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社会的企業用語集

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複式簿記

複式簿記(ふくしきぼき、米:Double-entry system)とは、簿記において、単式簿記と異なり、取引の二面性に着眼して、すべての簿記的取引を、資産、負債、資本、費用又は収益のいずれかに属する勘定科目を用いて借方(左側)と貸方(右側)簿記初学者にとって借方・貸方という用語は惑わされることが多いが、単純に借方とは「左側」、貸方とは「右側」を意味するにすぎない。(歴史的な語義は失われている。ちなみに借方、貸方という訳語をあてたのも福澤諭吉によるものとされる。)に同じ金額を記入する仕訳(しわけ)と呼ばれる手法により記録してゆき、賃借平均の原理に基づいて組織的に記録・計算・整理する方法のことをいう。

取引の二面性というのは、簿記的取引には原因としての側面と結果としての側面があること、例えば建物の現金による購入という一つの取引においては、建物の増加(資産の増加)という側面と現金の減少(資産の減少)という2つの側面があることを意味し、この取引の二面性に着眼してなされる簿記の手法が複式簿記である。

複式簿記では一つの取引における取引金額を、取引の原因と結果の観点から借方(左側)と貸方(右側)に振り分け、それぞれ同一金額を記録してゆくことになるので、最終的に借方(左側)と貸方(右側)の合計額は常に一致することになり、これを賃借平均の原理という。

複式簿記は単式簿記よりも手順としては複雑になるが、資金の収支に限らず全体的な財産の状態と損益の状態を把握できるという利点がある。

今日、たんに簿記といえばこの複式簿記を指す。会社の決算報告では複式簿記の原則により作成された損益計算書、貸借対照表の公表が義務付けられている。

複式簿記のあゆみ

複式簿記は、12世紀頃のアッバース朝のイスラム商人によって発明された。リスク、チェック(小切手)などの言葉もアラビア語由来であり、起源はイスラム世界である。その後、複式簿記のしくみはヴェネツィアやジェノヴァの商人を経てヨーロッパにもたらされた。宮崎正勝・著 『知っておきたい「お金」の世界史』、2009年

1494年にイタリアの商人出身の数学者ルカ・パチョーリ(1445年ごろ-1517年)によって書かれた「スムマ」(算術・幾何・比及び比例全書)と呼ばれる本の中で「簿記論」に触れられて以後、複式簿記は広くヨーロッパで行われた(このため、イタリア式簿記又は大陸式簿記とも呼ばれている。ベネデット・コトルリも参照)。

18世紀末期、ドイツの作家ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテは複式簿記の知識の重要性を認識しており、ザクセン=ヴァイマル=アイゼナハ大公国の大臣であった時に学校教育に簿記の授業を義務付けたと言われている。また、イギリスのエドワード・トーマス・ジョーンズは独自の複式簿記(イギリス式簿記)を考案して会計学の分野で激しい論争を巻き起こした。

日本においては江戸時代には大福帳(売掛金元帳)などによる算盤使用に適した独自の帳簿システムが確立しており、その中には複式簿記の萌芽も見られたが、本格的な複式簿記の導入は欧米からの導入によるものであり、明治6年(1873年)に福澤諭吉がアメリカの簿記教科書を翻訳した『帳合之法』を刊行、同年に大蔵省紙幣寮にて御雇外国人のアーラン・アレグザンダー・シャンド(1844年 - 1930年)の講義を翻訳した『銀行簿記精法』が刊行され、以後次第に洋式の複数簿記に取って代わった。

概要

噛み砕いて言えば、帳簿の右側(貸方)に資本金、借入、収入などの「資金の出所」を記載し、左側(借方)に投資(機材、仕入れなど)、貸付、出費などの「資金の用途・所在」を記載するということである。

例えば、ある会社の銀行口座に100万円が振り込まれたとする。この場合、この100万円の所在は銀行口座である。そしてこの資金の出所はオーナーの出資や取引先からの借入などが考えられる。この場合、左側の銀行口座の欄に100万円が書き加えられ、右側にも100万円が資本金、あるいは取引先の借入金として書き入れられる。

仮に○×銀行から100万円を借り入れたとしよう。この場合は帳簿の左側に100万円の預金が記載され帳簿の右側に100万円の借金が記載される。さらにこの100万円を使って商品を仕入れたとしよう。この場合は右側に記載されている○×銀行の借金は変わらないが、左側に記載されている銀行預金の100万円は消滅し、これが100万円分の仕入品に入れ替わる。さらにこの仕入品が120万円で売れたとしよう。この場合に100万円の仕入れ品が消滅し、代わりに120万円の現金が左側に記載される。この場合、右側の100万円の借金との不均等が生じるがこれは右側に20万円の利益を書き込むことで、不均衡が消滅する。同じように銀行の借金の金利が10万円であるとしよう。10万円の金利が20万円の利益から引かれ、利益が10万円目減りする。この場合は左側の120万円の現金は換わらないが右側の○×銀行の借金が100万円の元金と10万円の利子の合計の110万円に増え、20万円の利益が10万円に目減りする。ここで留意しなければならないのは左側の帳簿の合計と右側の帳簿の合計が常に同額であるということである。ある会社が5億円の株と5億円の社債を発行した場合は右側に5億円の出資金と5億円の借金が記載され、左側には10億円分の現金、土地、工場、設備、仕入品が記載される。ここで会社が儲かっていればその利益の分だけ両側の合計が増加し、逆に会社が損を出している場合は株と社債の額面の値段にかかわらず銀行と出資者の投資は目減りしていることになる。このように複式簿記においては帳簿の右側と左側の合計が常に一致するように記載される。

貸借対照表等式

複式簿記は、次の等式によって基礎づけられる。

資産=負債+株主資本
資産=負債+普通株+留保利益-配当+収益-経費

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