ソーシャルミッション
私が取り組む社会課題は、自閉症の課題を抱えた親子が何度でも継続的に相談できる場所や人が少ないという課題です。
この課題に取り組むきっかけは、2011年の東日本大震災です。
家も車も津波に流された方がたくさんいました。避難所生活が続いた時に、自閉症のお子さんが家以外の知らない場所で過ごさなければならない過酷な状況でパニックを起こしている姿を何度も見ました。その都度お母さんが「すみません。」「ご迷惑をかけてごめんなさい。」と周りの方に謝り続けていた姿を目の当たりにしました。
そこで色々と調べてみると、お子さんの育てにくさやコミュニケーション上の課題による不登校など、自閉症に関する課題を抱えながらも、相談することが出来ずにいるご家族が、地元の石巻市だけで380組もいるということがわかりました。この現実に驚き、自閉症の親子の課題に一緒に挑戦したいと強く思いました。
これまで培ってきた36年間の教員経験を生かして、NPO親子相談室KANGAROOMという団体を立ち上げ、以下の3つの活動をスタートしました。
①気軽に継続的にご利用いただける「無料相談」
LINE相談、オンライン相談、まちなか相談、軽キャンピングカーでの駆けつけ相談の中から選んでいただけます。
②「自閉症の啓蒙活動」
毎年4月2日の国連で定めた自閉症啓発デーの全国のブルーライトアップの様子を紹介しています。また、毎月2日はKANGAROOMの勝手に自閉症啓発デーをSNSで発信しています。
その他に毎月11日のイオン幸せの黄色いレシートキャンペーンや石巻の観光名所からYouTube発信もしています。
③「寄り添い支援」
お母さんの学校への同行支援、不登校のお子さんの学校への送迎と学習サポート、3年目の今年は「宿泊支援」を重点的に考えています。
私一人ではなく、NPOの全国にいるスタッフが一緒に活動してくれているので、とてもこころ強いし、とても楽しい時間を過ごしています。
経済的な持続性はまだまだこれからですが、クラウドファンディング等でたくさんの方からご支援を受けているので、そのみなさんの思いを代わりに私たちがサポートという形にして届けているイメージです。
そして、親子が笑顔になったその瞬間が一番のやりがいを感じる瞬間です。
今年は、「宿泊支援」を重点をおきたいと思い、「はじめてのお泊まりサポートプロジェクト」を始動します。
講座+宿泊体験をするために、「KIDS BASE」という自閉症のお子さんが安心して泊まれる施設を設計中です。
自閉症のお子さんに誰かから宿泊チケットをいただいて、無料で宿泊できる仕組みを作りたいと考えています。
一番は、自分のソーシャルミッションを言葉にしたり、図にして視覚化することができたことです。
ソーシャルビジネスモデル図も自分のビジネスを俯瞰してみることができました。公務員だった私はビジネスの用語も分からずにこの道に入りましたが、最後まで丁寧に伴走していただきました。
そして、同じ29期の仲間ができたことは、人生の財産となりました。石巻まで駆けつけてくれた仲間もいます。
これからも、相談させていただいたり、楽しい話で盛り上がったりしていくことになると思います。
社会課題を見つけたり、挑戦したいと思った時に、まず何から始めたら良いのかが分からないという方が多いです。その時に社会起業大学さんのメソッドを信じて進めていくと自分の良さや強みを見つけながら、やりたい事がはっきり見えてきます。
とても不思議なのですが、一つずつ課題をこなしていくと、自分にしかできないビジネスが少しずつ形になっていくのです。
ぜひ私たちと一緒に「社会起業家」を目指しませんか?
社会起業大学第29期生
大槻 友美 さん
NPO親子相談室KANGAROOM 代表
【無料オンライン動画プログラム】
社会起業家へのロードマップ
アイディア出し・事業計画・マネタイズ...
これでならゼロから実践まで“着実”に進める