私がこどもの「自尊感情」を高めたいと考える本当の理由 | 【公式】社会起業家を育成するソーシャルビジネススクール 社会起業大学

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私がこどもの「自尊感情」を高めたいと考える本当の理由

こんにちは。kyokoです。
前回のブログ記事(https://360-vr.sakura.ne.jp/sec/blogs/%e8%a1%8c%e5%8b%95%e3%81%97%e3%81%a6%e3%80%81%e5%a4%89%e3%82%8f%e3%81%a3%e3%81%9f%e3%81%93%e3%81%a8/

で、私はこどもの「自尊感情」を高めたいと書かせていただきました。

しかし、「自尊感情」ってなんぞや?ということで、今回は、私にとっての「自尊感情」と、それに取り組むようになった経緯について書かせていただきます。

「自尊感情」とは

「自分のできることできないことなどすべての要素を包括した意味での『自分』を他者とのかかわり合いを通してかけがえのない存在、価値ある存在としてとらえる気持ち」
つまり、
「人とのかかわり合いを通して、自分の価値も他人の価値も認めて、尊重する気持ち」

これが「自尊感情」の東京都による定義で、私自身もこの定義に沿って「自尊感情」という言葉を使っています。
よく使われる「自己肯定感」との違いは、「他人の価値を認める」ことが含まれているかいないかであると、私個人としては認識しています。

すべてのきっかけは・・・

私が「自尊感情」を高めることに取り組むようになったきっかけは、私にとって一番強烈な記憶として残っている、小学生時代にいじめを受けた経験が私に与えた影響の大きさを考えたことにあります。

私は小学生時代、クラスの人たちから暴力を受けていました。
病院に運ばれたりあれから10年以上経った現在も、そのまま残っている傷があったりする、激しいものでした。

しかし心へのダメージはそれ以上に大きく、自殺を考えて遺言を書いていたこともありました。
もちろんいじめをおこなっていた本人たちに、その自覚や悪気があったのかもわからないし、彼らにも、やむをえない事情があったのかもしれません。でも、確かに私は辛かったのです。

(いじめといってもかたちは様々あれど)「自分と同じように周囲とうまくいかず、心に傷を負っているこどもたちをなんとかしたい」という思いが、今の私を突き動かす原動力になっています。

そのことに気づいた私は、カウンセリングの勉強をしたり、こどもの悩みを聴くボランティア活動を行ったり、ということをはじめました。


・・・のですが、次第に煮詰まってそれぞれの活動によくわからない違和感を覚えるようになってしまい、あらためて自分自身を発見するために入学を決めたのが、社会起業大学でした。

いじめ問題を考えるなかで感じた違和感

私は社会起業大学で、調査やインタビュー、グループワークを通して、自分の本当にやりたいいじめの分野、かつ、かたちにできることは何なのかを模索していました。

しかし、よくわからないことに、一度かたまっても、授業を重ねるにつれてまたわからなくなってしまうことが繰り返される現象が起こってしまいました。

そしてようやく気づいたのです、私はいじめ問題自体に取り組みたいのではないということに。

「いじめ問題」から「自尊感情」へ

いじめが起こる原因はたくさんあります。
人間は生き物だから、いじめは起こって当然のことなのかもしれません。
先天的なものが関連している場合だってあります。

そのなかで、私が最も興味を持ったのは、異なる存在として認識された他者を排除するためにおこなわれるいじめでした。
そのようないじめを調べるうちに見つけた言葉が「自尊感情」です。

みんなが他人を唯一無二の価値ある存在として認められるようになっていけば、減らせるいじめはあるはず、と考えたのです。
他人を認めるためには、自分を認めることが必要です。

こどもたちが持った「排除するもの」と「排除されるもの」の溝を事前に埋めることを通して彼らの「自尊感情」を高めるのが、私がやりたいことなのです。

私の思い

こどもの「自尊感情」を高める方法は日常生活のなかにもたくさん存在しています。たとえば、感謝の言葉を伝える、愛情を示して受け取ってもらう、ということも「自尊感情」を高める方法です。

そのなかで、私がこどもたちに対して持つ最も強い思いは、
「自分以外の存在に対して理解に努め、思いやりの心を持ってもらいたい」
ということです。

これが、「自尊感情」を高めるための取り組みとして、トルコにいるシリア難民のこどもたちと日本のこどもたちとの絵の交換を企画した理由です。

次回は、届いたシリアのこどもたちの絵を使った活動の進捗についての記事を書かせていただく予定です!


第15期 ミッションマネジメントクラス受講生 kyoko


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