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社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
このROCKY通信では、皆さんが、人生やビジネスのヒントとなるようなお話をさせていただければと思います。
皆さんのお役に立てましたら幸いです。

2025年度 最終発表会
土曜日、今年も年度末の大仕事「やまぐち社会起業塾」の4期生による最終発表会が無事執り行われた。会場の県政資料館は、維新長州の流れを汲む素晴らしい歴史的建造物。毎年ここに来ると、なんだか歴史文化に包み込まれるような不思議な感覚になる。
今年の塾生は男女は半々、年齢は20歳から67歳まで、職業は現役教師、元最強証券レディ、勤務歴20年以上の看護師、著名IT企業のインフルエンサー、映像制作クリエイター、地域NPO戦士、現役大学教授、公務員、現役漁師etc. 実にユニークな方々が参加された。初年度からご覧になっている方々からは過去最高のプレゼンだったとの評価を口々に頂けた。解釈はいろいろあると思うが、僕の解釈は彼らの“CHANGE”の度合いだと思っている。開講式から最終発表会までの半年間でのビフォー・アフターのギャップ。変貌、進化、成長の度合いだ。実際開校式と修了式では皆さん顔立ちが違う。これは本当だ。笑 僕は常々口にしているのだが、社会起業家になるプロセスとは自己変革のプロセスだと。きっと多くの塾生がそれを成し遂げてくれたことを評価して頂けたのではと思っている。
年度に関係なく塾生に共通するのは皆さん個性的な人ばかりだということ。「類は友を呼ぶ」とはよく言ったもんだ。そしてそれは自分もその1人であることは否定できない。これは母体の社起大もそうなのだが、大事な塾の文化でもある。そしてこれまでで最も時間の経過が早かったのが今期だ。半年間のプログラムだったのだが、冗談抜きで3か月だった感覚だ。理由は分からないが、あっという間の半年だった。歳のせいかな?
さて今期生の特長を挙げると、
① 社会課題意識の強さ
② 生真面目な人の多さ
③ リアルビジネス経験の不足
立ち上がりから塾生同士の本音のぶつかり合いも多く、皆さん強い志を持った方ばかりだった。どなたも真剣に生みの苦しみを体験した。因みに授業への出席率は過去最高で、ほぼ100%だったのではなかろうか。
ただ職業としてのビジネス経験をお持ちの方が例年よりも少なく、授業内容の理解や宿題に苦労している人が多かったのも事実。社会課題を解決するにあたり、事業コンセプトやビジネスモデルを完成するのに相当難儀されていた印象だ。僕のアドバイスだけでなく、本塾名物の産官学メディアのプロによる伴走のお力添えも有難かった。感謝である。

受賞者のお2人 平田周作さんと内田君枝さんと
さてそんな中で、2人の塾生が皆を代表して表彰された。1人は内田君枝さん。看護師歴20年。いまは地域の婚活カウンセラー。自らの体験をベースに、県内の若者たちが安心安全を担保された環境での良質な出会いを演出する「仕組み」づくりを提案し、列席者の方々(一般県民)から多くの共感を得た。受賞タイトルは「共感大賞」。
そしてもう1人は現役漁師の平田周作さん。地元秋穂の漁業消滅危機を阻止すべく、新式の牡蠣養殖を事業化しようとしている。漁業が衰退を辿ったのは、地元漁師自身の責任であると喝破した。経済環境や自然環境の変化に対応できなかったからだと。100%覚悟の決まった7分間の本気全開のプレゼンは参列者の論理と情理の双方に訴え、審査員たちからの高評価で「YSE大賞」を受賞した。
半年にわたるコミットは大変ではあったが、それ以上に僕自身のソーシャルミッション「社会起業家を育成する社会起業家」を実現できる喜びには代え難いものがあった。全てのステークホルダーの皆様に感謝せねばならない。
※YSEとはYamaguchi Social Entrepreneurs の略称。