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社会起業大学 ソーシャルビジネスグランプリ 2015夏 開催報告

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  • 審査員紹介
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審査結果


グランプリは名知仁子さんに決定しました!
総評
田坂広志 審査委員長
デモクラシー2.0イニシアティブ 代表発起人 社会起業大学 名誉学長
ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

私が社会起業家フォーラムを立ち上げたのは2003年。当時はまだ「社会起業家」という言葉は耳新しかった。そしてその頃にも、このようなビジネスプランコンテストがあり、審査員を勤めたが、強い思いがあり、人間として熱を持った人に表彰をしていた。具体性は後回しでよい、まずは挑戦者を応援しようというスタンスでよかった。今、その時代から10年がたち、社会起業家が多数でてきている。
世界中の社会起業家と話をする機会があり、そのときに感じるのは、日本の社会起業家はまだまだスケーラビリティ面での戦略、戦術、人間力が今ひとつだということ。
今回あえてグランプリの受賞該当者なしという結果を出したのは、日本の社会起業家は、もう一段進む時がきていると考えているからである。志だけでは無理であり、そして儲ける技術を磨くだけでもない。日本の社会起業家は、世界を目指して新たなステージに入ったのだ。
厳しい基準を目指して、講師陣、審査員も、自らを見つめ直す大きな転機となった。ファイナリストのみなさんには、これを励ましと思ってほしい。高い山の頂を目指して、新たな一歩を目指していただきたい。


秦 信行 審査員 國學院大學 理事および経済学部教授

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏

社会起業家といった場合、その思いや原体験、社会性が重要ですが、もう一つの側面として、ビジネスプランとしての完成度がもう一つ問題となってきます。残念ですが、今回のファイナリストの方々の発表は、その点が少し弱かったと感じています。

渡邊 智恵子 審査員 株式会社アバンティ 代表取締役

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏

社会起業家は、社会問題をビジネスで解決するのが基本。そのことを寝ても覚めてもずっと考え、それで食っていく、ということです。お金を稼がないと、やりたいことを実践すること、継続させることもできません。稼いだ資金を、愛あるお金に変えていく。それが社会起業家です。ぜひ、お金を稼ぐということがいかに大事かということを、ファイナリスト、観客のみなさんで考えてほしいと思います。

町井 則雄 審査員 日本財団 監査部 シニアオフィサー

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏

私が所属する日本財団の財源は、ギャンブルです。ギャンブルからあがってくる年間230億円の資金を社会のために使っています。コーズ・リレイテッド・ビジネスとしては成立しています。が、ソーシャルビジネスというのとは言えないかもしれません。ソーシャルビジネスは、社会の課題解決へ熱い思いを持った人が始めるものです。ただ一度立ち上げたビジネスが継続しなかったらどうなるでしょうか?サービスを受ける方々は、社会的弱者の方も多い。その方々にきちんと持続的にサービスを供給することができないといけない。その点が今回甘かったように感じます。落第点ではなく、これからに期待しています。

高橋 ゆき 審査員 株式会社ベアーズ 専務取締役

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏

グランプリ受賞者が出なかったのは、今大会で初めてです。結果をきいて、みなさんいかがでしたか?観客のみなさんも「やはり」という気持ちがあるのではないでしょうか。まだまだ、こんな程度ではないはずです。私の会社、ベアーズも、ビジネスに挑戦しようというよりも新しい産業を創ろうと思い、立ち上げました。大事な点は2つ。ひとつは、自分の原体験を大事に、絶対にこのサービスを提供しようという覚悟。もう1点は、社会を変えるためには、多くの人の共感が必要ということです。もう1度自分のビジネスについて考えてほしいです。24時間、ずっと思い続けることなのか。今回はそこにまだ至っていないと感じました。必ず到達できます。がんばってください。

田口 一成 審査員 株式会社ボーダレス・ジャパン 代表取締役社長

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏

ソーシャルビジネスとは何か?ということを改めて捉えて、大事にする機会にしてほしいと思います。そもそも、ビジネスはまずマーケットがあり、そこに生まれていく。しかしソーシャルビジネスはマーケットの前に、まず解決したい課題が存在します。マーケットが有る無しに関わらずスタートしなければいけない、マーケットを創って進まなければいけない。だからソーシャルビジネスのほうが格段に難しい。みなさんは、その難しいことにチャレンジしようとしていることを自覚し、あらためて痛感してほしいです。トップクラスのビジネスマンがやるのがソーシャルビジネス。それを自負してほしい。志というものがないと始まらないという点では、みなさんはすでにそれをお持ちです。ここから10倍、20倍、100倍もレベルアップするつもりで取り組まないといけない。ぜひ一緒にがんばりましょう。


世界最貧国マダガスカルの世界最高級ラフィアで紡ぐバッグ
絹巻 千枝さん
ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

私は仕事で、途上国支援に15年間携わってきました。
アフリカの現状は、なかなか変わりません。政治紛争が頻繁におき、道のりは困難です。 援助が入っているはずなのに、数年前に比べて1日1.25ドル未満で暮らす困窮する人は増加。なかなか自立できない現状があります。
日本のODAの問題もあります。アフリカ諸国は途上国であり、また10億人の巨大市場でもあります。資源供給先でもあります。アフリカへの関心が高まるにつれ、ODAは確かに活発化していますが、日本企業がアフリカへ進出することを追求することに矛先がむいています。援助ではなく、日本企業にいかなるメリットをもたらすかが重視されているのです。
私は、アフリカが援助に頼らない環境を作り、自立を支援しようと決意しました。
マダガスカルの国家資金の半分は援助で成り立っています。クーデターが頻発し、国民は困窮しています。一方で、マダガスカルは、いま世界的にも注目されている自然繊維ラフィアの産地であり、手先が器用な国民性もあり、かご編みや刺繍文化があります。マダガスカルのラフィアのバッグをつくり、日本で販売する。それが私のビジネスプランです。日本の繊維製バックの輸入総額は約70億円ですが、そのうちマダガスカルからの輸入は0.1%未満です。
ラフィアという素材は、天然の繊維でありながら上質。使い続けると美しいつやがでます。世界の有名ブランドが素材として活用しています。日本のおしゃれな女性は目が肥えていてファッションへの要求が高いので、それを満たすバッグを作成すれば、高価格での販売が見込めます。
マダガスカルでの成功をもって、アフリカ諸国にこのビジネスを広げて行きたいと考えています。援助に頼らない、アフリカを目指したいです。


受賞の言葉

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

たくさんの共感をいただきまして、ありがとうございます。受賞できたことは、とても嬉しいです。そしてここにいる皆さんが、アフリカに強く関心を持ってくれることがなにより嬉しいです。もっと、アフリカの現状に興味をもってほしいと思います。ありがとうございました。

秦様からの言葉

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏

原体験に基づいたビジネスプランに、共感を得るとことは大きかったと思う。 審査員の方でも、予想していた結果だった。これからもっとビジネスプランの財務的なブラッシュアップ、そしてスケールアップを望みたい。実際にビジネスをしている方からアドバイスを沢山受けて、よりスケールアップをしたプランにし、実現してほしい。そしてマダガスカルが最貧国から抜け出すことへの支援をしてほしい。



中国舞踊教室の運営を通した異文化交流促進事業
陳 美霖さん
ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

私は中国の重慶生まれです。日本の番組が大好きで、いつか日本に行ってみようと思っていました。そしてもうひとつ、私は子どものころからずっと舞踊をしていました。独学で日本語を学び、留学し、そして日本で就職しました。
日本で暮らし、家族と離れた寂しさでひとり悩んでいたときに、踊りの仲間と出会いました。大好きな踊りを日本で再開し、また元気を取り戻し、楽しく過ごす今の自分があります。
仲間と中国舞踊サロンを立ち上げ、2014年に初めて発表会をしたときのことです。観客の一人からメッセージをもらいました。「中国に対するイメージが偏っていたことに気づきました。私は日本人ですが、今日中国舞踊を見ていて日本人も中国人も祖先は同じなのだと感じ、なぜか懐かしい気持ちになりました。」私は、舞踊を通して伝えられることの大きさを知り、もっと中国文化を広めようと決心しました。

中国には56の部族があり、それぞれがその文化に根差した舞踊を持っています。クラシックバレエなどよりも円の舞、和の舞を基調とする強さと柔らかさを持った中国舞踊は、東洋人の気質にあいます。
日本はダンス大国ですが、中国舞踊の認知は低く、日本で開催されるダンス公演のうち中国舞踊のステージ割合はとても少ない現状があります。
まずはイベントで中国舞踊そのものの認知を広め、教室運営拡大につなげて行きます。中国舞踊は、日中に新しい経済効果を出せると確信しています。
舞踊を通じて、笑顔の溢れる異文化交流を実現し、世界に貢献したいと考えます。


受賞の言葉

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

ありがとうございます。ビジネス的にまだまだ甘い、と思っています。でも、舞踊は純粋な気持ちでやっていきたいと考えています。今日会場のみなさんに沢山応援をいただき感謝しています。これからも応援をよろしくお願いします。

田坂様からの言葉

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏

陳さんに奨励賞を差し上げた理由は2点あります。1点目は、共感投票の結果で2位が陳さんであったこと。そしていま戦後70年をむかえ、さまざまな国の方々と日本はあらためて結びつくことが求められています。その意味で、陳さんのビジネスプランに敬意を表し、日本と中国双方の理解を高める大きなきっかけとなってほしい、その期待を込めて贈ります。



伊勢谷友介氏(2014冬大会政治起業家グランプリ)活動報告
伊勢谷友介さん
ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

ソーシャルビジネスグランプリご来場の皆さん、
こんにちは、伊勢谷友介です。2014年冬のグランプリでは、政治起業家グランプリを受賞させていただきありがとうございました。

>この現代版松下村塾をはじめられたきっかけは何でしょうか?
今こそ次の時代をつくっていくアクションを起こしていかなければならない、そう思って今回のプロジェクトを立ち上げました。

>実際にやってみられて、大学生を中心とした若い方々はいかがでしたか?
経験がなくても実際に企画を立ち上げて最終的なところまで、気合で持っていくことができる、そういった優秀な学生たちがたくさん集まってくれています。いま、社会は若い世代への期待が少ないかもしれませんが、十分期待できる素晴らしい人材が存在しています。

>こういった活動を通じて社会を変えてきたいと?
そうですね。でも一気に変わるとは思っていません。ただ一気に変わらないからあきらめるのは誰でもできる。だけどそこで諦めないで一つずつやっていく人がいるから世の中が変わっていくのだと思います。

>伊勢谷さんは、俳優や映画監督という活動もされていますが、ご自身ではどういう存在だとお考えですか?
難しい質問ですね。言える事は、自分のすべての機能を僕の志のために使おうと思いっています。人類が地球に生き残るために、監督業の自分も、俳優業の自分も、社会的実業家としての自分も、すべてが必要でそれが僕自身なのだと思います。

>では最後に会場の皆様にメッセージをお願いします。
私たちは、これから志を持った人たちの大きなプラットフォームを作っていきたいと思いっています。学生も社会人もだれもが参加して人的リソースとして活躍できる、そんな場所を用意していきたいと思っています。

より良き未来を創るために皆さんの力を期待しております。
伊勢谷友介でした。



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