ソーシャルミッション
私は、世の中の様々な社会課題に対して、ゲームの力を通じてその解決に取り組んでいきたいと考えています。
皆さん、シリアスゲームという言葉をご存じですか?
「社会課題解決を目的としたゲーム」のことを言います。
私は小学生の頃にゲーム開発プログラミングの面白さに魅了され、ゲーム業界で30年以上、エンジニアとして活動していました。
たくさんのゲーム開発に携わってきましたが、私自身の中学・高校時代の祖母の介護の経験から「いつかはエンターテイメントのゲームだけでなく社会課題解決にも繋がるようなゲームを作りたい」と思っていた私は、このシリアスゲームという存在に出会い衝撃を受けました。例えば、認知症予防のリハビリや運動は、ゲーム性を持たせることで継続することができますし、災害対策などはゲームを通じて、非難のシミュレーションをすることができます。
このように、あらゆる社会課題は、ゲームの力を活用することで解決につながると考えており、そのようなゲームを社会に広めたいと強く思うようになりました。
2018年に、社会課題解決につながるシリアスゲームを開発する会社、株式会社ゲーム・フォー・イットを設立しました。
そして、これまでにシリアスゲームを作ってきました。
高齢者向けの健康支援アプリ開発では、慶応義塾大学と共同開発をさせていただいたり、ギャンブル依存症対策のゲーム開発では、パチンコ等のエンターテイメント企業と連携させていただいたりと様々な方々とご一緒させていただきながら、面白くかつ課題解決につながるゲームを日々考え開発しています。
また、ゲームを取り扱ったTV番組の監修をお手伝いしたり、大学で講義を担当させていただくこともあり、ゲーム開発にかかわる様々な活動をさせていただいています。
全てがやりがいだと感じています。
一つのゲームを作るには、気が遠くなるような労力が掛かりますが、自分でプログラミングをしてゲームが動いた時には、「うぁー!動いた!」と小学生のあの頃の感動が何度も蘇りますし、私たちが作ったゲームを使って、健康になってくれた高齢者の方等を思うと、本当にやりがいのある仕事だと思っています。
ゲームを活用した認知機能測定や改善・認知症についての周知、その他専門家とコラボして様々な社会課題に取り組みたいと考えています。
さらには、複雑な家庭事情があったり低所得であったりする子供たちの為のプログラミング教室を提供していきたいと思っています。
私も貧困で苦労しまいたが、ゲーム開発を学ぶことによってそこから抜け出すことができました。
ゲーム開発などのIT技術は貧困の連鎖を断ち切る武器になります。
どんな環境に生まれてもチャンスを得られる支援をしていきたいと考えています。
自分のゲーム開発の原点に気づくことができたことです。
最初は、たまたま職場から近かったので行ってみようという軽い気持ちだったのですが、社会起業大学ではとことん自分の人生を見つめ直し、事業に取り組む「なぜ」を掘り下げる機会がありました。
その中で、祖母の介護で苦しんだ自分、貧困で苦しんだ自分を思い出し、「自分は、あの頃の自分のような人たちの力になりたかったんだ」という想いに気づくことができました。
そこに気づけたのは社会起業大学だったからこそだと思います。
私もそうでしたが、起業したい、社会貢献したいけれど、二の足を踏んでしまっている人も多いのではないかと思います。でも、全てが青信号になるということはないと思うんですね。
だから、まずは副業からでもいいので、思いついたビジネスを小さく始めるのが良いと思います。そしてうまくいったらもう少し大きくして、もう少しうまくいったらもう少し大きくして、その繰り返しをしていくことで進んでいけるのではないかと思います。
一緒に頑張りましょう!
社会起業大学第16・17期生
後藤 誠 さん
株式会社ゲーム・フォー・イット 代表取締役社長
ソーシャルビジネスを体系的に学び、
自分らしさを生かし社会貢献する起業家を目指す
豊富な実例で学ぶ
社会起業家入門セミナー