メールマガジンご購読者の皆様
いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。
社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
このROCKY通信では、皆さんが、人生やビジネスのヒントとなるようなお話をさせていただければと思います。
皆さんのお役に立てましたら幸いです。
先月60歳を迎えたばかりの耳順“Bucket List”(棺桶リスト)を今回のロキ通で完成したい。僕の大事な価値観に、「三途の河を渡る時、Vサインをしながら」というのがあることを前々回書いた。それには死を迎える時に人はどんなことを最も後悔するのだろうか?という逆の問いを立ててみると分かりやすい。自分の出した結論は、「やりたいことにチャレンジして失敗したこと」ではなく、「本当にやりたいことをやらなかったこと」ではないかというものだ。
本当にやりたいことは、「夢」という言葉に置き換えてもいいが、やはり夢あってこその人生だと思う。ただ食って、寝て、子孫を残すだけなら動物と同じになってしまう。できるかできないか、成功するか失敗するかよりも夢を持つこと、そしてその実現に向けて実行するかどうかが大事だと思う。それが人間らしく生きること、自分らしく生きること、自由を生きることになるのではなかろうか?そしてその生き様に“MY WAY”ができるのだ。その純度が高いほど周囲や後続の人々にも影響を与えることになるのではないか?
「じゃあそう言うオマエさんはどうなんだい?」ってことだよね。笑
先週10分で書き出してみた棺桶リストを34から10個まで絞り込んでみる。映画「死ぬまでにしたい10のこと」にあやかって。選ぶものは出来たか出来なかったかが明快に判断出来るものにした。また、現時点での優先順位も付けてみた。
「公」
1. 健康寿命と言わず、寿命を全うするまで楽しんで仕事する
亡くなった親父がいつも「ヒロキ、健康が一番大事だぞ」と二言目には言っていたが、正直反感を覚えていた。「オレは健康のために生きてるんじゃないぞ」と。でも残された10年という時間(平均健康寿命からの逆算)を真剣に考えると、親父の言っていた真意がやっとわかった。今回羅列するリストも、健康でなければ成し遂げることが出来ないものばかり。そして許されるなら最期の日を迎えるまで、仕事がしたい。
2.「ソーシャルミッション」を47都道府県民に伝える
まずは出身地の山口でしっかりそれを果たし、他の都道府県の人々にもそれを伝えたい。それこそが次代の日本を創るベースになると信じている。そして一人でも多くの社会起業家を生み出すお手伝いを社起大でさせてもらいたい。
3.“Social Entrepreneurship”に関する本を出す
この概念を広めるためのベースになれるものを書ければと思う。
4.NPO絵本図書館を作る
子供たちが喜んでくれる絵本に特化した図書館をつくり、貸し出しだけでなく読み聞かせや子供たちと寸劇なんかも出来たらと思う。
5.保育園の運営に携わる
自分の娘がお世話になっていた時代から、保育園に見送りやお迎えに行くのが何よりの楽しみだった。あの純情むき出しの、無限の可能性を秘めたキッズパワーに触れるのが好きだった。また先生や親御さんたちとのコミュニケーションも好きだった。「てって保育園の仕事をしたら?」と見透かされたように家人らに言われた。
※「てって」とは娘に付けられたニックネーム
6.ロック専門ラジオ局を開局する
僕の人生に彩りを与えてくれたロックミュージック。聞き始めた中学生時代からどれだけ元気や勇気をもらって来たことか。そして「自由であること」、「いかなる時も自分自身であること」の大切さを教えてもらった。実はこのアイデアは30年以上前から言い続けているものだ。
7.神父になる
昔大好きだったスペイン人の老神父から「ヒロキ、聖職者になるかい?」と言われたことがあった。これは制約条件が厳しく難易度は極めて高いが、今もその言葉は僕の中で生きている。これは公なのか私なのか…
境界線上じゃね。笑
「私」
1.母をカイロ博物館に連れて行く
20年ちょっと前にカイロ博物館に行った。今から5000年以上前のミイラを前に魂を揺さぶられた。人類の、そして自己の存在について深く考えさせられた。ピラミッドやスフィンクス以上の感動だった。もう母には海外に行く体力は残されていないかもしれないが、歴史好きの母にぜひ見てもらいたい。
2.孫にご対面&ハグハグ
実現できるかどうか分からないが、ささやかな、でも大切な夢だ。
3.“Social Entrepreneurship”で博士号を取得する
これは自分のライフワークと思っている領域をさらに学び体系化してみたいというもの。しかし学問にはあまり向かないことは自覚しているので、より実践型に近い形の内容で実現できたらと思っている。これも公と私の境界線上じゃね。
「私」番外編
4.パンクバンドを組んで“Train in vain”を熱唱する
全くもって音楽の才能は無い。できるのは歌う事ぐらいだ。1度バンドをやってみたい。そして大好きなTHE CLASHのトレイン・イン・ベインを歌ってみたい。カラオケじゃなくてね。先週NHKのBSで“Bohemian Rhapsody”を観てあらためて中高学時代の熱狂を思い出し、その気になった!笑
5.キース・リチャーズに会う
会いたい人に会っておくのもリストの重要項目だ。いつどっちが先にいなくなるか分からないから。キースはついに昨年80の大台に乗ったが未だに元気そのもの。彼は20代の頃から「最も早死にするであろうロックンローラーランキング」の不動の1位だったのに。爆笑 ホントに分からないものだ。何度も地獄を見て来たキースの一言一言には今も感動を覚える。ソーシャルミッションの大切さは、彼の言葉から学んだ。しかし本リストで最もハードルが高いのがこの夢だ。
※「キース・リチャーズ」はローリングストーンズの不滅のリードギタリスト
10個に絞り込んでみると、結果的には公の方が多くなった。選ぶ項目は時の経過とともに変わると思う。優先順位をつけるのは少し手間取ったが、これも同様に時とともに変わるんだろうね。そもそもこんなにやりたいことがまだあるとは思わなかった。3週にわたってバケツリスト(棺桶リスト)の作成をしてみたが、ぜひ皆さんにもやってみてもらいたい。人生は有限だから。そこには価値観が大きく反映されるので、皆さんが自分自身を知るきっかけにもなるはずだ。