ソーシャルミッション
私が取り組む社会課題は、主体性を引き出す教育の確立です。
日本の教育には「問い」を立て自分の意見を持ち、違う意見を聞き対話を通して学ぶというプロセスが足りず、子どもや生徒の「主体性」を引き出すことがうまく出来ていないことが課題であると考えています。
この課題に取り組むきっかけは、中学校の管理教育に反発し不登校を経験したことです。
その後、「問い」や主体性を大事に授業をする和光学園での学びの経験が、子どもの「主体性」を引き出す教育を広げたいと思うようになる背景となりました。
和光学園で学び、母校の小学校で教員として「問い」を学びの基本におき対話や討論を通じて「授業を創って」きたという経験を生かして、乳幼児の時期に子どもの「やりたい!」を真ん中に主体性を育む保育を実践する保育士さんを支える仕事をしています。
「ソクラテス式保育」はこの世に存在するものではなく個人的に私がわかりやすく名付けたものです。
0歳児から子どもの「やりたい!」に耳を傾け子どもとの「対話」「問答」を通じて子どもの主体性を大事にする保育を子どもとともに創る保育のことです。
例えば、2歳児のクラスでは、節分の鬼退治の作戦会議をみんなで行ったり、5歳児のクラスでは、卒園式のプログラムをどうするかを園児たちみんなで考えるような取り組みをしています。
働くお母さんたちが立ち上げたこの素晴らしい保育園が、これからも地域のみなさんに支えられ、地域の中で持続できるよう運営することが、私の役割だと考えています。
働くママやパパを支えることを通じて社会的意義を感じられるとき、そして、子どもたちのドキドキワククな毎日を創っている保育士さんの生活や働く場を快適に支えていることを実感できるときに深いやりがいを感じます。
課題は山積みですが、そこへの挑戦もまたやりがいだと思っています。
国や自治体に働きかけ、保育労働者、福祉労働者の賃金や処遇を改善することが短期的課題です。
長期的には、3歳児までのみつばち保育園を5歳児までの保育園に拡大し、地域における子育て支援の拠点となる新園舎の建設に取り組みたいと考えています。
1人では見えない「自分らしさ」を、プログラムとかけがえのない仲間たちとの「対話」と「問答」の中で、苦しみながら、もがきながら、追求し発見の糸口を探ることができた貴重な時間を得られたことです。
そしてその時の経験が、仕事をする上での思考の多様性を広げてくれていたり、目の前の課題や現象を分析し紐解くための基礎的な「ツール」となってくれていたりして、今の私の活動の土台となっています。
この世は社会課題で満載。
あなたのアクションを求めている人もいっぱいるはず。
1歩を踏み出す時、大事なのは「自分らしさ」、命を賭けて本当に自分がやりたいことを見つけてください。
そして、どんなに大きな社会課題もあなたの隣の誰かを幸せにすることから始まるのだと思います。
お金も大事だけれど、「連帯」できる仲間と繋がることを大切に!
社会起業大学第16期生
影田 智子 さん
社会福祉法人みつばち会 理事長
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