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社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
このROCKY通信では、僕が社会起業家の育成・支援に携わっている中での経験や僕自身の人生での学びや考えをシェアさせていただいています。
皆様の起業のお役に立てられましたら幸いです。
昨日、ソーシャルビジネス実践プログラムの第3回目のクラスが実施された。以前ROCKY通信第51回で御紹介した “DOG saves DOG(DSD)”というイヌの殺処分問題解決に取り組むソーシャルビジネスと社会起業大学でコラボする形での実戦型ビジネスクラスである。
DSDは“ARK(アーク)”という動物保護に熱心なイギリスの正統派の流れを汲む関西のNPOに、その活動資金の寄付をしている会社である。今回のコラボプロジェクトは社起大の参加メンバーが2チームに分かれて、それぞれが新規のソーシャルビジネスを提案し、リアルに実行に移せるところまで展開できたらというプログラムである。
本プログラムはDSDの代表である近藤ロバート氏の経営アドバイスを適宜受けつつ、生徒が自主的にリサーチし、考え、議論するというものだが、生徒さん達はクラスの枠を超えて実世界の外部企業や関連組織とも将来の協業も視野に入れつつコンタクトを取り始めている。本来は起業教育の一環であり、ソーシャルベンチャーの立ち上げを実体験してもらうことを目的とし、生徒が近い将来に社会起業家として自信を持って羽ばたいてゆくために設けられた特設コースである。
それが今日のクラスの様子だと実戦型ケーススタディというよりも実践社会起業体験という印象であった。まだコンセプト固めの段階ではあるが、極めて真剣度の高い生徒さん達とロバート氏の知見に基づいた適切なディレクションで、まさに本気の空気感が横溢し傍聴していたこちらまで大いに刺激された。やはり実践、実戦型のクラスは面白い。「動けばわかる」という社起大の教育理念があるが、正にその通りである。
今回の2グループの企画構想は詳細は差し控えるが、1つはペットビジネス特化型の商社の設立、もう1つは大型イベントの立ち上げである。今日のクラスで粗々のコンセプトは固まり、次回のクラスではそれをビジネスモデルに昇華させる予定である。犬猫の殺処分という社会課題は統計的には良いトレンドにあるが、構造分析をすると複数の原因が絡んでおりゼロ化に向けてやるべきことはまだまだ多々ある。
先週行われたARKさんの主力メンバーの方々と社起大生とのミーティングにおいても、資金やボランティアの必要性や逼迫度合がよくわかった。飼い主のいなくなった彼ら、飼い主がいなくなるかもしれない彼女らを日本中から引き取るには広大なサンクチュアリ(敷地)が必要となる。そして日々の餌を与え、怪我や病気を治し、運動させて健康を維持し、次の引き取り手が見つかるまで丁寧に面倒をみる。病気を持っている子などは里親が見つかるまで10年以上かかることも珍しくないようだ。
資金需要も想像していた以上に大きく、現実を知らない自分は驚きを隠せなかった。それを寄付と助成金だけて賄うのは容易ではない。今回のプロジェクトを生徒の学びにという目的は達成できそうだが、現実の壁はまだまだ高く厚い。
“DOG saves DOG” https://dogsavesdog.co.jp/
“ARK” https://www.arkbark.net/
今日、田舎の両親がワクチン接種第1回に臨みました。やはり不安もあったようで毎日3回気温測定記録をつけた上で臨んだそうです。個人病院での接種だったそうですが、15分待ちで済んだようで注射自体は何の痛みもなく、通常のものと変わらなかったとのこと。痛みがした時のために薬も無償で4錠もらえたそうです。接種後半日経って何も異変は無いようで一安心です。2度目の接種はまだ決まっていないようですが、接種後の発熱や倦怠感で会社を休む人も多いと言われているのでそちらの方が心配です。
一方都心ではネット弱者のシニア層が接種の予約法がわからずに困っている方が多いそうです。スマホを持ってない人も多いでしょうし、持っていても分からない人が大勢ではないでしょうか。これも1つの社会課題ですね。
さあ今日も拳を上げて前進だ!