戦後最大の不登校児童の増加という社会課題を、自然環境の中で主体性を引き出す教育で解決する | 【公式】社会起業家を育成するソーシャルビジネススクール 社会起業大学

【公式】社会起業家を育成するソーシャルビジネススクール 社会起業大学

社会起業大学 第32期生
中尾 薫 さん
一般社団法人Telacoya921
代表理事
オルタナティブスクール 旅する小学校 代表

ソーシャルミッション

戦後最大の不登校児童数の増加という社会課題を、自然環境の中で主体性を引き出す教育で解決する

 


1964年に横浜で生まれ、逗子で育ち、現在は葉山に在住。

高校時代にウィンドサーフィンに夢中になり、海の遊びの世界に引き込まれ、その後、ヨットやシーカヤック、スノーケリング、サーフィン、サバニなどを楽しみ今に至る。

また、20歳から幼児教育の世界に入り、大規模な幼稚園や保育園での勤務を経て、海を中心とした自然からの学びを重視し、「自分で決める」「仲間と決める」という教育を目指して、2011年4月に認可外幼稚園「おうちえんTelacoya921」を設立。
2021年4月にはオルタナティブスクール「Telacoya旅する小学校」も設立し、本当の意味での「子どもが主体の教育」を追求し続けている。

 

 

■社会課題と取り組む動機

私が取り組む社会課題は、不登校児童数の増加です。


今、日本では34万人もの児童が不登校という状態になっています。この数は11年連続で増加しており、戦後最大となっています。(※不登校…30日程度学校に来れていない子ども)

このような状態になってやっと国や行政の対策が動き出しましたが、まだまだ子どもたちの選択肢が足りていない現状があります。

そこで、この課題の解決に自ら取り組みたいと思うようになりました。


きっかけは、コロナ禍で学校が一斉休校になった時に行った「ハメハメハヤマ」の取り組みです。

「ハメハメハヤマ」とは、もともと私が運営していた幼稚園の卒業生たちに「よかったら海に遊びにおいで」と声をかけ、ゆるく始めた自由登校の学校のようなものです。

 

ちょっとでも気分転換になればいいかなという気持ちでスタートしましたが、子どもたちは毎日のように来てくれて、日々様々な遊びを自分たちで考え出し、さらに自分たちで工夫しながらどんどん遊びを進化させていく様子を見せてくれ「主体性を持った子たちはすごいなぁ」と感心させられました。

その後しばらくして学校は再開しましたが、「この子どもたちの素晴らしい力をまた教室に閉じ込めてしまうのは勿体無いな」と感じるようになりました。

そこから本当の意味での、子どもが主役の、子ども主体の小学校を創ろうと決意しました。

 

 

■ソーシャルビジネス

そこでこれまで培ってきた幼稚園経営、幼児教育の経験を生かして、「旅する小学校」をというオルタナティブスクールを立ち上げました。

簡単に言うと、認可外の小学校ですが、私たちの学校には現在1年生から5年生までの19名の小学生がおり、毎日登校し自分たちの学校を自分たちで作り上げながら、日々を過ごしています。


自分たちの学校を作り上げるというのは、学校の決め事、授業の進め方、取り組みたいことなど、全て子どもたちと一緒に作り上げていっていることを指します。

毎日の給食のメニューも買い物もご飯を火をおこして炊くところも全て子どもたちで進めます。

■活動のやりがい

なんと言っても子どもたちの成長をリアルに間近で見れることです!

いつも子どもたちからたくさんの元気をもらっていますし、教えられることがたくさんあります。

■今後の展望

開校して5年目になりました。

やっと認知度が上がっていたので、運営が少しでも安定するように定員が満席になることを目指したいと思っています。現在19名→定員24名、あと少し!皆さんの周りで興味がある方がいたらぜひ旅する小学校をご紹介ください!(笑)

そして、いつか葉山の杉で葉山の海に出られるような舟を、子どもたちとみんなで作りたいと思っています。

 

■社会起業大学に入学して良かったこと

「自分らしさ」と「社会課題」については迷いがなかったのですが、「ビジネス」の部分は全くの自己流でやってきてしまっていたため、継続的な運営をするための学びをできたことは大きな糧になりました。

また、迷いが無かった「自分らしさ」と「社会課題」も、講師や同期の仲間からさまざまな角度から質問やフィードバックを繰り返してもらったことで、再確認と整理が出来てこれまで以上に磨かれ人に伝えやすくなったことはとても大きな成果になりました。

 

■社会起業家を目指す方へのメッセージ

自分が思う社会の課題を解決するために動き出すことは、自分の生き甲斐ややりがいに繋がり、心躍るものがあります。

しかし、スタートする前に、1人でも賛同者を見つけられることが大切だと思います。
自分1人でもやるんだ!という強い意志があれば、必ず支えてくれる誰かを呼ぶからです。
支えてくれる、賛同してくれる誰かを呼ぶことが出来なければ、独りよがりな考えかもしれないので、少しアングルを変えるなど工夫が出来ます。

私は、自分の意思表示を周りに表して、それに対する反対意見、賛成意見なども含めてたくさんの意見を聞く時間をもったつもりでしたが、もっともっと時間をかけても良かったかなと思うところもありますので!

始めてから支えてくれる人は増える一方です。
自分の軸をしっかり持って信じて進むことを大切にしてみてください! 

一緒に人生の航海を楽しみましょう!

社会起業大学 第32期生
中尾 薫 さん
一般社団法人Telacoya921
代表理事

Telacoya921 - 子どものねっこを育てる

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