メールマガジンご購読者の皆様
いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。
社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
このROCKY通信では、僕が社会起業家の育成・支援に携わっている中での経験や僕自身の人生での学びや考えをシェアさせていただいています。
皆様の起業のお役に立てられましたら幸いです。
4月3日(土)、社会起業大学第23期生入学式が行われた。雨天ではあったものの入学生の皆様の元気、熱気、本気が渾然一体となった素晴らしい式となった。皆様それぞれ素晴らしいキャリアを既にお持ちの方々である上に、それでもなお「社会貢献」につながる事業をしたいという強い思いをお持ちで、たくましく自己紹介と抱負を語られた。
今回の入学式はこれまでとは趣向を変え、目玉として「ポジティブ心理学」と言うのを取り入れ約2時間のセミナーとワークショップを実施した。社起大が開校以来重視してきた“SEC METHOD”のコンポーネントである「自分らしさ」。これを心理学的なアプローチで自己発見する為のキッカケになっていただければというもの。講師には大学で心理学の教鞭も取られ、出版業界でのご経験も長い三田真美氏にお願いした。
ポジティブ心理学、門外漢の自分は初めて聞いた学問だが、語感も良くすぐに好奇心を持った。個人の強みや長所を促進する科学的な研究だそうでコロナで改めて注目を集めているそうだ。「幸福を科学する」学問で、ペンシルバニア大学のマーティン・セリグマン教授により1998年に提唱された新しい学問分野である。心理学に科学的、実践的手法が取り込まれているというのがポイントで、受講生の方々は皆さん必死で三田氏のレクチャーに聞き入り、忙しくノートを取っておられた。きっと学びになられたことと思う。
ワークショップはVIAという心理アセスメント手法を用いてオンラインで各自が結果を持ち寄りそれを元にグループディスカッションするというもの。みなさん我が意を得たりとばかりに5つに分かれたグループはどこも大いに盛り上がっていた。自分の強みを語り、仲間の強みを知り、互いに体験談も交えて熱く語り合っていた。
さて、三田氏の講義中に印象に残ったのは、チェンジメーカーになる人には「ポジティブな逸脱(Positive Deviance)」が必要 ! というもの。これはあのマズローが提唱したアイデアだそうで、スティーブ・ジョブズの”Stay hungry, Stay foolish”や吉田松陰の「諸君狂いたまえ!」を思い出した。パンチの効いた、メッセージ性の強い素晴らしい言葉に出会うことが出来た。
今週は前回の編集後記で触れた先月亡くなられたマービン・ハグラーのことを書こうと思っていたら、今度はキックの鬼、真空飛び膝蹴りの沢村忠の訃報が入ってきました。一体どうなっているのだろう?絶句。
ハグラーは孤高の無敵のチャンピオンだった。本物中の本物。攻めてよし、固いディフェンス、スタミナ充分、そして常に冷静でハートが強い。1970年代後半から80年代の前半にかけてまさに無敵の強さだった。同時期のミドル級に4天王と言われたロベルト・デュラン、トミー・ハーンズ、シュガーレイ・レナードがいました。そのうち2人の傑物を撃破し、最後の最後に人気や華やかさの点では頭抜けていたレナードと雌雄を決する戦いに。
結果はレナードの僅差の判定勝利。僕の目にはどう考えてもハグラーの勝ちでしたが、レナードの派手なパフォーマンスに裁定が。盤石の強さを誇るのに地味だったので、人気や栄誉は相応しいものでは無かった。しかし半世紀にわたりボクシングを見てきた中で、ミドル級史上の最強王者だと思います。
さあ今日も拳を上げて前進だ!