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【 ROCKY通信 】第96回 ボクに力を与えてくれた書 その1 自己信頼

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社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
 

このROCKY通信では、僕が社会起業家の育成・支援に携わっている中での経験や僕自身の人生での学びや考えをシェアさせていただいています。
皆様の起業のお役に立てられましたら幸いです。
 
 

【 ROCKY通信 】第96回
ボクに力を与えてくれた書 その1 自己信頼

ラルフ・ワルド・エマソン

 

みなさん、あけましておめでとうございます!今年は世界的にコロナもきっと収束に向かい、経済活動が加速して未曾有の活況を呈すことになるだろう。きっと!どこの国もあらゆる分野での根本的なシステムの再構築に走り、財政の改善に向けて第二次大戦後の復興時代のような流れに向かうのではないか。おっと経済予測は新聞紙上にお任せるとして、今日は年初めでもあるので僕に最も力をくれた本を紹介させていただこうと思う。

 

それは8年前に出会った19世紀米国のラルフ・ワルド・エマソンの「自己信頼」という書だ。初めて読んだ時、この本に出会うために俺は生きてきたのか!と思うぐらいの感激だった。好きなロックで例えれば、高校時代にモンタレー・ポップフェスのThe Whoの“Sparks”を聞いた時くらいの衝撃度だ。本当は、それ以前に影響を受けたニーチェや内村鑑三、福澤諭吉あたりから話したかったのだが、実はその源流にエマソンがいたことをのちに知ったので、まずは大親分からの紹介だ。笑 

『自己信頼』 ラルフ・ウォルドー・エマソン著

 

まずエマソンの何がいいか?読めば腹の底から「元気になる!自信が出る!勇気が湧く!」かなり武骨で、本質的でPUNKだ。こんな作家はそんなにいない。自分がなぜROCKに、それもPUNK(といっても色々あるが)に惹かれてきたのか、この人の言動をみるとよくわかった。この人は分野こそ違え間違いなくホンモノのRock‘n’Rollerだ。元は牧師なのだが、旧来の既存勢力へ敢然と立ち向かう。19世紀という保守的なアメリカのニューイングランドで「自己信頼」という書を記し、人間の無限の可能性を示した。現在でもアカデミズムの世界では哲学者としては認めておられず、せいぜい啓蒙家扱いされ、宗教界でも異端扱いされているようだが、とんだお門違いだ。発言内容が必ずしも論理的でないところが実に痛快。直感的なのだ。しかしホンモノはホンモノ。その後に影響を与えた人々にはニフリードリッヒ・ニーチェや内村鑑三、福沢諭吉、宮澤賢治、最近ではバラク・オバマやドナルド・トランプもそうだと聞く。人々に必要なのは「学問としての哲学」ではなく「生きるための哲学」なのだ。そして真の哲学者とは、森羅万象の論理体系を構築する人ではなく、自ら人生と格闘し、その中で真理を発見し伝えてゆく人だと思う。つい熱くなって解説だけで終わってしまいそう。笑 では、彼の生の声を5つばかり列記してみる。

 

エマソンの影響相関図

 

その1.「自分の考えを信じること。自分にとって真理であると思えることは万人にとっても真理であると信じること。それこそが天才である」

 

ここでは「自分」という言葉が2度出ている。自分の考え、自分にとっての真理。まずはそれらを持つことから始まるのだが、他者に迎合することなく、自分の内なる声に耳を傾けろと言う。そこに光があるから。そしてそれを声に出して語れとエマソンは言う。またエマソンは一個人の崇高な真理は普遍的なものになりうるのだとも考えている。いつの世も天才とはそう言う人だと。皆さん「自分は天才なんかじゃないし、エマソンだから言えたことと思う」と言うかもれないが、誰にだってその気になれば出来るはずだとエマソンは言う。彼が言いたかったのは上記のこの言葉だ。その昔、気狂い扱いされたコペルニクスもガリレオもニュートンも、そして日蓮も松蔭もしかり。

 

その2.「 自分に与えられた土地を耕さない限り、身を養ってくれる一粒のトウモロコシでさえ、自分のものにはならない」

 

また「自分」が出てきた。笑 これは比喩だが、自分の畑(自分に与えられた心や魂、才能)を自ら耕さない限りは本当に欲しいもの、実現したいことは何も手に入れることはできないと言う。隣の芝生を見て羨んでいるようではダメだと。

 

その3.「世間の中にあって大衆に従うことはたやすい。偉大な人とは、たとえ群衆の中にあっても、一人の時と同じ独立心を保ち、にこやかな態度で人と接することのできる人である」

 

まさに自分軸と他人軸の相克葛藤だ。特に日本人は大勢の中でこの独立心を保てずに盲従もしくは迎合し自分自身を牢屋に押し込めてしまう。その結果魂を抜かれ、自分らしさは失われ、生きるパワーを奪われ、場合によっては自己喪失に陥る。エマソンはこれを囚人に例えている。従順という名の囚人。同じ服を纏いしまいには顔まで同じようになってしまう。これを克服するには「自分本来の仕事をせよ」とエマソンは説く。自分が本当にしたい仕事、すべき仕事。社起大で言うところの「ソーシャルミッション」。それを実践すればもっと強くなれると。収入や社会的な位置付けだけで仕事(会社)を選んだ人が囚人になるのも無理はない。しかし、だからこそなんとかしてエマソンのいうような「天職」を見つけねばならない。

 

その4.「人々を自己信頼から遠ざけている恐怖の1つは、一貫性である」

 

人は自分の過去の言動に基づいて他人から判断されることを知っているので、現在の正直な意見を堂々と述べられないというもの。後になって「あなたは確かあの時こう言っていたよね」と言われるのが怖いから。確かに鋭い指摘だ。今の発言と過去の発言との矛盾が露呈するからだ。しかしそれが何だとエマソンは開き直る。愚かな一貫性は器の小さな人間が崇めるもので、偉大な魂とは何の関係もないと言い切る。今考えていることを断固として語れと。明日話すことが今日と矛盾していても、それでも明日は明日、明日考えることを断固として語れと。正直で自然な精神からの発言であれば、そこには必ず共通点があり一定の距離から眺めれば誤差の範囲に過ぎないと。そもそも誤解をされてもいいじゃないかと。ソクラテスもイエスもルターも純粋な偉人はみな誤解されてきたと例示する。偉大であることは誤解されることなのだ!と。何とも背中を押される信念ではないか。

 

その5.「どんな時にも拠り所となる本来の自己とは何か?少しでも独立心があればどんなに些末で不純な行為をも美しく照らすあの星、示唆もなく測定可能な要素もない科学を困らせるあの星の本質とは何か?それは才能と徳と命の本質であり、私たちが自発性とか本能と呼んでいるあの根元に行き着く。後天的に授けられるのが教育というのに対し、この根元的(先天的)な知恵は『直感』と呼ばれる」

 

ここにエマソンの言いたいことの本質があると思う。自己信頼した人間には論理でどうこうするものではない領域が存在し、それは「直感」で突破しろ!と言われている気がする。ただその「直感」は誰かの何かに拠り所を求めるものではなく、あくまで自らの内部から湧き出るものでなければならない。自己信頼している人間にしか出来ないことだ。しかし科学を困らせるあの星(=直感)とはなんと素敵な表現だろう。エビデンスがどうこうのとかKPIがどうのこうのという後付けの話ではないんだよ、と公言されているのが痛快だ。エマソンはゼロイチ起業家に向いてます。それも社会起業家ね。笑

 

まだまだ書きたいこと、皆さんにお伝えしたいことが沢山ある。それぐらい僕はエマソンとは反りが合い、この本は僕のパワーの源泉となった。エマソンの発言その1にちなんで、「俺がそこまで思っているのだから、皆さんにもパワーをくれる普遍性があるはずだ!」笑 

 

エマソンとの対話