【 ROCKY通信 】第238回  秋祭 | 【公式】社会起業家を育成するソーシャルビジネススクール 社会起業大学

NEWS & BLOGS 一覧

セミナー 一覧

ロッキー林のイロジカルシンキング へ戻る

【 ROCKY通信 】第238回  秋祭

 メールマガジンご購読者の皆様
 

いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
 

このROCKY通信では、皆さんが、人生やビジネスのヒントとなるようなお話をさせていただければと思います。

 

皆さんのお役に立てましたら幸いです。


 
 

【 ROCKY通信 】第238回  秋祭

 

 

秋祭り風景

 

秋空に秋風の気持ちのいい一日だった。都内の代々木八幡宮は秋祭り。3連休なこともあり凄い人出で、人がすれ違えないほどの賑わいだった。境内脇の石畳に座りビール片手に幼少期の秋祭のことを思い出していた。小学校低学年の頃は歩いて一時間はかかる神社まで小銭を握りしめて通った。もちろん目当ては屋台だ。なぜかイカのげそ焼きが好きだったのと、いくらやっても勝てない金魚すくいが記憶に残っている。

 

6年生になるタイミングで県外に転校し、参加した地元の神社の祭で驚いたのは、クラスメートのF君がテキヤのおじさんにまじってバイトしていたことだ。まだ小学生なのに!その逞しいF君とはその後仲良くなり、よく一緒に遊んだが彼には驚くことがたくさんあった。また別の機会にでも書きたい。

 

屋台と人垣

 

 さて昨日の話に戻そう。参拝後、まずはゆっくりと屋台を一巡してみた。よく見ていると屋台にも流行りがあるのがわかる。数年前までは唐揚げが全盛だったが、今回は焼き鳥がそれに取って代わった印象だ。新しいコンセプトは「フルーツ飴」。りんご飴は昔からあったがパインでもキウイでもなんでも飴にしたスイーツだ。極彩色があまりに強烈で僕は食べる気にならなかったが、子供たちは楽しそうに口にしていた。「イチゴ削り」というのもあったな。凍ったイチゴをシェーブしてたべるソルベ風のスイーツ。でもついつい目が行くのは焼きそば、カルメ焼き、綿あめといった定番のラインナップだ。焼きそばは何軒もあったが、どこもよく売れていた。そばの焼ける音、ソースの焦げる匂いなどシズル感が出せるのが強い。屋台は境内に設けられた縦横の通りに出店しているわけだが、やはり通りによって客の流れに差があり、場所取り次第で売上は大きく変わりそうだ。

 

焼きそば屋のオジサン

 

観察していて気づいたのは、屋台のオジサンオバサン達は、日本中から来ていることだ。関西弁、東北弁、九州弁等なんでもありだった。明らかに昔やんちゃやっていたようなコワモテ風の人が多く、それもまた祭の非日常感を盛り上げる。笑 これだけの人出なのに無客の店がぽつりぽつりと見受けられた。それらの店は、例外なく店主のオジサンがスマホをいじっている。商売を諦めているのだ。立地は悪くてもスマイルを忘れず声掛けや接客に余念のない店はそれなりに集客していた。やはり店側の活気出しは必須だなと前職で学んだことを思い出していた。あと商品陳列のボリューム感も大事だ。焼きそばを例にとると売れている店はドーンと盛っていた。作った分は売ってしまえ!という気合。これも活気の一部だ。

 

金魚すくい

 

客層を見てみると、朝から夕方までは30代夫婦と幼児が最も多く、あと小学生の友達軍団。日没後はこれらにカップルと社会人仲間が加わる感じだ。提灯に灯がともり辺りは何とも言えない雰囲気となる。昨夜は連休最終日にもかかわらず9時過ぎても客足は途絶えなかった。未就学児たちは食よりもエンタメ系にご執心で、射的、金魚すくい、スーパーボールすくい、宝探し、型抜きといった屋台に群がっていた。自分の子供がまだ幼なかった頃に毎年通っていた秋祭を思い出し、すこし胸に沁みるものがあった。

 

かつて秋祭は地域コミュニティと一体となったものだったのだろうが、いまは町内会の子供みこしがあるくらいで、そのような趣旨は感じられない。お参りする人もそれほどおらず、神事的な意味での祝祭要素もあまり感じられない。僕の目には完全なるビジネスイベントのように映った。ショッピングモールの原型は、祭の屋台にあったのかもしれない。それでも普段忙しくて会話の少ない家族が皆で盛り上がれたり、久々に出会う友達と旧交を温めたりできる秋祭りというイベントは、人と人をつなぐ日本の大事な文化、風物詩だとあらためて思った。

 

子供みこし

 

 


メールマガジン登録(無料)はこちら


    【オンライン開催・参加無料】
    未経験からでも目指せる
    自分の才能を生かして誰かの役に立つ起業家へ
    社会起業家入門セミナー