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【 ROCKY通信 】第299回 トラウマの克服 中華料理

 

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社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
 

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皆さんのお役に立てましたら幸いです。

 


 

【 ROCKY通信 】第299回 トラウマの克服 中華料理

 

今回訪問した銀座芳亭

 

35年ぶりに中華料理を食べた。社起大OBのお誘いでの会食だったのだが、事前のメールでのやり取りで一瞬嫌な予感がした。「中華だけは外してね」と返信しそうになったのだが、せっかくのセッティングへの謝意にボタンは押せなかった。しばらくして、今回は銀座の中華料理店でとの連絡が来た。あっちゃー!

 

中華にまつわるトラウマの話をしよう。あれは小3の時だったと思う。母が作る中華、たとえば酢豚やマーボー豆腐や海老チリなんかも普通に美味しく食べていた。ところが、、、ある日給食で酢豚が供された。その日は朝から体調が悪くなぜか給食を食べられなかった。頑張ってはみたものの酢豚を食べ残したところ、担任のH先生にこっぴどく叱られ、「林君は午後の授業受けなくていいから、ちゃんと全部食べなさい」と言われ、教室外の視聴覚教室(狭い暗室)に移された。その日はなぜかどうにも食べられず、ずっと酢豚と睨めっこ。放課後5時頃、先生がやって来た。そして食べ残していた酢豚をスプーンで僕の口に押し込んだ。思わず嗚咽し、全部吐き出してしまった。以来、中華はダメになった。特に甘酸っぱい系、あんかけ系、オイスターソース系なんかはどうしようもなかった。ラーメン、チャーハン、ギョウザは大丈夫だったけど。あ、それらは日本食だよね!笑 しかしその後ずっと街の中華料理店の前を歩いていて、あの甘酸っぱい臭いがするだけで吐き気がした。

 

大学のゼミ卒業旅行の時に、シンガポールでゼミOB から高級ホテルの中華に一同ご招待して頂いた。たしか2日連チャンだったと思う。ゼミの恩師M先生の奥様から「林君、商社に行くねんから中華食べれんかったら仕事にならへんよ!接待や会食は中華が多いねんから」と優しくたしなめられた。その日は苦手の広東系の料理を我慢して無理くり少量頬張り、ビールで流し込んだのを覚えている。2日目の四川料理はスパイシーで妙な甘酢感やオイスターソース感もなく、何とかいけた。その後確かに商社に入ってからは、公式行事は中華が多かった。直属の上司に叱られたこともあったが、こればかりはどうしようもない。円卓を手早く回しつつ、なんとかだましだまし乗り切った。5年生で退職した後は、もう自由!約35年間、中華には一切手をつけずに済んだ。それがこの後におよんで還暦後に中華とは、、、

 

会食の主賓の方と会話しつつ、恐る恐る提供される料理に箸に手を伸ばした。ん?結構美味いじゃん。出された品々は、アぺタイザーの中華オードブル、海老シュウマイ、フカヒレスープ、北京ダック、白湯ラーメン、そしてメインの黒酢豚。いずれも美味であった。純中華というより多少フレンチ風の味付けだったことも助かった要因だが、問題なく食べることができた。食わず嫌いの35年、なんとか過去のトラウマとも決別出来そうな気分となった。

 

トラウマといえば僕の人生では他にも3つほどある。それらはまた機会を見て言及したい。誰しもが抱えるトラウマだが、考えてみるにその多くは時間が解決してくれるものが殆どだ。無理に解決する必要は無いと思うが、なんだか一皮剥けた気分になれて爽快だ。銀座からの帰途、1人ビールとハイボールで祝杯を揚げた。久々の銀座だったこともあるが、大好きだった開口健さんの「人間らしくやりたいナ」というコピーが頭をよぎった。

 


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