社会起業家を育成するソーシャルビジネススクール 社会起業大学


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日本初の社会起業に特化したビジネススクール社会起業大学。約600人輩出してきた卒業生は今、どんな活躍をしているのか。林浩喜学長が話を聞いた。第9弾はシリアルアントレプレナー(連続起業家)として「プレミアム養鶏×障がい者雇用」に挑んでいる與良(よら)だいちさんだ。

 
 

大手総合商社勤務→大手コンサル会社→IT企業→ハタモク創業→エール創業→コンサルファームだいち創業→innochi共同創業→ハコニワ・ファーム共同創業→卵かけごはん専門店共同創業

 
 

■前半生

社会人になるまでスポーツを中心に打ち込んだ。中学から硬式野球、早稲田高等学院ではアメフトを、そして早大ではボート部で早朝から晩まで打ち込んだ。いずれも怪我に悩まされ後輩にポジションを奪われるなど悔しい思いもしたが根性もついた。晴れて伊藤忠商事に就職し、その後アクセンチュアに転職し遮二無二働いた。そして父親の経営するIT企業に入社し、尊敬する父の為に懸命に働く。しかし満たされない何かを胸中に抱き続けていた。

 

 
 

■人生の転機

それまで部活動ではチームから与えられた勝利という目標に向かって、就職してからは会社からの計画達成という命題に向かって何も考えることなくひたすら邁進してきた。

 

ところが3.11を機に、「なぜ自分は働くのか?」を真剣に考え始めた。深い内省の結果、働くことへの意味づけが自身でなされていないことを悟る。自分軸でなく他者軸で生きてきたということに気づいたのだ。そして日本の若者たちが同じ轍を踏まないようにと、のちに一般社団法人化することになる「ハタモク(働く目的)」を立ち上げた。その時35歳になっていた。転機だった。

 

社起大に入学したのもそのタイミングだ。そしてハタモクの事業プランを一気に書き上げた。ハタモクとは就職前の大学生たちに働く意味、目的をきちんと考えさせようというもので、学生がボランティア社会人との対話の中で自ら考え気づきをもらうということが狙いの非営利組織だ。與良さんの経験が生かされたソーシャルアクションで、多くのメディアからも取り上げられた。

 

ハコニワ・ファームでは障がいを持つメンバーが養鶏場業務の86.6%を担当

 

天国と地獄

ハタモクの成功に気を良くした與良さんは、今度はマネタイズを狙ってIT化したハタモクとも言えるエール株式会社を立ち上げる。VCからの出資も受けサクセスストーリーに向かってまっしぐら、のはずだった。ところがなかなか思うようにスケールできず、VCとの間に確執が生じる。

 

そして彼らによる冷徹な監視と並行して連日のようなパワハラと重圧をかけらえる日々。満足する実績を出せていなかった與良さんはひたすら耐え我慢した。そして心身の崩壊をきたしてしまった。当時まだ7歳だった1人息子が「パパ、もうお仕事やめていいんだよ」という一言で決意し、自ら立ち上げた会社を去ることにした。

 

それからの日々は、地獄だった。敗北感、情けなさ、不安などから自宅に引きこもった。そして寝て、食べて、また起きてのただ生きるという生活が丸1年続いた。そして食べる為に始めた個人事業としての企業コンサルティングで徐々に傷が癒え、その動きの中で今回のハコニワ・ファームの原点となる養鶏場を経営する福祉事業所と出会いがあり見事復活を果たす。

 

広い庭でのびのびと平飼いされた、元気いっぱいの純国産ブランド鶏「もみじ」

 

シリアルアントレプレナーとして

ハコニワ・ファームは、栃木県真岡市で障がい者雇用の場として養鶏場を立ち上げ、運営していた就労継続支援A型事業所だったが、なかなか事業が伸び悩んでいたところ、與良さんが経営参画し軌道に乗せた農業×福祉のソーシャルビジネスだ。コンセプトは「しあわせなニワトリが産む しあわせなたまご」というもの。のびのびと平飼いされた元気一杯の純国産鶏「もみじ」ブランドの鶏が生む、「茜(あかね)」と銘された最高品質のオーガニック卵。1個300円もするが、ネット販売を中心に売れ行きは好調でメディア取材にも恵まれ、クラウドファンディングにも成功した。そして栃木のふるさと納税の商品にも選ばれた。

 

最後に聞いてみた。何故起業し続けるのか?と。リスク、不安、恐怖といったものは無いのか?と。「もう痲痺しちゃってますよ」と笑いながら即答してくれた。また飽き性だし好奇心がありすぎだとも。ご本人的には起業して会社自体を興すことよりも社会的に意義のある事業を立ち上げて、ちゃんと稼ぐことが大事だと考えている。48歳にして波乱万丈の人生を生きてきた與良さんは、過去の失敗も生かすべく今後は独資、無借金、急拡大しないを原則に事業展開してゆくそうだ。そして得意の事業創造に100%集中し、チーム創業というスタイルでミッションを中心に据えた経営に取り組んでゆく。

 

そしてつい最近では、7月31日に世田谷区の三宿に卵かけご飯の専門店をオープンした。自然肥育の「もみじ鶏」が産んだ栄養満点の「茜」を炊きたての地元産オーガニック米に乗っけて、こだわり醤油をかけただけの極上卵かけごはん。かき混ぜて口にしたところを想像しただけでも至福だ。

 

濃厚で重厚感ある最高品質のオーガニック卵、「箱庭たまご茜(あかね)」


 

社会起業を考える皆さんへのメッセージ(自筆)

もしあなたに「社会をよりよくするためにやりたい」と思うことがあるなら、ぜひチャレンジしてほしいです。「やらずに後悔する」だけはしてほしくないです。やって後悔することって、意外にありません。多くは「やらずに後悔する」です。もちろん「やって失敗する」はたくさんあります。でもこれは「経験」という財産です。すべてが次につながります。もしあなたが動かなければ、社会で起きている問題が、解決されぬまま放置されてしまうかもしれません。解決するのは、その問題に気づいたあなたであってほしいです。

 

鉄は熱いときに打て!といいますが、まさにその通りだと思います。たった一度の人生、チャレンジの人生としてほしいと願います。(與良氏談)

 

7月31日にオープンした東京・三宿の「あかねの極上TKG ハコニワ・ファーム」


 

與良 だいちさん
社会起業大学 第4期修了
株式会社ハコニワ・ファーム 代表取締役

 

< 極上たまごかけごはんのお店 >
あかねの極上TKG ハコニワ・ファーム
住所:東京都世田谷区太子堂1-4-35 ニシムラアートプラザビル3F

 

林 浩喜
社会起業大学 学長

キャリアを通した社会貢献
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卒業生の紹介

自分らしさ、社会課題、ビジネスを重ね合わせ、それぞれのフィールドで社会起業家として活躍する卒業生をご紹介しています。