北海道十勝で、若者の可能性を掘って挽き出す | 【公式】社会起業家を育成するソーシャルビジネススクール 社会起業大学

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【公式】社会起業家を育成するソーシャルビジネススクール 社会起業大学

日本初の社会起業に特化したビジネススクール社会起業大学。約600人輩出してきた卒業生は今、どんな活躍をしているのか。林浩喜学長が話を聞いた。第8弾は北海道十勝帯広に移住し、「若者のキャリア支援✖️農業」を実践している山内一成さんだ。数多くの挫折を経ながらも自分の心の声に正直に従い、周囲に惑わされることなく自分の道を歩いてきた山内さんの人生ストーリーやいかに。

 
 

三重県で出生→勉強で頭角を現すも、好きなスポーツでは芽が出ず挫折を味わう→東大法学部に入学するもボートに熱中する日々→北海道十勝での農業インターンに参加→人事系ベンチャーに就職→社会起業大学→十勝に移住し農業インターンを軸に起業という経歴だ。

 
 

■前半生

実家は三重県で米作りをする兼業農家だった。小学低学年までは成績オール3の普通の子供だった。友達に誘われた塾通いを機に中高一貫の進学校に入り、努力がそのまま結果に出る勉強に打ち込み中3で三重県トップになるも、高校に入ってからは正解を覚えるだけの勉強には熱が冷め、思考型の本質的な勉強法に切り替えた。

 

部活のバスケットボールに熱中したがレギュラーになれず挫折した。現役で東大法学部に入学するが、中高時代のスポーツ挫折にリベンジすべく名門ボート部に入部。4年間の殆どを埼玉県戸田市の合宿所で過ごす。2年時に膝を手術する怪我によりまたもや挫折。

 

マネージャーに転向し、選手でない立場からいかにチームを強くできるかに苦心。この時「強いチームは一人ひとりが自律した強い個人になることから」という信念ができた。そしてこの指針が後の仕事における「一人ひとりが自分の人生を熱く生きる日本にしたい!」というミッションへと繋がった。これが今の仕事の土台となる。

農業インターンシップ事業に参加した学生たちと山内さん

 
 

社起大の授業で

就職は人事系ベンチャー企業に入社したが、その入社当時から「10年後までに社長になる」と決めていた山内さんは33歳で社起大の門を叩く。社起大の「社会性」「ミッション」といったキーワードが気に入った。

 

ビジネスノウハウは本でも学べるが、プランの切れ味よりも本気の魂を込めることに重点を置いた。エネルギッシュで実践的な授業を行う講師、クラスで何度叩かれても這い上がってくる本気度の高い同期とともに山内さんは現在の事業のベースとなるプランを書き上げる。社起大での学びはあらゆる形で今の仕事に大いに生かされているそうだ。

2013年、社会起業大学主催のビジネスコンテストで

 

起業までの道のり

前述の人材開発ベンチャー企業に入社し3年間十勝帯広での農業インターンの仕切り役となり、十勝帯広の可能性を感じる。2016年、37歳で帯広に移住するとともにTASUKI有限責任事業組合を設立。「都市と農村にタスキをかける」と同時に「次世代にタスキをつなぐ」というのが2大コンセプトだ。

 

基本モデルは、毎夏100人を超える全国各地の若者(主に大学生)を十勝帯広の農家で2週間働いてもらい農家は繁忙時の人手の確保に、学生はインターンを通じて心と体に刺激を与える。

 

日中は畑で農作業に従事し、夜は宿舎で仲間とともに対話を通じた自己内省。「昼は芋掘り、夜は自分を掘る」と山内さんは笑う。現在は、インターン参加の学生と十勝の地場企業をつなぎ行政とも連携して産官学での地域の魅力発掘プロジェクトも実施している。

 

それ以外にも十勝で出会った志の重なる他団体と協働した農業法人「ミナイカシ」や「十勝うらほろ樂舎」にも参画している。

日本最大級の地域農業×自分発掘インターンシップ プログラム

 

社会課題とビジネス

次世代を担う子どもや若者が優先されない社会になっていることが社会課題と考える。人類という生き物として最も大事なことがないがしろにされていると。自分達より上の世代の短期的・自己中心的な経済的利益が最優先されている現状を総力あげて変えていきたいと思っている。

 

むやみに経済成長を追いかけるのではなく『世代や立場を超えて周りの人達と関わり合い助け合いながら、大地や海や森など地球の恵みを頂きながら、心豊かに生きていける社会、タスキの輪のように循環する社会』にしてゆきたいと。

 

ただ対象が社会づくりでは取り組むテーマが大きすぎて曖昧になるので、まずは地域・コミュニティでそれを実現してゆきたいと現在3つの育成に取り組んでいる。一つはプロとして継続してやってきた人づくり。そして十勝地域の企業や行政等とコラボして取り組み中である新たな事業づくり。さらには自然栽培による安全安心な農作物づくりである。

 
 

社会起業を考える皆さんへのメッセージ(自筆)

「心が先、頭が後」

これは私が起業前、そして起業後もずっと自分に繰り返してきた言葉です。「おまじない」のようなものですね(笑)。

 

自分の心の中に沸いたワクワクや憤りといったモヤモヤした言語化されていないものを大事にすること。そして心の声に従い、はじめの一歩を踏み出すこと。同じように何かに挑戦しようとする人や既に挑戦している人達にその心の声を伝えたり、小さなアクションを起こしてみること。

 

そうすることで具体的なフィードバックが得られます。それをもとに内省を深めて志を言語化したり、頭を使って事業計画を磨き上げていってください。自分だけでなく色々な人の頭もフル活用しちゃいましょう。一歩を踏み出すことで、出会う人や見える景色が変わってきます。行き詰まった時や環境を変えて考えを深めたい時はぜひ十勝に来てくださいね!

 
 

山内 一成さん
社会起業大学 第6期修了
TASUKI合同会社 代表社員 / TASUKI有限責任事業組合 代表理事

 

林 浩喜
社会起業大学 学長

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卒業生の紹介

自分らしさ、社会課題、ビジネスを重ね合わせ、それぞれのフィールドで社会起業家として活躍する卒業生をご紹介しています。