【ROCKY通信 】第122回 奮闘!周南公立大 ソーシャルビジネス実践イベント | 【公式】社会起業家を育成するソーシャルビジネススクール 社会起業大学

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【ROCKY通信 】第122回 奮闘!周南公立大 ソーシャルビジネス実践イベント

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社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
 

このROCKY通信では、僕が社会起業家の育成・支援に携わっている中での経験や僕自身の人生での学びや考えをシェアさせていただいています。
皆様の起業のお役に立てられましたら幸いです。
 
 

【 ROCKY通信 】第122回
奮闘!周南公立大 ソーシャルビジネス実践イベント

周公大 ソーシャルビジネス実践の告知ポスター

 

週末は担当する周南公立大学(周公大)の社会起業家育成クラスの学生たちによるソーシャルビジネスの実践を行なった。4人の3チーム編成で、キッチンカー2台、カフェの軒先を借りての臨時販売だ。アイスコーヒーやサンドイッチ、焼き菓子類がメニュー。ソーシャル志向のある地元企業から材料を仕入れ、それを商品にした。

そして出した営業利益の全額を4月に行なったフィールドワークの訪問先である障がい福祉施設「周南あけぼの園」、子供食堂「みんなの久米ハウス」、「総合リハビリテーション研究所」に寄進するというもの。ゴールにモチベートされた学生たちは記録的猛暑のなか獅子奮迅の活躍をしてくれ、無事2日間を乗り切ってくれた。本当にご苦労様でした!

 

熱血サンドイッチ製造チーム

 

クラスを受け持って最初の印象は、学生たちの忙しい日々だ。学業、部活、アルバイトで7日間が埋め尽くされている学生が殆どだ。もっとも驚いたのは、授業にきちんと出席していること。本当に感心だ。僕は恥ずかしながら教養課程は殆ど出席していなかったし、専門に入ってもゼミしか出ていなかった。

周公大は伝統的にスポーツが強い大学なので、部活は体育会系の子が多く、全国大会レベルの人も多いので、部活も真剣そのもの。さらに小遣い、生活費稼ぎの為のアルバイトにも勤しんでおり、見ていて自由時間は殆ど無い様子だ。

そんな彼らが授業時間以外の準備にも取り組んだこのソーシャルビジネス実践。イベント準備は遠隔指導なのでコミュニケーションにもかなり手間取ったが、最後の最後に集中力とチーム力を爆発させ乗り切ってくれた。君らは本当に素晴らしい!

 

市長、学長のサプライズ訪問に沸く学生

 

売上予測、利益予測も自分たちで立てたので目標利益(営業利益)に達さなければ上記福祉系施設への寄付額も減ってしまう。今回の彼らのモチベーションはそこが大きかった。売上予測などした事もない各チームメンバーが、喧々諤々の議論をして最後にリーダーが決断するというプロセスを踏んだ。リーダーたちにはきっと不安もあったことだろう。これぞ経営。しかし目標が決まれば実行あるのみ。そこはさすがに強かった。

 

周公大 史上最強美女軍団 “チーム・リコ”

 

まずは初日、自称「史上最強美女軍団」という女子チームによる周南市役所の駐車場でのキッチンカー販売からのスタート。このチームは準備段階からスピーディで決断の早いチームだった。そして強気の営業姿勢。仕入れも多めに取り、売上計画も最も強気だった。

そして秀逸だったのは、市役所職員に事前営業をかけ、開催日前日には予約を50セット(サンドイッチとコーヒーのお値打ちセット)以上もとってしまった。それだけで売上は5万を超えた。

キッチンカーの配置が来庁者の動線から大きく外れていたので、30M離れた玄関脇まで足を運んでの呼び込みにも努めた。市長や学長のサプライズ訪問もあり、またメディアも多数来られていたのだが、取材を受けつつもテキパキと接客をこなしていた。結果、昼過ぎには主力商品のサンドイッチを売り切ってしまったので途中で切り上げることにしたが、目標売上ほぼ達成。利益は計画以上に残した。恐るべし美女軍団!

 

NEVER GIVEUP!の対面販売 “チーム・亀”

 

翌日は道の駅「ソレーネ周南」でのキッチンカー営業と地元のカフェ「コーヒーボーイ下松店」での店頭営業。そして今回、この2店舗に関してはフィールドワーク先でもあった福祉支援施設「あけぼの園」の皆さんが作られたアート&アパレル作品の展示販売も同時に行なった。施設の方のご協力もあったが、2拠点営業となり大変だったと思う。

学生たちは記録的猛暑の中、渾身の営業努力を行なった。声掛け、チラシ配り、呼び込みはもちろん、最後は周辺テナントへの出前営業まで行なった。両店ともに主力のサンドイッチを売り切ってしまったので、カフェ店頭営業は2時過ぎに撤収。

カフェ店は思ったよりも客足が伸びず、メンバーはきっと焦ったのではないか。しかし“NEVER GIVEUP”のスピリットで本当に根気強く対面販売していた。リーダー自ら範を示し、とてもカフェとは思えない粘っこい接客!ついつい笑ってしまったが、その諦めない粘り腰は見事だった。 

道の駅のキッチンカーの方はアイスコーヒーに絞り、全員参加型の営業。売り続けることで大幅の予算達成を実現した。こちらは一瞬疲労モードが出る瞬間もあったが、そこでリーダーがメンバーを集めて再度最終目標を示し、最後の1時間でメンバーが一丸となりその目標に向かって走りに走った。まるでビハインドで迎えたサッカーチームが後半ラスト10分で仕掛ける全員フォワード戦略!この本気は実に男前だった。

 

強い団結の“チーム・わっくん”

 

今回、このイベントは地元企業や福祉系施設の熱き応援者の皆様、周南市役所の皆様、メディアの皆様、そして大学関係者のご協力で実現出来た。心から感謝を申し上げたい。そしていつの日かこのクラスから社会起業家が生まれることを楽しみにしている。いや起業家にならなくとも、そのようなマインドを持った社会人になってもらえたらと祈っている。


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