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【 ROCKY通信 】第7回 マイケル・ポーターの教え

メールマガジンご購読者の皆様
 

いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
 

このROCKY通信では、僕がベーグルというパンの専門店 “BAGEL&BAGEL” を90年代後半に起業してからのストーリーとそこからの経験や学びを御紹介させていただいております。
皆様の起業のお役に立てたら幸いです。
 
 

第7回 マイケル・ポーターの教え

1990年代中盤にビジネススクールへ留学した。2年間通って一番印象に残っているのは戦略コースでのマイケル・ポーターの教えだ。
ポーターといえば、Five forces (5つの力)やValue chain(バリューチェーン)といった戦略モデルが有名だが、僕が一番響いたのは「競争優位の3大戦略」だ。つまりFocus(集中戦略)、Differentiation(差別化戦略)、Cost Leadership(コストリーダーシップ戦略)の3つを活用することが企業のサバイブ、成長の必要条件というもの。
特に創業期で経営リソースの限られたベンチャー企業には必須戦略だと。創業前のコンセプトを練っている時期に、大いに参考にさせて頂いた。

まずはFocus(集中戦略)。何を集中するのか?まずは市場(顧客)を。大企業のようにマス狙いではなく、市場を細分化して特定の顧客をターゲットにする。そしてそこに提供する自社の商品・サービスも総花的になることなく、選定した市場のピンポイントのニーズを突く物やサービスを提供する。
次にDifferentiation(差別化戦略)。何を差別化するのか?販売する商品・サービス自体はもちろん、広告宣伝、立地や物流、アフターサービスといったものまで含まれる。差別化に成功すると、ブランディングにつながるばかりでなく、価格設定の際の優位性も期待できる。
最後にCost Leadership(コストリーダーシップ戦略)。ビジネスにはその数だけ異なる収支構造モデルがあるが、多くの場合、粗利率がそのビジネスの概ねの収支構造を決めてしまうというものだ。ライバルよりもより低いコスト構造を築く事が出来れば、どんどん差を拡げてゆく事が可能となる。

これら3つは当たり前のことを言っているだけなのだが、シンプルなだけに初めて聞いたときはグッと刺さった。そして今も僕の大きな経営指針の一つになっている。初めてベーグル&ベーグルの企画を考えた時も、
「ベーグル専門店は単品商売だし間違いなくFocusしてるね」「この業態自体が今まで無かったんだから、差別化もされてるよね」「粉物商売だから、他の食ビジネスよりコストアドバンテージもあるよね」
ウッシッシ。
実際にやってみて、材料にこだわったのでコスト戦略だけは思い通りにならなかったが、あとは概ねその通りになったと思う。社起大も同じ戦略を取るべきだと信じて止まない。笑
 
 

編集後記

リモート勤務中の友人何人かに連絡をとってみた。皆さん真面目に1ヶ月近く朝の9時から6時までは自宅のパソコンの前に座り、ZOOMミーティングを中心に業務をこなしているようだった。僕はウェブミーティングが苦手でなかなかうまく対話できないのだが、彼らに言わせると「慣れ」の問題らしい。複数の人々と1枚の画面で双方向対話するなんて?なのだが、皆さん今や平気で使いこなしているようでした。若い人たちは全く問題にしていないと思われるので、これが定着してくるとオフィスが不要になるのでは?と思った。大企業も本社は現在の数分の一のスペースで済む。経営管理職の人々、サポート系部門の人々、外部取引先と直接やり取りの必要な人々、等を除くと理屈上は在宅勤務が可能となる。本社には予約制の会議室をたくさん用意し、あとは部門ごとでいくばくかのフリーアドレス空間があれば事足りる。省スペース、省通勤費、省水光熱費、省福利厚生費、企業にとっては収支構造を変化させるチャンスかもしれない。そんな時代が来るのだろうか?少し怖い気もするが、さあ拳を上げて前進だ!


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