有紀 さん
Fleur縁 代表 / 花学プロジェクト会長
花のエバンジェリスト、フラワーデザイナー

フラワーアレンジメント | Fleur縁|末永有紀 | 長門市
fleur縁は末永有紀が主催するフラワーコンシェルジェです。山口県長門市の花店、花の会場装飾、オーダーギフトの販売、手軽な花の定期便、コンテスト出場、イベント企画など。フラワーレッスン生花・造花/アーティフィシャルフラワー・ドライフラワー・...


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