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起業家の挑戦!どんな環境で生まれ育っても笑顔で暮らせる社会にしたい!

認定NPO法人 ブリッジフォースマイル 代表

林 恵子 氏

1996年パソナに入社。秘書、営業、人事業務などに従事。
ワーキングマザーーとして2児の子育てに奮闘する中、2003年11月児童養護施設を知る。
2004年12月NPOブリッジ・フォー・スマイルを設立。2005年6月法人とする。

http://www.b4s.jp//

どんな環境で生まれ育っても笑顔で暮らせる社会にしたい!

文:第8期生 衛藤 佳子 編集:社会起業大学

【団体概要】

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NPO法人「Bridge For Smile」は、児童養護施設から社会に巣立つ子どもたちの自立を支援する団体である。
児童養護施設とは、何らかの事情により家庭で暮らせない子どもたちが生活する場所のこと。
団体は2004年12月に設立され、2011年8月には国税庁認定のNPOになるまでに成長した。
代表の林氏は明確なミッッションを持っている。
「子どもたちがどんな環境で生まれ育っても夢と希望を持って笑顔で暮らせる社会をつくること」
今年で9年目を迎えるこの団体は、年間予算約8,000万円(うち行政委託事業は約3,700万円)の中で、事務局スタッフ15名を中心に約400の支援者と約60の支援団体の協力を得て、着実な活動を展開している。
主な活動としては、児童養護施設の子どもたちのために支援金を集め、生活物資を提供したり、社会に巣立つ時に必要となる知識や知恵を身につけることができるセミナーを開催したりしている。
また、一般社会に向けて児童養護施設の現状や問題について語る啓発活動も行っている。さらに、最近では子どもたちの支援に協力してくれる人に向けた教育にも力を入れている。児童養護施設の子どもたちは多種多様で複雑な問題を抱えている場合が多く、その子どもたちを支援するためには支援する側に高い専門性や養育力が必要となってくるからである。

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【原体験から立ち上げまでの経緯】

林氏は以前、大手人材派遣会社に勤めており、副社長の秘書や営業の仕事をしていたが、出産を機に自身のキャリアについて考えるようになった。
復職後は以前のように会社から責任のある仕事を与えられなくなり、当時は同期の活躍を見て焦っていたという。子育てにも奮闘する日々の中で林氏は、徐々に自身の人生に対して不満を感じるようになってきた。
この現状を打破するために林氏は、技術を身につけようとビジネス研修に通い始めた。その研修の中で「児童養護施設をテーマにしてビジネスプランを作成する」という課題が出た。これが林氏と児童養護施設との出会いである。
林氏は課題をこなすために児童養護施設について調査を開始した。児童養護施設には解決すべき課題が山積みにされており、衝撃的な事実も目の当たりにした。当時、林氏はその事実に目をそらすことができず、それらの課題を解決するのは自分である!という使命感のようなものを感じたという。
林氏は、課題解決のためには「施設と社会のギャップ」と「施設間のギャップ」を埋めることがカギであると考えた。「有用な社会資源を児童養護施設の子どもたちが受け取りやすい形に変換すること」この解決策をビジネス研修で出会った仲間やクライアント、当時勤めていた会社に提案したが、全て却下された。林氏はここでもう「自分でやるしかない」と決意を固めた。

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【事業・活動の特徴、ポイント】

「Bridge For Smile」は行政からの受託金に加えて、個人や企業からの支援金が多いところに特徴がある。これはひとえに林氏の地道な営業活動の成果である。支援金を集めるコツは、社会貢献に対して関心の高い個人や企業に対して積極的にアプローチすることだという。
人材の確保という点においても林氏は、ボランティアを希望する社会人に対して事前に、団体の取り組み方針や支援方法、支援領域について明確に伝えるようにしている。これにより子どもたちへの支援の質の維持を図っている。
その他にも林氏の創意工夫は随所に見受けられる。セミナーの開催時、アルバイトに明け暮れる子どもたちに向けて「全セミナーに参加したら3万円相当の生活必需品を贈呈!」と謳い、子どもたちのセミナー参加に対する動機を高めている。また、社会に巣立った後の子どもたち(施設退所者)の支援に関しても、より良い信頼関係を維持するために、支援する人は施設退所者自身が指名できるようになっている。さらに、進学を希望する子どもたちに対しては、スピーチコンテストという形式を採用し、子どもたち自身が自分の夢を語って評価されることで奨学金を獲得できるという仕組みをつくった。副次的な効果として、支援する子どもたちの顔がオープンになることで、これまで行き届きにくかった支援の問題を解決することもできた。

【講義を受けて】

私は林氏の「児童養護施設の問題について“知ってしまった責任”がある」という言葉に衝撃を受けた。 通常であれば他人事として見過ごしてしまうような出来事を自分事として捉え、その課題解決に向かって真っ向から挑む林氏の正義感を見たような気がしたからである。そして、この正義感こそがこの団体をここまで大きく成長させたのだと思う。特に、活動を実践する中で頻発する問題に対してすぐに対策を講じて手法を変える柔軟さは、この団体の持続的な発展に大きく影響していくものだと感じた。


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