こんにちは。社会起業大学 事業統括の瀬田川です。
今回は、
「文化祭」
についてのお話です。
皆さんは最近、
文化祭に参加されましたか?
学生の方なら、学校で文化祭があると思うのですが、社会人になるとそんな機会ってあまりなくなってきますよね。
ましてや自分が出し物をしたり、模擬店を出したりする機会ってほとんどないと思います。
実は、社会起業大学はビジネススクールですが、年に2回、文化祭があるんです!
「ソーシャルアクションギャザリング」という名前で、毎年7月と1月に開催しており、学生が2人以上のチームになって1組10分ぐらいで自由に出し物をします。
演劇や歌、コントや映像作品などなどなど。毎回それぞれに工夫を凝らした出し物が目白押しです。
お腹がよじれるぐらい爆笑してしまう作品や息をのむほどクオリティの高い作品もあって、事務局としては「今回はどんな出し物があるかな?」といつもとっても楽しみにしています。
普段は、真剣に社会課題を解決するためのビジネスプランやこれからの時代の生き方・働き方を模索する社会起業大学。
最初は少し息抜きになるようなイベントも必要かなというぐらい気持ちでスタートした文化祭でしたが、実はそれ以上に様々ないいことがあったんです!
私なりに感じた、ビジネススクールなのに文化祭をやるメリットをいくつか挙げてみますね!
1.エネルギーが解き放たれる!
ふだん仕事をしていると、数字に追われていたり、ミスがないようにと気を遣ったり、様々な関係者との間でバランスをとったりと、どちらかというと調整に力を使うことが多く、なかなか思い切って何かをぶつけるとかエネルギーを解放する機会って少ないと思います。
しかし、こういう文化祭は、
あれこれ面倒くさいことを考えず自分たちが楽しいを思うことをやるので、とってもポジティブなエネルギーがストレートに出てきます。
実際、今までビジネスプランで行き詰っていた人が、ギャザリングをきっかけに吹っ切れて、とても素晴らしいプランをプレゼンできるようになったことが何度もありました。
——–
迷い、夢見ることをはばかるな。
高い志向はしばしば子供じみた遊びの中にあるのだ。
(フリードリッヒ・フォン・シラー / 詩人)
——-
文化祭をやると毎回このシラーの詩を思い出します。真面目に根詰めているだけではダメで、楽しい遊び心が大切なんですね!
2.ジョハリの窓がひらく!
皆さんはジョハリの窓ってご存知ですか?
これは人の可能性を開くための理論と言われています。
この理論によると、人の可能性は、上の図の「開放の窓」の領域でしか発揮されないといわれています。つまり「自分が知っている自分(俺ってこういう人間だな)」と「他人が知っている自分(あなたってこういう人ですね)」が合わさる部分で仕事が成立したり人間関係が成立したりして才能が発揮されるというわけです。
なので、
この「開放の窓」を広げれば広げるほど、可能性が開花していくというわけですが、そのためには他人に自分を知ってもらう「自己開示」と自分が気づいていない自分を教えてもらう「フィードバック」という2つのアクションが必要となります。
社会起業大学の文化祭では、それまで気づかなかった意外な才能を発揮する人がたくさんいます。
映像の編集技術だったり、ダンスだったり、シナリオライティングだったりとさまざまですが、
「この人、こんな才能があったのか!?」
と驚くことがたくさんあります。
当然そうするとその後の授業の様子も変わってきて
「あの才能を生かして、こういうサービスも出来るんじゃない?」
「きっとあそこに大事な原体験があるんじゃない!?」
といった幅と深みのあるフィードバックが増えてきて新たなブレイクスルーがあったります。
文化祭の出し物って、普段は見せられていない自分をオープンにしていく絶好の機会なんですね。
3.チームワークが高まる
楽しみながらやる出し物ですが、そこはやっぱりみんな大人。やるとなったらどんどんとクオリティを追求しだします(笑)
そうするとそれぞれの想いを語り合う機会も増えてきますし、自然と強みを生かした役割分担が発生してきます。
「じゃあ、俺これやっときますよ」
「映像は私の方でやっておきますね」
と得意な領域で役割を全うする人がいれば、
「ここ、締めてきっちりいこう!」
「オッケー!じゃあ、みんな当日は最高に楽しもうね!」
とチームを鼓舞するリーダーになる人が出てきたりします。
仕事という文脈じゃないからこそ見えてくる想いや強みに触れるとそれまで以上に深くお互いのことを知ることができ、チームワークも高まってきます。
どんなに進学校でもやっぱり文化祭があり、地域にも祭りがあり世界中を見渡しても「カーニバル」「フェスティバル」といったお祭りがあるのは、やっぱりそれなりの意味があるからなんでしょうね。
そんなわけで、
社会起業大学では、文化祭も大切な行事としてカリキュラムに組み込んでいます。
もし機会があれば、
ぜひ一緒に「文化祭」を楽しみましょう!