主婦の自己実現 NPOシェアドッグスクール | 【公式】社会起業家を育成するソーシャルビジネススクール 社会起業大学

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【公式】社会起業家を育成するソーシャルビジネススクール 社会起業大学

日本初の社会起業に特化したビジネススクール社会起業大学。約600人輩出してきた卒業生は今、どんな活躍をしているのか。林浩喜学長が話を聞いた。第10弾は主婦業とNPOの運営を両立させ「シェアドッグスクール」代表として活躍されている岩原晋子(のぶこ)さんをご紹介する。

 

岩原晋子さんの経歴:

短大卒業→大手不動産会社勤務→結婚・出産→実家のペット販売会社に勤務→社会起業大学→NPOシェアドッグスクール創業→現在に至る

 

■前半生

駅前商店街のペット屋さんが実家だったことから、子どもの頃から犬、猫、鳥、金魚、とともに生活がある中で育った。店の休みは正月だけで、よく手伝いもした。創業者の父親は根っからの商売好きで、夢の実現に邁進し、順調に事業を拡大させていった。大型商業施設にも進出し、地方大都市にも店舗展開をし始めた。そしてついに、あの伝説のペットテーマパーク、「いぬたま・ねこたま」を二子玉川に立ち上げられた。

 

伝説のペットテーマパーク『いぬたま・ねこたま』

 

■家業

短大を卒業後、大手不動産会社に就職したが3年で退職し、結婚・出産を経て父の経営するペット販売会社に入る。子供の頃からペット屋のオペレーションに携わってきた岩原さんは、兄、ご主人と共に懸命に父の背中を追い、大いに働いた。店舗数も16に増え、二子玉川には前述のペットテーマパーク「いぬたま・ねこたま」の開業に至る。ここでは世界中の犬や猫と触れ合え、ドッグランやドッグショーもあり、その画期的なコンセプトで大いに賑わった。勢いに乗った会社は、伊豆高原に1万坪にも及ぶペットテーマパーク「伊豆高原ドッグフォレスト」を作った。しかしここで固定費がかさんでしまい、店舗の利益を食い始め、キャッシュフローが逆回転し始め、ついに会社を危機に追い込まれてしまった。さらに悪いことに、大黒柱の父親が急逝され、残された家族で会社の清算に奔走する数年も経験した。そして天国と地獄の両方を経験した岩原さんは、ビジネスを学ぶ目的で社起大の門を叩く。動機はソーシャルビジネス、NPO運営の勉強、仲間づくり。ちょうど東日本大震災が起きたタイミングでもあり、自分の人生について立ち止まって考える場も探していた。入学し実際多くの同志と呼べる仲間ができ、NPO運営者が頻繁にゲストスピーカーとして来校してそのレクチャーを受け、充実した半年間だった。書き上げたビジネスプランは新たに立ち上げる「シェアドッグスクール」のアイデアをベースにしたものだった。

 

社会起業大学の同期もサポートした第1回イベント

 

主婦、NPOシェアドッグスクールを立ち上げる

社起大を卒業してすぐにNPOを立ち上げた。晴れてシェアドッグスクールの船出に清々しい思いだった。これで自分が本当にやりたかったこと、好きなことが実現できると。取り組む社会課題は犬との交流を通じた子どもの健全育成とコミュニティの維持・活性化。現在で9年目になるが、年平均で10本ほどのイベントを行っているそうだ。地域の小学校、学童や児童館などにやはり地域の犬を飼い主とともに訪問し、子どもたちに犬との触れ合いの場を提供する。子どもたちは動物への理解や愛情を深めることができ、その大喜びする様子を眺めるのがこの仕事の最大の喜びであり、継続の原動力となった。主婦業と兼業しながらのNPO運営だが、岩原さんの親しみやすく正直な人柄もあり、理事4名、事務局6名、ボランティア50名と協力者にも恵まれ組織は順調に推移している。父親の会社を手伝っていた頃とは全く異なる充実感。自分の好きなことに自分らしく携わり、他者の役に立つことに喜びを感じる幸福な日々。もちろん経営上の悩みも都度あるそうだが、その自然体から生まれるスマイルに、話を聞いているこちらまで良い気持ちになるほどだ。

 

シェアドッグスクールが主催している触れ合いイベント

 

リクエスト

今回岩原さんから2つのリクエストを預かった。

 

一つは、現在の活動は支援も受けている川崎市を中心としているが、今後は子どもの利用者の多い施設や子ども向けイベントを検討している方(企業、行政、NPO等)ともコラボして一緒にイベント開催をしてゆきたいと。そしてより多くの子供達に犬との触れ合いを楽しんでもらいたいそうである。

そしてもう一つは、現在構想中の「ドッグマラソン大会」というイベントの実現にあたり、協力者(会場提供者やスポンサー)を求めているそうだ。犬と犬の飼い主が一緒に楽しく走って、他の参加者とも交流するペットイベントだ。ここ半年間、社起大に復学もされてそのプランも書き上げられた。首都圏のどこか大きな公園の様なところで実現してみたいそうだ。

 

※このリクエストの記事を読んでご興味を持たれた方は、お問い合わせ先までご一報ください。

 

飼い主と愛犬が一緒に走るドッグマラソン

 

社会起業を考える皆さんへのメッセージ

岩原さんは語る。

 

「自分が楽しいと思えることを外側に向けて動いてみることなんだと思います。外側って、例えば家から半径500メートルとか、ご町内などの身の回りにも社会課題はたくさんあります。子育てやお仕事の経験をいかして相談にのってあげたり、趣味をお披露目したりしてみる。起業する時にそんな仲間や相談できる人がいると、悩みや不安が解消できるので、アイデアも実現しやすくなりますし、小さくても、検証できる環境があると次につながりやすくなる。ビジネスモデルや持続可能な活動へとブラッシュアップができますから。社会貢献型ビジネスって、営利型のビジネスとは違う喜びがあり、自分の内側から湧き上がるような幸福感なんです」

 

本当に自分がやりたいことに取り組んでいる岩原さんは、起業して10年近くたっても主婦業と両立させ、大いに人生を楽しんでいる。そしてあと20年この仕事を続けたいと言う。市民活動センターに行くと、70代、80代のおじいさんおばあさんが、まだ現役で社会活動に取り組んでいるのを目の当たりにし、大いに勇気が湧いて来るそうだ。成人した2人の子どももNPOの運営を手伝ってくれるそうで、岩原さんの夢は間違いなく実現しそうだ。

 

 
 

岩原晋子さん

社会起業大学 第3期修了

NPO法人シェアドッグスクール

 

林 浩喜
社会起業大学 学長

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卒業生の紹介

自分らしさ、社会課題、ビジネスを重ね合わせ、それぞれのフィールドで社会起業家として活躍する卒業生をご紹介しています。