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いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。
社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
このROCKY通信では、僕が社会起業家の育成・支援に携わっている中での経験や僕自身の人生での学びや考えをシェアさせていただいています。
皆様の起業のお役に立てられましたら幸いです。
今年も年度末がやってきた。多くの企業や行政の組織、そしてフリーランスの方にとっても来年度の計画の追い込みをかけていることだろう。忙しい日々の中で、仕事で、プライベートで、諸々の転機を迎えている人もきっと多いことと思う。僕の35年のビジネス人生でも大きな意味での転機は2度ほどあった。
初めは総合商社を退職し、米国留学を経て“BAGEL&BAGEL”をゼロイチ起業。そして20年後に大事に育ててきた事業を手放し、今度は社起大で教育に携わることになったこと、だ。今思い返してみると禅でいう「断崖に手を放つ」の心境で谷底も見ずにジャンプした。転機に保険をかけてのジャンプはしたことは無い。
飛び抜けた才能がある訳でも無いのに、なぜ?とよく聞かれてきた。自分でもよく分からないが、そうすることが一番納得のゆくカタチだった。根拠のない自信だけでジャンプしてきたようなものだが、どちらの場合にも直感はあった。後者の場合は召命もあった。
自分の大事にしてきた価値観の一つ「トータルでの人生の満足度をあげよう」というものも僕の行動を後押しした。仮に生涯で50年働けるとしたら、その間に色々な経験を積んで成長し、また楽しめたらいいというもの。式でいうと、、、
Σ(仕事+社会生活+家族生活+文化教養+精神生活+健康生活)の最大化
という感じだろうか。人生のステージステージで括弧内の優先順位は変わるが、トータルで死を迎える時に最大化されていたら理想だ。それでこそVサインしながら三途の川を渡れるというものだ。
人生の転機には大きく2つのケースがある。一つは前向きな転機で、さらに次の高みに向かって行くための転機。もう一つはあまり好ましくない現状を打開するための転機。後者の人の方がきっと多いだろう。僕の転機はその両方だった。前者が商社を辞めた時、後者が“BAGE&BAGEL“事業を辞めた時。
どちらのケースの転機も人生におけるチャンスであることには変わりない。ただ、自分の経験から言うと後者の方がより実りがあったと思う。自分自身を深く内省し、自分は何者なのか?自分が人生で為すべきことは何なのか?をより真剣に深く考えるからだ。これはある程度人生経験を積んだ人でないと分からないかもしれない。辛い経験は自らを鍛えて成長させてくれる。「艱難汝を玉にす」という諺もあるではないか。
ただ、ここで思い違いをしてはならないのは、玉になれる人は難事に立ち向かう決断をし、実行する人である。艱難の通過を待ってひたすらディフェンスしている人は玉にはなれないのだ。
自分は起業人生を送ってきたが、転機を利用して皆さんにも起業を選択肢の一つとして考えてみてほしい。それも社会貢献につながる社会起業家という素晴らしい生き方を。世界はあなたにしかない才能が、課題解決に生かされることを待っている。それをせずに人生を終えることは、世界にとっての大きな機会損失となる。
その為に社起大は転機を迎えている皆さんの次なるステージへのお手伝いをさせて頂けたらと思う。700人を超える卒業生たちが、転機を利用して新たな北極星(目標)に向かって巣立って行った。転機を機に新たな北極星となるソーシャルミッション(社会的使命)の確立、そしてそこに向かう自分が主人公の事業計画、“マイストーリー”を創ろう。自分の才能を生かして、誰かの役に立とう。
さて、いよいよ約1か月後の4月4日(火)に第28期が開講する。ぜひ今転機にある人に社起大の門を叩いてほしい
なぜなら、僕も転機にじっくり考えたことでより良い人生を歩めているから。その辺りの体験談も含めて僕の登壇する3/18(土)10:00~11:00のセミナーをぜひ覗いてみて欲しい。
P.S.
下記の年初に書いたメルマガと一緒に読んでもらえると、より僕の人生哲学もわかっていただけるかと思います。