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社会起業大学 ソーシャルビジネスグランプリ 2019
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ソーシャルビジネスグランプリ2019
各賞を発表


審査結果

ソーシャルビジネスグランプリ2019
各賞を発表

震災から8年
再生エネルギー革命で福島の復興を誓うビジネスプランが
社会起業家グランプリ、共感大賞をダブル受賞!

資本主義の在り方に変革をもたらした
株式会社フォーバル 代表取締役会長 大久保 秀夫氏が
政治起業家グランプリ受賞!

社会起業家グランプリ、共感大賞
ダブル受賞!



実感が伴う『さすけない』復興事業を!

【受賞者】渡邊 千春(わたなべ ちはる)氏
合同会社SUSKENERGY代表取締役

ソーシャルビジネスグランプリ2019 開催報告

戊辰戦争の激戦地福島県二本松市生まれのせいか明治維新以降の大企業・大都会を中心にしたエコシステムに疑問を感じます。2011年にはGEの金融事業に在籍していましたが、畑違いのGE Renewable Energyというビジネスに社内転籍し、風力発電所の開発と当面米作に代わる綿作りという福島県沿岸部での復興事業を着想しました。事業者として低風速エリアという陸上風力発電のフロンティアを開拓するためにSUSKENERGYを起業しました。

事業概要

大企業により開発されてきた日本の風力発電所は、7m/s前後以上の風況の良い場所にあります。弊社は、福島県の事故を起こした原発から20km圏内の沿岸部で発電所を開発しています。そこは低風速の地域です(平均5.0m/s前後)が、世界的には事業が成立している風速と立地条件であるため風車メーカーであるGE在籍中から行政や地権者に提案してきました。発電所予定地は津波を被った田んぼでした。地権者からこの土地に太陽光のパネルを敷いて20年後に荒れた土地を子供や孫に残すのは忍びないと聞かされました。風車と米作り並みに付加価値生みだす可能性があるオーガニックコットン栽培の組み合わせは多くの地権者の方の賛同を得ることが出来ました。しかし、パートナーとして選んだ日本の大手の事業者は風が弱いことを理由に事業を撤退。このまま大企業のロジックで、多くの地権者らから託された希望の芽を摘みたくないとの思いが起業につながりました。2017年から綿作りをはじめています。地元優先のエコシステムを作るために製造業が盛んな福島県ならではのローカルコンテンツが高い、そして避難している元住民も安心して投資ができる発電所にするという二つの課題を克服する金融サービスをミュンヘン再保険という保険会社と開発しています。GEは世界最大級の風車を2019年を目処に市場に投入しますが、この風車を弊社に供給してもらえるよう協議中です。社名にも込められた地域の人々に「さすけない(大丈夫だという方言)」と思ってもらえる事業を一日でも早く成立させ福島県の沿岸部で原発一基分ぐらいの風力発電所を開発したいと思っています。

受賞の言葉

ソーシャルビジネスグランプリ2019 開催報告

ありがとうございます。お前の言うことに反感を感じると言われることはよくあるのですが(笑)お前の言うことに共感すると言われたのは初めてで、52年間生きていてこんなに嬉しいことはありません。そして、この賞は『お前のプロジェクトはいいから頑張れ!』と言ってくれる南相馬の人や役所の人、地元の会社の人たち。そういう人たちがとらせてくれたのだと思います。本当に、ありがとうございました。


政治起業家グランプリ



株式会社フォーバルの代表取締役会長 大久保秀夫氏

ソーシャルビジネスグランプリ2019 開催報告

株式会社フォーバル 代表取締役会長
一般社団法人公益資本主義推進協議会 会長
公益財団法人CIESF(シーセフ) 理事長
1980年、25歳で新日本工販株式会社(現在の株式会社フォーバル)を設立、代表取締役に就任。1988年、上場審査の厳しかった当時としては、創業8年2カ月という異例のスピード(当時の日本最短、最年少記録)で店頭登録銘柄(現JASDAQ)として株式を公開。 主な著書に『みんなを幸せにする資本主義 - 公益資本主義のすすめ』(東洋経済新報社)、『The 決断』(ワンプルーフ出版)、『在り方』(アチーブメント出版)、『「社長力」を高める8つの法則』 (実業之日本社)、『ディシジョンメイキング』(ワンプルーフ出版)、『幸せをつむぐ会社』 (ワンプルーフ出版)など。

政治起業家グランプリとは

ソーシャルビジネスグランプリ2019 開催報告

社会起業家の中でも、政治の在り方の変革に取り組む方を「政治起業家」と定義し、主催であるデモクラシー2.0イニシアティブを中心に半年間のフィールド調査の結果、最も優れた活動をした政治起業家をグランプリとして表彰してまいりました。

表彰理由

ソーシャルビジネスグランプリ2019 開催報告

1980年株式会社フォーバル創業以来、「For Social Value」の名のもと、通信革命を含む真の社会価値創造を実現し続けているとともに、公益財団法人CIESF(シーセフ)を立ち上げ、カンボジアにおける教員養成を中心に人材育成に大きく貢献しながら、一般社団法人公益資本主義推進協議会を立ち上げ、諸外国から真に尊敬される日本づくりを目指し、社会性を重視した持続的な経営を実践できる経営者の育成に取り組み、「三方よし」「和を以て貴しとなす」「吾足るを知る」など古くから日本に根付く経営の考え方を世界に発信し続け、資本主義の変革に取り組んでこられました。

総評


田坂 広志 審査員長

皆さん、お疲れ様でした。
我々が社会を変えられるようになるためには、いったい何が必要なのでしょうか?
例えば、多重人格である必要があるのです。自分の中に何人かの自分がいないと本当に社会を変えられません。それは社会起業家であろうが、ビジネスパーソンであろうがプロフェッショナルであろうが一緒です。今日は、特に大切な3つの人格をご紹介します。
一つは、志を持つ自分。深い想い、熱い想いを持ち続ける人格が必要です。
そして二つ目には、広い視野を持つ自分です。
自分が取り組んでいることが、いったいどれくらいこの社会を変えられるものなのかということを広い視野で見渡すことが大切です。そうでなければ一つ間違うと、自己満足で終わってしまう。

そして三つ目が、冷めてものを見る自分です。
これで本当に事業として続けていけるのか?ちゃんと収益があがるのか?ニーズはあるのか?喜んでくれるのか?こういうことを冷めた目で見る自分がいないと、どのような事業に取り組んでみても、実はどこかで必ず失敗します。
今回のファイナリストの皆さんは一つ目の人格、その深い想いや熱い想いは十分にお持ちだと思います。だからこそ、残り二つの人格を育てていかなければ社会は変えられない。
逆に言えば、その人格が育ってくれば目の前の現実を変えていくことができます。
才能とは、その人の中にどういう人格を自分の中に育てているかと同意語です。
ぜひご自身の中にある自分を一人ひとりそだてながら、これから夢、志、想いを実現していってほしいと思います。

   

秦信行 氏

渡邊さん、グランプリ受賞おめでとうございます。
福島でこの風力発電所を創るという事業は簡単なことではないとは思います。
ですから実際オーガニックコットンの事業と組みわせるとおっしゃっていたように、経済外部性というかいろんな他の事業を巻き込んでその全体として収益を得るという形にしていければと思います。また、私がコメントさせていただいた齋藤さん、今度はぜひ今の想いを形にしたビジネスプランを考えてチャレンジしてもらえばと思います。

高橋ゆき 氏

渡邊さん、ダブル受賞おめでとうございます。
そして他の皆さんも、それぞれの言葉で語られたプレゼンテーション、お疲れ様でした。
今回審査員は、これまでのグランプリの中でも一番厳しめのコメントをしています。
このコメントは、もらった人だけではなく、皆さんがぞれぞれに受けて止めてほしい言葉です。ぜひ審査員の心中を察し、形にしていってほしいと思います。

私なりの社会起業家とは何か?ということをシェアさせてください。 私は4年間住んだ香港で家事を手伝ってくれたフィリピン人のスーザンに本当に助けられたという経験から、家事代行という産業を創りたい、日本の暮らしのインフラになりたいと思って、ベアーズという会社を創りました。その時は、起業家になりたいとか、儲けたいとか、そういう想いではありませんでした。とにかく情熱しかありませんでした。 だから、「手法に頼ってしまったらダメで、本当に目指すことを忘れずに形にしていってほしい」ということをお伝えしたくて、今日の審査員コメントをさせていただきました。 今回「ワクワクを『まんなか』に」ということですが、枠に囚われず、枠の形を変えて、枠をダブル・トリプルにするのかもっと広げるのか、そういう意味合いでの「ワクワクをまんなかに」という考え方もプレゼントできればと思います。
今、それぞれの志をDoingしていい時代となってきましたので、みんなで「それいけ!」ということで元気に一歩踏み出していきましょう。

   

町井 則雄 氏

皆さんお疲れ様でした。そして渡邊さん、ダブル受賞おめでとうございます。
今時代が変わっている中で、渡邊さんが取り組んでいることは、次の時代を創っていくプランだと思いますし、社会的価値はとても伝わってきたと思います。 今日の大久保会長の話にもありましたが、世界でSDGs(持続可能な開発目標)という共通言語ができたわけですが、これは大企業とインディペンデントな人間とをつなぐプラットフォームにもなると思っています。渡邊さんは大企業を辞められて独立してやっていくわけですが、日本の大企業にたくさんの技術やリソースがあると思うので一緒に社会を変えていくということができたらいいなと思っています。これからが本番だと思いますので頑張ってください。

渡邊 智恵子 氏

千春さんおめでとう。 プレゼンは分かりにくかったですが(笑)、これだけ多くの共感を得られたのは、千春さんがやろうとしていることに本当に自分の人生を掛けているということを皆さんに伝わったのだと思います。 ここであらためて問いたいのですが、社会起業家の意味は何でしょうか?
社会起業家は、社会問題をビジネスによって解決する人のことをいうんだそうです。だから、社会問題は今何なのか?そしてそれをどんなふうにビジネスで解決するのか?をしっかり考えることが大事です。ビジネスによって継続性を生み出し、雇用が生みだし、地域を活性化しいろんな人たちを巻き込む。それが社会起業家のなすべきことなんです。ですから今日プレゼンをされた皆さん、社会起業大学で学んでいる皆さん、その原点を忘れないで、これからもっともっとたくさんの人たちに社会起業家を目指してほしいんだと思います。そして田坂名誉学長がおっしゃられたように皆さんが社会を変えていく原動力になっていってほしいと思います。今日は皆さん、お疲れ様でした。

   

田中 勇一 審査員 社会起業大学  学長

会場の皆さま、審査員の皆さま、そしてこのグランプリを支えていただいた皆さま、ほんとにありがとうございます。

そしてファイナリストの皆さん、本当にお疲れ様でした。まだそれぞれ力不足の部分がありますが、私には本当に想いが伝わってきました。一方で、結構厳しい審査員の言葉をいただいてますので、私も実は少しへこんでいます。

あらためて、「自分はなんでここに立っているだろう?」と思い返したとき、 銀行員時代に思った「この社会を根底から覆してやろう」という想いがずっと変わらないからだと思っています。 これまでいろいろと試行錯誤してくる中で、結局行きついたのが、一人ひとりが社会のおかしさ・不条理に気づいて、それを社会にぶつけていく。つまり、一人ひとりが行動していくことが世界を変えていくと思っているんです。

でも行動をするときに、そのきっかけが無かったり自信が無かったりいろんなことがあって一歩を進められなかったりするんですよね。 今回のグランプリのテーマを「-ワクワクを『まんなか』に-」としたのは、その一歩踏み出すきっかけは、何かワクワクすることから始めてみたらいいじゃないかということでした。

だけど、審査員の皆さんのご指摘の通りワクワクしているだけじゃ世の中変えられないのも事実です。たくさんの壁にぶつかります。それでも自分の素直な心に従い続けていくことの先にそれぞれの道があるんだと信じています。


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