メールマガジンご購読者のさま
こんにちは!
社会起業大学 事務局の辻 正登(つじ まさと)です。
このメールマガジン「SEC流ビジネスプランニング」では、
「社会起業大学(SEC)メソッドによる事業計画の創り方」を、実際の授業内容を基に具体的に解説していきたいと思います。
皆さまが、社会起業家という生き方・働き方を実現する、そのお役に立てられましたらとても嬉しいです!
前回は、社会起業大学独自のメソッド「SEC METHOD(セックメソッド)」を解説し、社会起業実現には、自分らしさ×社会課題×ビジネスの3つが重なる「ソーシャルアントレプレナーシップ」の確立が最も重要だ、という話をしました。
では、どのようにして「ソーシャルアントレプレナーシップ」を確立していけばよいのか、
本日は、その具体的なプロセスの全体像ついて解説していきたいと思います。
まず初めに、社会起業大学では、ソーシャルミッションを確立するための具体的アウトプットとして事業計画書を完成させます。この事業計画書は、全4パートで構成されています。4パートはそれぞれ「ソーシャルミッション」「差別化」「持続性Ⅰ」「持続性Ⅱ」と呼んでいます。
それでは、それぞれのパートについて解説していきましょう。
「ソーシャルミッション」パートでは、「好きなこと」「得意なこと」「経験」などの「自分らしさ」と、自分が関心のある「社会課題」を棚卸しし、自分と社会どちらもが望む未来を構想します。そしてそんな未来に向けて自分は社会において何を為していくのか、自分の社会起業のテーマを定めていくパートです。
社会起業のテーマが定まったら、次は事業領域の設定を行います。ここでは、市場を調査し、独自性のある商品・サービスとそのコンセプトを決めていきます。
「ソーシャルミッション」とビジネスプランが結び付く、まさに社会起業実現の要となるパートです。
さあ、具体的な商品・サービスまで決まりました。ここからはいよいよビジネスモデルを構築していきます。
どのような販売方法なのか、その際に必要な業務は何か、それをどの組織、誰が担当するのか、そして最後に費用と収益は何でいくらか、などを検討していきます。
このビジネスモデル構築においても、「事業性」はもちろん、ソーシャルミッションパートと連動した「社会性」も問われます。ここが最も試行錯誤、創意工夫が試されるパートになります。
そして最後は「数字」です。ビジネスの活動をすべて数字に置き換えていきます。いわゆる財務諸表を創り上げていきます。
本当にここが現実との闘いになります。これまで皆さんが創り上げてきたビジネスプランの結果が、リアルな数字として表れます。ここと向き合い続けていくことが皆さんの社会起業を継続させていくのです。
以上、4パートとそれぞれのプロセスを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
この4パートを通して、ソーシャルアントレプレナーシップを実現する事業計画書を完成させていきます。
ぜひ、皆さんの社会起業実現に向けた参考となりましたら幸いです。
さて、次回からは、4パートの最初のパート、「ソーシャルミッション」パートを完成させるための具体的な方法論について解説していきたいと思います。