妊娠したい女性への心身の健康支援や、出産・子育てのコンサルティングや支援を行っています | 【公式】社会起業家を育成するソーシャルビジネススクール 社会起業大学

【公式】社会起業家を育成するソーシャルビジネススクール 社会起業大学

濵脇 文子さん

今のお仕事について教えてください。

妊娠したい女性への心身の健康支援や、出産・子育てに関する法人向けのコンサルティングや個人向けの支援を行っています。
具体的には多様な活動をしておりまして、「はぐふる」という子育て関連サイトの総合監修やライティング、「たまごクラブ」「ひよこクラブ」関連のオンラインセミナー講師、女性の働き方や健康や生命倫理など命に関する講演、子育てサポーターの育成、県の母子保健の窓口の仕組み作り、市民病院のシステム変更のコンサルティングなどがあります。

助産師として、臨床や教育に携わってきました。助産師には、開業権があることから、周りには開業をしている仲間もいました。
開業の仕方は、ある程度パターンがあります。しかし、私は「違った形で開業したいな」と感じ、既存の枠にとらわれずにやれることがあるのではないかと考えて、自分なりの起業を選択しました。
起業したばかりの時は自分の生計を立てるための仕事がメインだったのですが、徐々に想定を超えた面白い仕事の依頼を受ける機会が生まれるようになってきたところに魅力を感じています。

自分がやりたい事業による1点突破ではなく、社会の個々のニーズにそれぞれ対応する形で進めているのが私の事業の特徴です。
自分ができることと社会から求められることのズレに悩む人も多いと思いますが、私の場合は社会から色々なリクエストをもらって、それらを幅広く一生懸命にやっています。
その結果、私自身が仕事に育てられているような感覚があるのも、活動の魅力の1つです。

活動を始めたきっかけは?

10年以上前から考えていたのが、出産に関連して産後のうつや自殺、あるいは育児の大変さを訴える親が多いという問題でした。
そのため産後ケアのための援助が必要だろうと考え、約5年前に団体を立ち上げました。
すると産後ケアの現場で感じたのが「こんな火消しみたいなことをしていても間に合わないな」ということ。
もちろん物理的に困った人を援助するのも大切なのですが、そういうソリューションは既に他にもあることも踏まえ、私は違うアプローチができないかと考え始めたのがキッカケです。

そもそもなぜ、育児は苦しいのでしょうか?
もちろん、様々な要因が有りますがその一つとして、「何の準備もないまま大人にならないといけない社会」だからではないかと考えました。
昔は地域や家族を通じて、自然に育児やライフスキルを学べる時間や環境がありましたが、今は少子高齢化や核家族化や都市化によって、その時間や環境がなくなってきています。
その結果として、親になるという心と身体の準備、その後も支えてくれる人がいないまま、経験のない育児を行わなくてはならず、困惑しています。

そんな問答を経た結果たどり着いた考えが、プレコンセプティブ(宿る前)のケアが重要ということ。
つまり産まれる前から、心と体の準備、心構えや知恵を身につけることが大切なのです。
例えば、答えのない問題に対して、自分で判断・選択するための力が親には必要です。
それを精神論に留めずに、具体的な形にするために起業にいたりました。

活動を続けられている理由は?

私の原動力は出産にあります。
助産師として出産に関わる中で、母親の産む力と赤ちゃんの生まれる力にとても感銘をうけました。命の生まれるメカニズムは、それは完璧で美しいものです。人の生きようとするエネルギーに力をもらい、志事をさせて頂いています。
人には、産む力と生まれる力があります。最近無痛分娩が増えています。全面的に否定はしませんが、必要がないのに人間本来の力を発揮する機会を無くすこと、薬を使う事で赤ちゃんに負担がかかることに対しては危惧を抱いています。人が本来持っている素晴らしい力を、体験しないともったいないと思います。その力が、十分に発揮できるようにお手伝いをしていきたいと思います。

社会起業大学に入る前はどんなことをお考えでしたか?

起業・独立をしようというのはほぼ決めていたのですが、医療という閉鎖的な世界にいたためビジネスに関する知識がなかったこと、また社会の役に立つ「社会起業」という言葉に惹かれたことで、社会起業大学への入学を決めました。
当時は具体的な事業案は持っていなくて、ただ医療の現場で起きている問題を、現場とは違う方法で解決したいと考えていました。

社会起業大学の魅力とは何でしょうか?

よくあるビジネススクールだとビジネスに対してギラギラしている人に偏っている印象がありますが、私は正直言ってそういう姿勢は苦手です(笑)
社会起業大学の場合はそうではなく、色んな人がいて幅広い価値観に触れられることが魅力ですね。

今後のPR・ひとこと

今後は、当社ならではの、核となる事業の確立を(妊活・女性の健康支援)を行っていきます。また、ご縁を大切にしながら企業とも継続的に関われる仕組みを創っていきたいです。
それと、趣味の落語を活かしエンタメ性も大切にしながら、自分らしく活動していきます。

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