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社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
このROCKY通信では、皆さんが、人生やビジネスのヒントとなるようなお話をさせていただければと思います。
皆さんのお役に立てましたら幸いです。
8月末に高校同期の同窓会が行われた。自身が参加したのは10年ぶりだった。今回は広尾にある聖心女子大学内のオシャレなカフェレストランでの開催。今年還暦を迎えるにあたっての同窓会には50人を超える人が集い、異常なまでの盛り上がりであった。皆さんそれぞれ加齢し変貌されておられ、誰が誰だか分からなかったことが面白かった。自己紹介コーナーの時に各自の卒業アルバム写真が映し出され、「全然違うぞ!」とヤジると「それはヒロキ、お前じゃ!」と皆にツッコまれた。笑
さて、みんな何を求めて同窓会に参加するのだろうか?一般論として考えてみた。
その大半は単純に旧友に会って盛り上がって、積もる話をしたいというものだろう。だが中には勝ち組であることを誇示したい人もいるだろうし、青春時代に想いを寄せた異性に再会したいという人もいるだろうし、たまに仕事のつながりを求めている人もいるようだ。
同窓会の楽しさは、いくつもある。
・何の利害も無く素で話せること
・同じ学舎で学んだ、先生や友人などの共通ネタがあること
・同時代の空気、つまり文化や地域性などを共有していること
・50も過ぎると、参加者全員がフラットな空気となること
・参加者のビフォー・アフターの変化が面白いこと
・会を機に、新たな友人が増えること(高校時代に話したことのない人は実は多い)
etc.
僕個人は、昔からパーティー的な場は苦手だ。いろんな人と入れ替わり立ち代わり話をするというスタイルにどうにも馴染めないのだ。だから同窓会では、個人スピーチの時以外は意外に大人しい。僕が好きなのは、旧友の外見が変化していても、キャラは昔のまんまということを再認識した時だ。また新たな友が出来る事もその一つ。
逆に同窓会を楽しめない人(会に参加しない人)はなぜだろう?実際、同窓会で会えるのは同期生の約15%くらいだ。
・そもそも母校愛や同窓愛が無い
・地域が好きでは無かった
・学校時代に嫌な人的な思い出が残っている
・社会的な成功を得られず負い目を感じている
・独り身で肩身を狭く感じている
etc.
僕個人は上記の参加したい理由、したくない理由の双方が混在していたパターンだ。不惑も半ばを過ぎるまでは同窓会の類には全く出なかった。自分にとり高校時代はずっと人生の底辺だった。あまり高校時代に楽しい思い出は無かったし、当時は地域も好きではなかった。当時の仲間達からは全くそう思われていなかったようだが、窒息しそうだった。ロックとささやかな恋愛が救いだった。
しかしその後の人生(時間)が加わるにつれ、徐々にポジティブ感情の比重が増していった。転機となったのは、40代に入ってのかつての部活仲間との再会だった。そこを起点に一気に旧交が広がっていった。爾来、同窓会にも参加するようになり楽しい場となった。
なんかマジ話になってしまったが、同窓会はいいものだ。祭と同じで、ちょっとした非日常のイベント。束の間のタイムトリップ。そしてエネルギー充填の場。幹事さんには感謝だ。