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【 ROCKY通信 】第70回 ボクシング再考 ロマチェンコVS中谷戦より

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いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
 

このROCKY通信では、僕が社会起業家の育成・支援に携わっている中での経験や僕自身の人生での学びや考えをシェアさせていただいています。
皆様の起業のお役に立てられましたら幸いです。
 
 

【 ROCKY通信 】第70回 
ボクシング再考 ロマチェンコVS中谷戦より

プロボクシング ライト級12回戦 ワシル・ロマチェンコ VS 中谷正義

 
先週に続き、ラスベガスのリングに期待の日本人ボクサーが上がった。タイトルマッチでは無いが日本のファンにとってはスーパー王者だったウクライナのロマチェンコに日本人が挑むというところがポイントで、今回はひょっとするかもという希望をファンに抱かせていた。タイトル戦では無いが役所としては挑戦者と言える中谷だが、ロマチェンコより12センチ高い身長、14センチ長いリーチ。なんと60キロのライト級で身長が182センチだ。そして直近2戦を米国で世界ランカーを倒しており、嫌が応にも期待が高まる。ハートが強く、体躯に恵まれ、パンチ力もある本当に期待されている好選手だ。しかし相手はあのロマチェンコ。井上尚弥が現在2位のPFP(パウンド・フォー・パウンド。体重が同じと仮定した場合の全階級統一ランキング)でずっと1位だった選手でもある。オリンピックで2度金メダルを獲り、プロに入ってからも3階級制覇した名王者だ。 
 

同一階級とは思えない身長・リーチの差

 
結論を先に言おう。9回にTKOで中谷選手は破れてしまった。予想以上に両者の力の差は大きかった。ボクシングはパンチの強さで勝負が決まると思われている方が多いと思うが、フィジカル、メンタル、戦略の総合力のスポーツだ。攻撃面でのパンチだけでもパワー、スピード、3種のパンチの使い分けがあり、防御面のディフェンス技術も5種はある。そしてフットワークでの相手に対する位置取り、12ラウンドフルに戦えるスタミナ、そしてそれらを対戦相手にどう使いこなすかという戦略力。最後にその全てを下支えするメンタルタフネス。そして最後に減量という試合前の自分との別の戦いがある。こうして書いていくときっとボクシングにあまり関心のない方も驚かれるのではないか。
さて、昨夜の試合の最大のポイントは戦略とスピードの差だったと思う。中谷は長いリーチを使ってロマチェンコに接近を許さないようにし、中間距離から遠距離で得意の右を当てる戦略だったはず。ロマチェンコがどう出るかが注目だったが、中谷のパンチをはるかに上回るスピードでダンサーのように出入りを繰り返し、中盤以降は完全に接近戦の距離を掌握し、ショートパンチのコンビネーションで中谷を圧倒した。そう、ボクシングは最終的には戦略を競い合うゲームといってもいい。力が拮抗した選手同士が戦う場合、多くの場合戦略が勝敗を分けることが多い。それも試合前に陣営で決める基本戦略だけで勝てるほど甘くなく、相手がとってくる戦略をリング上で確認しながら柔軟に戦略を変えてゆかねばならない。いろんな意味でビジネスに近いものがある。攻撃面が営業、マーケティング、防御面が財務、経理、人事といった管理部門。メンタル面がミッションや企業文化。そして戦略はまさに企業戦略そのもの。試合を観ながら、そんなことを考えていた。今回は敗れたが、中谷選手は世界チャンピオンになれる器だと思う。諦めずに頑張って欲しい。 
 

天国と地獄

 
 

◆ 編集後記 ◆

ボクシングは、趣味における僕のライフワークの1つです。一般の方には野蛮なスポーツと感じられるかもしれませんが、人間のあらゆる要素が内包されている奥深さがあるのです。人間が根源的にもつ闘争本能を理性的に表現する非日常のアートとも言えます。だから名勝負と言われる試合には劇的なドラマ、ストーリーが生まれるのです。全人格をかけた戦いなのです。そもそも顔を合わしたことも無い2人が日時を決めてリングに上がり、殴り合うということ自体が非日常ですが、かつて試合に出た時の経験上、一番のプレッシャーは恐怖心の克服でした。それを掻き消すべく練習するわけですが、最後は「なるようになれ!」という開き直りでリングインするのでした。
 

さあ今日も拳を上げて前進だ!