活動は大きく分けて2つ、アーティストとしての音楽活動と、引きこもりの方の自立支援を行なっています。 フルート奏者として様々なところでライブを開催したり、山形県上山市の指定無形文化財である上山藩鼓笛隊の隊員として篠笛を担当しています。最近は、2flute &piano 『三人楽器』というバンドを組んで活動しています。つい先日もファーストシングルのMidnight Bluesをリリース、全世界配信しました!
音楽はようやく形になってきたなという感じです。
2年ほど前、凄腕のプロデューサーとご縁があり、すでに音楽界で活躍されている方々とバンドを組むことができました。しかし、まだまだ自分の実力が足りないこともあり、残念ながらバンドは1年で解散してしまったのです。
とても悔しかったのですが、その後もアーティストとして活動を続ける中で、素晴らしいフルーティスト&ピアニストの方々とお会いすることができました。一度バンドを解散させてしまったこともあり怖かったのですが、言うだけ言ってみて断られたら次の道が見つかるはずだと思い、「一緒にやってください」と頼んでみました。そうしたらなんと快く受けていただいたのです!
そうしてバンドが結成され、ライブでもありがたいことに初回から満席で、現在も活動を続けさせていただいています。
家族が音楽を聴いたり唄を歌ったりするのが好きだったので、幼い頃から音楽は身近にありました。
記憶に残っているのは保育園や小学校などでみんなと一緒に音を奏でる時間の「楽しい!」というエクスタシーとも言える感覚です。音楽を楽しむというのは私にとっては日常の中にありました。
学生時代も吹奏楽部に所属し、フルートを担当していました。その頃、山形県内から選抜メンバーを集めてコンクールの曲を演奏するという企画がありました。そこでフルート代表として選ばれた時、初めて音楽で認められた感覚がありました。
「このまま音楽を死ぬまで続けていきたい」
と思っていましたが当時は周りに猛反対され諦めてしまいます。
それからは音楽やりたいなという想いが度々強く出てきます。
親の意向で栄養士の学校に入った時も、音楽療法コースの存在を知るやいなや、先生達に直訴したりして断られながらもなんとか聴講させてもらったり。社会人になってからもネパールまで音楽を教えに行ったりと、
ネパールから帰ってきてからは自分を抑圧した日々が続いて、音楽からも離れてしまっていました。けれど、銀杏boysのライブを見に行った時、感動しすぎて心の一番柔らかい扉を開けられました。その時決めました。自分の好きなことでしか生きていたくないと。他人の人生なんか生きたくない。
しかし音楽で仕事をするにも何から始めたらいいかわからなかったのですが、数年前に一度行ったことがあった社会起業大学の体験授業に再度参加しました。そこで先生が用いた「自分の好きな事を仕事にしていく」という言葉に惹かれ入学しました。その頃からアーティスト活動を始めて、今に至ります。
引きこもりの自立支援の活動の中でも2つあります。1つ目は社会起業大学の同級生であり、元ひきこもり美容師の吉澤さんたちと一緒に行なっているビューティフルライフプロジェクト(以下BLP)です。これは、引きこもりの方たちの外見に自信を持つことで内面の自信を手に入れてもらうという企画です。
BLPでは写真撮影を担当しており、たった一瞬でその方自身も気付いていないその方の内面から滲み出る魅力を引き出すことを意識しています。
もう一つは、引きこもりの方のご自宅まで伺い、自立支援できるよう個別のサポートを行なっています。最初は扉も開けてもらえない所から徐々に仲良くなり、今では外に出られるようになっている方もいます。
引きこもりの方の支援を始めたきっかけは、カメラの仕事もしていた私に吉澤さんがたまたま声をかけてくれたことです。
実のところ最初は、引きこもりの方の支援に馴染みがなく、そこまで前向きでは無かったのですが、彼らは立ち止まって、リスク管理をしすぎて歩き出せない、、、まるで昔の自分を見ているようでした。もしかすると彼らを助けることで、私は自分を浄化しているのかもしれません。
芸術肌で繊細な人が多く、どこか自分と似ている。何か手伝えることがあればと思って活動していますが、実際は教えてもらうことの方が多いです。
みんな人間生きてるところですね。
それまでの人生では、周りが枠から外れたくない人が多く、自分のやりたいことに対し、「そんなの無理だよ」「やめときな」そう行った否定の言葉をかけてくる人ばかりでした。
けれども、社会起業大学ではお互いのやりたいことをただただ背中押してくれる、一緒に前を向いてくれる仲間がいます。
音楽についての悩みは音楽が好きすぎることと、変にストイックなところですね。作曲中に視野が狭くなってしまうことが多いんです。
適度に遊ぶなどの息抜きが出来ていないので、逆に創作活動が上手くいかないことも多いのです。
余白や遊びの時間を上手く取り入れるようにしたいなと思っています。
引きこもりの方の支援については、もっと多くの方たちを救える方法はないかと悩んでいます。
個別のサポートの方は今も依頼が来ているのですが、多くて受け付けられない状態です。
けれどそうしている間にも、引きこもりの子供が親に殺されたるような悲しい事件が起こっています。事件があった時「もし雪さんが行っていられれば助けられたのにね」と知り合いに言われ、衝撃を受けました。おこがましいかもしれませんが、一瞬でも早く救える手が多くあればと感じています。
私はずっとこれまでご縁をくれた人に出会った理由を知るために進んでいます。つい、起業という目標があると、夢が叶うまでは不幸という考えになる人もいると思います。ですが、私は夢までの道のりも含めて楽しんでいきたいと思います。
…強がりました。辛い事沢山あると思いますが振り返った時に笑えればそれで最高です!
藤原雪さんの今後の活動については「三人楽器」で検索!
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