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【 ROCKY通信 】第257 ポートレート初体験 林写真館

 

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いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
 

このROCKY通信では、皆さんが、人生やビジネスのヒントとなるようなお話をさせていただければと思います。

 

皆さんのお役に立てましたら幸いです。

 


 

現在の林写真館


 

【 ROCKY通信 】第257回 ポートレート初体験 林写真館

  

 

林忠彦氏

 

林忠彦という昭和を代表する写真家をご存じだろうか?僕の大好きな写真家で写真集は殆ど持っている。なかでもポートレート作品は秀逸で文士、経営者、画家、俳優といった昭和の著名人のポートレートは何十回と見開いてきた。代表作ともいえる太宰治、坂口安吾、織田作之助といった無頼派作家のポートレートは、皆さんも一度はご覧になったことがあるだろう。氏は土門拳と共に写真という表現を芸術の域まで高めた東西両横綱だ。おっと今日のテーマは写真家評論ではなかった。初めての自身のポートレート撮影体験だった。

 

仕事先のご担当者から講演やセミナー等で使う紹介写真の提出を求められていた。普段使用している写真がどうもよくないらしい。実際それらはプロカメラマンではなくセミプロや素人が撮影したものだった。友人達からもちゃんとしたのを撮っておいた方がいいよと繰り返し指摘されていたこともあり、重い腰を上げることにした。写真撮影されるのはあまり得意ではない。仲間と一緒にワッと写るのは楽しいが、個人であらたまって撮影されるのはハッキリ言って好きではない。自然な表情が出来ないのが大きな理由だ。あれこれ注文をつけられるのも好きではない。過去にあったメディアの取材では、いつもぐったりしてしまった。

 

さて誰にどこで撮ってもらうか、、、思案しているうちに何となく数か月が過ぎて行った。周南市(旧徳山)の大学に定期的に通っているのだが、その時街を歩いていて閃いた。「そうだ、林写真館で撮影してもらおう!」と。そこは冒頭の林忠彦さんの実家だ。典型的な第2次産業都市で芸術文化の乏しい街だ。そんな中で唯一といっても過言ではない文化の香りのするのが林写真館だった。幼少時代、それを肌身に感じていた。130年の歴史もあり、文化のオーラが出ていた。たしか当代の館主は母校(徳山高校)の後輩だと聞いたことがある。さっそく予約を入れて乗り込んだ。

 

林義明氏

 

出迎えてくれたのは林義明さん。話してみると僕より一回り若い同窓生だった。共通の知人もおり、雑談することしきりだった。その合間に撮影をして頂き、苦手な撮影は快適なものとなった。顔の表情づくりはそれでも困ったが。笑 僕の中には剛と柔があるようで、今回は柔の部分を引き出してくれようとしているのが分かった。雑談の中でも表情は笑ったり真顔になったりと変化するのだが、その瞬間を捉えるわけだ。撮影中義明さんは何度も「とれた!」と叫んだ。漢字を当てると「撮れた」というより「獲れた」の方が近いニュアンス。そういえば忠さん(ちゅうさん、忠彦氏の呼び名)の撮るポートレートはその人の特性を内部から引っ張り出すようなものが多かったっけ。忠さんのお孫さんに撮影してもらっていることが急に誇りに思えてくる。

 

背景を変えて数パターンを撮ってもらったが、出来上がったポートレートは下記のものとなった。撮影後、PC画面でたくさんの写真の中から2人で一緒に選んでいった。写真のトーナメント戦だ。これは撮影以上に楽しい時間だった。僕がどちらかというと強めの表情を選びがちなのに対し、義明さんは柔らかく優しい表情のものを選んだ。今回はまな板の鯉となるつもりで来たので、お任せした。最後に残った1枚は、僕の知る自分ではなかった。まさに引き出してもらったということなのだろう。その昔、評論家の大宅壮一が「男の顔は履歴書」と名言を残した。僕の履歴書はまだ途上だが、果たして完成するのはいつだろうか?

義明さん、3時間に亘る撮影ありがとうございました。

 

ポートレート 林浩喜

 

林写真館HP:https://www.hayashi-photo.jp/

 


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