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【 ROCKY通信 】第253 蛇

 

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社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
 

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皆さんのお役に立てましたら幸いです。


 
 

【 ROCKY通信 】第253回

  

 

半世紀前の小学館と学研の動物図鑑

  

小学生低学年の頃、親戚や友達から「浩喜ちゃんはヘビ博士やね」とよく言われていた。僕は子供図鑑の中の異世界に夢を見ていた。テレビ番組も仮面ライダーやウルトラマンと並び、「野生の王国」が大好きだった。それは子ども向け動物番組とは異なり、弱肉強食の世界が赤裸々に映像化されていた。普段は小学館と学研の動物図鑑の2冊を読み漁り特に蛇パートは一言一句丸暗記していた。それを普段は人に話すことは無かったが、何かのタイミングで蛇の話になるととめどなく語っていた記憶がある。

 

そんな中で、なぜか毒蛇に興味を覚えた。理由は分からないがそこには僕のスター蛇がいた。特に気に入っていたのはブラックマンバ。アフリカの猛毒蛇でかつ時速約20キロで走る。あと毒蛇最大最強のキングコブラや砂漠のミュージシャン、ガラガラ蛇も気に入っていた。今にして思えば、それは恐怖心からくる畏敬だったように思う。野口英世に興味を持ったのも毒蛇の研究者という点からだった。それら毒蛇に比し、大蛇系はなんだか好きになれなかった。ワンバイトで象やライオンですら仕留める彼らに比べ、巻き付いて窒息させて丸呑みするというその殺傷スタイルが不気味だった。幼稚園の時に読んだ絵本で、子ウサギが蛇に巻かれて「お母さん苦しいよう苦しいよう」と母ウサギに助けを求めるページはトラウマとなった。お母さんの後ろ脚キックで何とか助かった子ウサギだったが、、、

 

小学1年生の時、地元の百貨店の催事で「世界の蛇展」なる企画があった。嫌がる母にせがんで連れて行ってもらった。初めて見るホンモノに胸を高鳴らせた。さすがにマンバはいなかったが、キングコブラやガラガラ蛇を食い入るように眺めた。ずっと眺めているチビガキに業を煮やしたのか、キングコブラは鎌首をもたげて僕を威嚇してきた。木枠の極薄のガラスショーケースに入っていただけなので、子ども心に不安だったのを覚えている。

 

3日前の正月のテレビ番組の干支にちなんだ蛇特集で、なぜ人間が蛇を嫌うのかという疑問に京大の教授が解説していた。それによると人間は猿からの進化の過程で、最大の天敵であったのはヘビだったというのだ。そういえば昔シンガポール動物園の解説で聞いたことがある。オラウータンは今もニシキヘビを見ると異常に興奮した状態になると。それはDNAにかつて捕食されてきた恐怖の記憶が刻まれているからだと。それを思い出し、ある程度納得した。ただ、40年くらい前の同局の放送では、幼児に小さな蛇を与えたところ何も怖がらずにいじって遊んでいるという実験結果に、蛇への嫌悪は後天的なものだと結論付けしていたんだが、、、笑

 

さて、物語における蛇と言えばまず思い出すのが旧約聖書の創世記。楽園において神の忠告に背き、蛇にそそのかされてアダムとイブがリンゴを食した結果 、人間は原罪を負う存在となったことが描かれている。ここでも蛇はサタンの化身ともいうべき狡猾で邪悪な存在とされている。日本においても八岐大蛇(やまたのおろち)の古事記や日本書紀における伝説でも蛇は邪悪なシンボルとして登場する。なんだか少し可哀想だな。そこまで嫌われることも無かろうに。蛇だって神の創造物なのに。

 

さて悪役としての蛇の話が多くなってしまったが、干支の十二支に加えられているようにポジティブな側面だってある。メジャーな獅子や熊、猫すらその仲間にいれてもらえていないのだ。新約聖書においてもマタイ伝に「ヘビのように賢く、ハトのように素直に」とある。これもポジティブに解釈できる一節だ。下記は一例だが、医療、叡智、財力等の象徴としてロゴデザインでも重用されている。しかし本当に毀誉褒貶なヘビ君だね。君も大変なことだろう。でも今年は君が主役だ。君の力で世界を良き方向に向かわせておくれ!

 

 

医療や保険の象徴、WHOのロゴ


ビスコンティ家の紋章を取り込んだ、アルファロメオ社のロゴ

かつて商業系単科大学だった一橋大学のロゴ

 

 


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