メールマガジンご購読者の皆様
こんにちは!
社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)、通称Rocky(ロッキー)です!
このメールラジオ「起業相談“Hi Rocky!”」は、皆からの人生、仕事、起業、ビジネスに関する色んな相談に、俺の体験談も踏まえてフランクにちょっぴりラフに、ラジオDJがリスナーからの質問に答える感じで配信してるんで、ぜひ楽しみながら読んでもらえたら喜び〜 君の質問・相談も待ってるぜ〜!
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“Hi Rocky!”
Rockyが人生や生き方で大切にしている考え方とか捉え方とかあったら教えてください。
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今日は心に沁みた話をするぜ。
直接起業とは関係ないかもしれんが、ソーシャルビジネスのヒントにはなるかもな。
週頭に社会起業家育成のプログラムを提供してる大学の学生達と本当に深い深い山奥の一軒屋を何軒も回ったんだ。大雨の中を。この道、どう考えても車は入れんよね?! みたいな山道を1時間以上かけて分け入り分け入り山頭火。笑 月末に予定されている学生による移動販売車の事前視察が目的。ガードレールも無く、いつ谷底に転落してもおかしくないドライブ難度と、急勾配×ヘアピンカーブの連続で運転者も同乗者もグッタリ。訪問先はいずれもテレ朝の人気番組、「ポツンと一軒屋」に負けない孤立感だったよ。
やっと辿りついた古民家には、お化粧した身ぎれいなおばあちゃんが待ってた。背筋はシャンとし、目を横にやるとよく手入れされた庭の植栽や季節の美しい草花には目を奪われたぜ。山暮らしとはいえ、その美意識がとても心地よかった。話好きで、自分の身の上話から孫の話、日々の生活等々たくさん聞かせてくれた。
その古民家の3代目とのこと。おじいさんが早世されて30年も1人暮らしという。もう何年も前に田んぼを諦め、畑も諦め、自分が食べる分の野菜だけを1人で作ってるそうだ。楽しみは孫からの電話。おばあちゃんのことを心配してちょくちょく電話が来るようだ。オレオレ詐欺には気をつけるよう毎回念押しされると笑ってた。
そんな他愛の無い雑談の中で涙がこぼれそうになった話があったんだ。毎晩、夕飯を1人で済ませて静まり返った山の中にいると、寂しくなるらしい。「わたし、独り言をいうんよ。寂しゅうなったらね。独り言で寂しさを紛らわすんちゃ」と。さらっと話されたが、俺は琴線に触れてしまった。涙が出そうになった。
最後に思い切って「おばあちゃん、何歳なん?」と聞いてみた。「何歳じゃろ?言うてみい」と返されて「77?」と返事した。ちょっとだけヨイショした。「私90なんよ」と。とてもそうは見えん。そうお世辞を言うと、満面の笑み。これがなんとも可愛いいんちゃ。ハグしたくなる感情を抑えて握手したが、その握力にビックリ!同行の女生徒もビックリしちょった。「わたし、旦那の最期を看取る時もこの握手で送ったんよ」と。きっと旦那さんは幸せだったことじゃろうね。
人は死と対峙し何も守るものがなくなった時、自分が生きてきた道が全てなのではないか?
おばあちゃんは「つまらん話しか出来んですまんね」と言いながら見送ってくれた。つまらんなんてとんでもないよ。あなたの生きてきた道程に俺は心が同期した。素晴らしい時間をありがとう。これからもお元気で!
俺はそう思う
君はどう思う?
HiRocky