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社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
このROCKY通信では、皆さんが、人生やビジネスのヒントとなるようなお話をさせていただければと思います。
皆さんのお役に立てましたら幸いです。
阿部一二三 待望の2連覇
ボクシングの次に好きなスポーツは柔道。こちらはやるのでなく観戦専門。普段はテレビを見ない自分が、オリンピックの男子柔道だけは必ず見る。これは尊敬するバルセロナ大会で金を獲った故古賀稔彦さんのおかげだ。昨深夜、阿部一二三が完勝でパリ五輪を制し2連覇を果たした。予想外にも妹の阿部詩(うた)が予選で一本負けしてしまった。勝てた試合だったと思うが、やはりオリンピックは魔物だ。これで兄には更なるプレッシャーがかかっただろうが、それで逆にドーンと覚悟を決め吹っ切ったように見えた。月初にNHKのファミリーヒストリーに阿部家総出で出演していた。なぜ放映を五輪後にしなかったのだろう?NHKが五輪を盛り上げたいのは分かるが、あれも一段と兄妹に余計なプレスを強める結果になったと思う。
しかしパリ五輪の盛り上がりは凄い。無観客だった東京とは違い、ほとんどお祭りだ。コロナで溜まったストレスのポジティヴな爆発にも見える。羨ましくもあるが、大成功を収めて欲しい。というのも今回は世界で最も有名な社会起業家のムハマド・ユヌス氏がパリオリンピックのビジネスを仕切っていると聞いているからだ。なんと1兆を超えるオリンピック関連ビジネスの4分の1にあたる約3千億円をソーシャルビジネスで実現したという。世界初の社会実験だ。大企業がオリンピック利権を武器に荒稼ぎするこれまでの構図とは異なる。いまだに汚職をめぐり法廷で審議されている東京とは大違いだ。次世代のオリンピックのあり方を模索する新しい試みに踏み切ったフランス国およびパリ市には拍手を送りたい。
さて、その社会起業家を育成する社起大は、8月入学で第32期を迎える。社会起業家という名前に怯んでしまうのか「僕なんかとてもそんなレベルじゃない」「私の考えている社会課題なんて小さくて」と謙遜、いや卑下される方も多くいらっしゃる。入学前に面談をしてみると、皆さん実に立派な課題意識を持たれている。言語化は出来ていないケースもあるが、それは入学後に講師やクラスの仲間との対話で練り上げてゆけばいい。我々は課題の大小やスケールの可能性があるなしといった視点だけでは判断しない。起業時にどれだけの経営資源を有しているかという点に関してもそうだ。よく言われる半径50メートル(5メートル説もあり)以内にある社会課題でも良いのです。予定人員を超える応募があった場合は選抜させていただく事もあるが、「どれだけその方が自身の社会課題の解決に本気で向かい合おうとしているのか」ということをより重視している。利他心を内包した姿勢であり動機だ。それがなければいくら経営・起業を教えても、目玉のない達磨になってしまう。まずは立ち上がって行動を開始してみよう!社起大はそんな32期候補の皆様を扉を開いてお待ちしている。
ところで昨深夜、阿部の雄姿を眺めていたらすっかり忘れていたことを思い出した!
43年前のことだ。
僕も柔道の黒帯持っちょった!笑
部活に入っていたわけじゃないが、高校時代の校内柔道で10人抜きして、恐怖の柔道教師I先生が講道館の認定証を授けてくれたんじゃった!