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社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
このROCKY通信では、僕が社会起業家の育成・支援に携わっている中での経験や僕自身の人生での学びや考えをシェアさせていただいています。
皆様の起業のお役に立てられましたら幸いです。
コロナパンデミック下でミャンマーの軍事クーデターを発端に、ロシア・ウクライナの戦争、そしてトルコ・シリア大地震と惨事が止まらない。センテニアルな出来事の連発。まさに世紀末的な様相だ。
これらが意味することは何だろうか?
世界史的にもこのような短期間での連続の出来事は無かったのではないか?
ここまで続くと自然災害も神の人間に対する怒り、あるいは警告と思えて仕方ない。イロジカルシンキングではあるが、本当にそう思えてしまう。人智を超えた力が働いているという文脈でつい考えてしまうのだ。
行き過ぎた資本主義の残滓として浮かび上がった多くの課題。地球レベルの環境問題、社会問題、経済問題、平和危機等が山積みだ。一部努力は見られるものの全体としてはまだまだ解決に向かっていない印象だ。自分も出来ることはしているつもりだが、それで奏功しているか否かは分からない。しかしそう信じて前を向くしかない。
2019年12月にいきなりコロナが襲ってきた時に感じたのは、子供の時に聞いたノアの方舟の話だ。堕落した人間に愛想を尽かした神が、動物のオスメスのワンペアとノアの家族だけを船に乗せ、地球に大洪水を起こして全ての被造物を御破算したという物語。
コロナから3年が経過し、現時点で約700万人が亡くなったそうだ。そして2年後の2021年の2月にはミャンマーでクーデターが起こりここでは約6千人が、そのさらに1年後の2022年2月にはついにロシアによるウクライナ侵攻が始まり4万人超が、トルコ・シリア大地震でも4万人超が現時点で亡くなられている。統計値としてみれば世界の人口の1%にも満たないが、700万人を超える個の人々の人生の中断を思うと窒息してしまいそうだ。
コロナに端を発する一連の出来事は、人的災害と自然災害が縄目のように絡んでいるが、文脈で捉えると個々の出来事の因果関係が人為的なところにあるように思えてならない。最後に起きた大地震ですら。イロジカルだと言われても今回ばかりはそう思えてしまうのだ。国レベルではなく、人類として大きな方向性の転換、優先順位の入れ替えを図らなければ、まだ続くかもしれない。
コロナが収束すれば、また元通りで自己中心、自社中心、自国中心主義に傾倒して行きそうな気がする。無益な戦争を繰り返しているように。僕は時代の当事者として社会起業家育成を通じて貢献していきたい。