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社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
このROCKY通信では、僕が社会起業家の育成・支援に携わっている中での経験や僕自身の人生での学びや考えをシェアさせていただいています。
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ROCKY通信、ついに今回は100回記念!
我ながらよく続いたと思います。ご購読してくださっている皆様には感謝しかありません。この場をお借りして心から御礼を申し上げます。ネタが決まらず悶絶することもありますが、お陰様で楽しく書かせてもらっています。
さて、今回は特定企業のことを取り上げる。ROCKY通信では初めてのことかもしれない。メガネのチェーン店の“JINS”という会社をご存知だろうか?パソコンのブルーライトを遮断する眼鏡レンズを開発して20年くらい前に一世を風靡した会社だ。今回、紫外線でサングラスにチェンジする度入り調光レンズを購入すべく初めて利用した。
まず価格の安さに驚いた。ペアで1万1千円(普通のレンズなら5千5百円)。これまで他店ではその数倍も払っていた。検眼は15分くらいで終わり、制作の待ち時間は20分。これにもまた驚いた。他社が追随できない「システム」を作り上げており、同社の強さを理解すると同時に、他の眼鏡屋さんはきっと大変だろうと思った。出店戦略までは知らないが、660の店舗が都心だけでなく郊外にも多いと聞く。
他にも体験したことや気づいた事を下に列記してみたが、正直驚きの連続であった。申し訳ないことに同社には安かろう悪かろうのイメージを抱いていたのだが、その観念は覆ってしまった。今回の購買体験は非常に満足度の高いものであり、知人友人たちに口コミしてしまいそうだ。同社にとり僕は最強の広告宣伝マンとなったわけだ。笑
1. アフターサービス体制
レンズを気に入らない場合、購入して半年以内であれば無条件に無償で2回取り替えてくれる。無条件とは理由を問わないということ。色が気に入らないとか、傷が入ったからとか、度が微妙に合わないとか理由はどうでも良いのだ。
今回の僕のケースでいうと最初の検査ミス?で右目の度数が合わなかった。購入数日後に持ち込んだところ、すぐに手落ちを認めてくれ詫びてくれた。そして再検査の上すぐにレンズを取り替えてくれ、また交換保証の回数(2回まで)はカウントしなかった。これで一気に同社との信頼関係ができた。
2. 現場権限
1の判断はその場で担当者が即決した。まだ若い20代の男の子だったが上司に確認を取ることもなかった。現場に権限が落ちているので、判断が早くこちらのストレスはなかった。
3. 接客サービス
1のやりとりで、担当者は僕の言い分を傾聴していた。反論や議論は一切なし。検眼知識も豊富で安心感もあった。検眼の時以外は跪いての接客で何だか恥ずかしかったが、徹底された顧客第一の接客態度には感心した。後で商品引き渡しの際に店長さんから聞いたのだが、商品知識や計測技術には社内検定があり、僕を担当してくれた人はそのトップの人だったそうだ。また店長は笑いながら彼は自分よりランクが上だとも説明してくれた。
4. 最新計測設備
検眼に使われていた計測機器は最新で、眼科で使われているものと同じだった。自分は眼科通いしているのでたまたま気づいたのだが、そのようなマシンが何台も整然と設置されており、それも信頼感につながった。
5.快適な店内環境
店内はアップルストアを意識している印象を受けたが、ファストファッション系アパレルのような印象も受けた。従来型の眼鏡屋さんとは異なり、メガネはアイウェアでありファッションの一部でもあるというメッセージを感じた。店員はコスメのキールズ風のお洒落な黒衣を着ており、清潔感と同時にプロフェッショナルな印象を与える。また店内には軽快な洋楽ポップスが流れ待ち時間も苦にならず、新作フレームを見て回っているうちに引き渡しとなった。
僕が訪れたのはたぶん旗艦店だったこともあると思うが、支払った代金に対するトータルでの満足度はここ数年で経験していないものだった。“エクセレント・カンパニー”で有名なトム・ピーターズという米国の人気コンサルタントが、かつて“The pursuit of WOW”(邦題/トム・ピーターズの経営創造)という本を出したことがあったが、JINSはまさにその本に書かれていたテーマを具現していた。