【 ROCKY通信 】第147回 2022年クリスマス聖夜 山口サビエル教会にて | 【公式】社会起業家を育成するソーシャルビジネススクール 社会起業大学

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【 ROCKY通信 】第147回 2022年クリスマス聖夜 山口サビエル教会にて

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いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
 

このROCKY通信では、僕が社会起業家の育成・支援に携わっている中での経験や僕自身の人生での学びや考えをシェアさせていただいています。
皆様の起業のお役に立てられましたら幸いです。
 
 

【 ROCKY通信 】第147回
2022年クリスマス聖夜 山口サビエル教会にて

聖夜の山口ザビエル教会

 

先週に続き、クリスマスについての話題を。

週末、西の京と呼ばれる山口市で「やまぐち社会起業塾」の最終発表会を実行する予定が、寒波に見舞われたため急遽延期となった。山口市内も例年にない大雪。塾生も僕も凹んでいたのだが、空を見上げると美しい雪が舞っている。山に目をやればそこにも柔らかく雪が舞い降りている。まさに降誕節と呼ぶに相応しい夜。息をのむ美しさだ。嘆息していると、ザビエルの塔が視界に。小高い山の上にあり市内のどこからも見えるザビエルの双塔。室町時代の領主大内義隆に所縁のある有名な五重塔と共に山口市の文化の象徴の1つだ。

旧聖堂は1991年に火災で消失してしまった。小学生の時に何度か訪れたが、日本一の立派なスパニッシュ様式の教会だった。1998年全国から集まった多額の寄付をもとに再建され、地中海調の白亜の双塔。既に陽は落ちており、教会への急な坂道はアイスバーンも心配されたが、雪中で薄白く光る双塔と美しい鐘の音に惹かれて行ってみることにした。

 

 

聖フランシスコ・ザビエル

 

フランシスコ・ザビエルというと歴史の教科書でキリスト教を日本に伝えた人物として誰もが知っているが、ザビエルが最初に伝道布教したのが山口だった。ザビエルというと鹿児島のイメージが強いが、それは上陸の地だ。時の山口領主(かつての周防、長門)、大内義隆がザビエルを庇護し、領内での布教を認めた。よって日本初のクリスマスは、室町時代1552年に山口市で行われたそうだ。

 

 

美しい祭壇とステンドグラス

 

さて、その夜は運よくクリスマスミサに与ることができた。イブの夜は、ミサが一般解放されるので、信仰の有無や地元民である無しに関わらず、気軽に参加することができる。厳寒だったので参加者も少なく、予約無しで入れてもらうことができた。

 

その夜の主任司祭は白人の高齢なおじいさん。歩行の足元も覚束ないのだが、演台に立った瞬間に明るい光が差したような気がした。ただ何を話しているか半分くらいしか聞き取れない。目もあまり見えておられないようで、聖書の朗読にも時間がかかり、聞く方も一苦労だ。

 

しかし、その後の説教が素晴らしかった。ずっと穏やかにニコニコ笑いながら何度も繰り返し言われていたのは「行動的平和」「行動的祈り」というもの。来年の僕のテーマにしようと思っていたのが「行動」だったので、必死で聞き取ろうとした。また説教の内容以上にインパクトがあったのは、その全身から溢れ出る優しい愛の波動だ。15分くらいの間、その癒しの力に満たされた。

御堂内は零下の外界とは一線を画す暖かな愛の異空間となり、その柔らかな暖かさに浸らせて頂いた。しかしコロナ対策で教会の扉や窓は開け放たれており、実際の温度は外部とほぼ変わらなかったと思う。僕はここ数年で蓄積していた心の澱がサッと消えたような錯覚を覚えた。初めての経験に、世にはこんな人がいるんだと驚くと同時に、奥底から感謝の気持ちが湧き出た。

 

 

ルイス・カンガス神父

 

翌朝、どうしても個人的にお会いしたくなり、押しかけでその神父に会いに出向いた。1951年にスペインのバスク地方から来られたそうで、ザビエルと同郷だ。ルイス・カンガスさんといい、何と御歳96歳!穏やかで優しいお人柄だが、ポジティブで前向きな考え方をされる方だった。色で例えると教会と同じく真っ白な人。

昨夜の説教のことを中心にお話を聞かせて頂いた後、帰り際にプレゼントを頂いた。それはカンガス神父が創立されたNPOの卓上カレンダーだった。アジア・アフリカの途上国の子供達の教育支援を主眼とするNPOで活動は30年以上も続いているという。聖職をベースに生涯を現場での社会活動に身を捧げて来られただけあり、キーワードが「行動的〇〇」というのも納得がいった。

 

卓上カレンダーは、実はこの1ヶ月僕が一番欲しかったもの。卓上カレンダー派なのに今年は目ぼしいものを入手できておらず、年内中に何とか都合つけてハンズに行かねば!と思っていたところだった。

 

 

 

 

PS

ザビエルは1552年、インドのゴアで46歳で帰天したが、山口ザビエル教会にはザビエルの指の骨が遺されている。


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