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【 ROCKY通信 】第11回 In the end 起業の果てに 

メールマガジンご購読者の皆様
 

いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
 

このROCKY通信では、僕がベーグルというパンの専門店 “BAGEL&BAGEL” を90年代後半に起業してからのストーリーとそこからの経験や学びを御紹介させていただいております。
皆様の起業のお役に立てたら幸いです。
 
 

第11回 In the end 起業の果てに

「起業し、心血を注いで事業や社員を育て、その果てには何が来るのか???」 多分、殆どの若き起業家は考えたことも無いのではなかろうか。この問いに対する答は、ざっくり4つだ。①上場する②事業譲渡する③事業承継する④廃業するいずれのパターンも一長一短あるが、④を除き事業スタート時にある程度はイメージを固めておいたほうが良いだろう。選択肢によって、取るべき戦略も変わって来るので。志や夢は大事だが、人間と同じく自分が育てた大事な子供(会社)との別れはいつか必ず来るのだ。
 
①上場する多くの起業家が一度は目指すマイルストーンだ。本来の目的はさらなる成長資金の獲得だが、創業者の動機には上場時の一攫千金、社会的ステータス、能力の高い社員の獲得、銀行からの連帯保証の解放などがある。上場後も勢いを持って成長する創業者のいる会社は、上場前に次のシナリオが描けていることは必定であり、逆のパターンは上場自体がゴールとなっており、その後は精彩を欠くということになる。僕の場合はVCが株主に入っていたこともあり上場を義務付けられていたが、直前期でやめた。理由はベーグルという市場の小さい商品が上場後も急成長を続けることはあまりに負荷が大きいこと、社員や自分が幸せになれる気がしなかったことだ。
 
②事業譲渡する最近は、上場によるメリットと煩わしさやコストといったデメリットを天秤にかけ、上場よりも売却することで創業者メリットを享受したいと考えるケースが多いようである。上場するには多くの支援企業や専門家の助けが必要であり、厳しさを増した東証による審査に堪える企業となる為には、多くの時間とお金のコストがかかる。そしてせっかく上場を果たしても、市況によって思ったような株価が付かない場合もある。それに比し、事業譲渡の前提であればマイペースで事業を成長させ、頃合いを見計らって事業譲渡をすれば良いので、組織への負荷はかかりにくい。会社の成長と社員の成長のバランスも取りやすい。経営陣によるオーナーからの株式取得のMBO(マネジメント・バイアウト)もこの一種だ。
 
③事業承継する創業者が身内に事業を継承させるケースで、多くの場合実子がその対象となるファミリービジネスである場合が多い。日本には100年以上継続している会社が3万社以上あり、世界の同シェアの4割以上を占めるそうだ。正しく継承されればミッションの長期的浸透、ブランドの維持、コアコンピタンスの担保も可能となる。名門、伝統、誇りと側で見ている分には良いこと尽くめに見えるが、実際は大変だ。知り合いのオーナー企業のトップたちは、例外なく後継者のことで苦労されている。そして後継者にされる側も同様に苦しんでいるケースが多い。
 
④廃業する廃業は、本当に後継者が見つからず事業譲渡も困難な小規模事業の場合の最終選択肢で、今後急増が予想されている社会問題の1つである。もしくは事業が思い通りに進まず、図らずも途中で夢を断念する場合だ。例外的に後者は、前回も書いたが、人生に致命傷を負わないようにする為にも起業時に頭の片隅には入れておきたい。

会社自体は理屈ではゴーイング・コンサーンと言われる永続組織なのだが、実際は不完全な存在である人間の営みである以上そう簡単な話ではない。より実りある一生を送る為には、別れも人生の大切な一部だと思いたい。
 
 

編集後記

ここ一両日、駅前商店街の人の出や電車の乗車客が急増した。そして人々から出ている「気」がなんだかポジティブというか楽天的というか随分と明るいのです。ずっと閉まっていたお店は殆ど営業再開しており、俄ながら街に活気が戻った印象。あまりの急変に驚いているのですが、先週までの水を打ったような静けさや人々の緊張感ある表情とのあまりのギャップに少々驚きを感じました。自分も外出していたのでそんなこと言えた義理では無いのですが… 実は飲食店にも久しぶりで入ったのですが、何となく違和感が先行し、あまり楽しむことは出来ませんでした。この感覚はコロナ後も続きそうな予感です。行動は慎重に、心の中はポジティブに。さあ、拳を上げて前進だ!