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【ROCKY通信 】第112回 プレシニア、シニアの同輩よ、北極星を見つけに行こう!

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社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
 

このROCKY通信では、僕が社会起業家の育成・支援に携わっている中での経験や僕自身の人生での学びや考えをシェアさせていただいています。
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【 ROCKY通信 】第112回
プレシニア、シニアの同輩よ、北極星を見つけに行こう!

 

今日の結論から先に言おう!少々唐突でラフに聞こえるかもしれないが、「仕事」というものは人生を通じて最も大事なものだ。会社からリタイアし朝起きても何もする事のない日々がずっと続くことを想像してみてほしい。おそらくこれは男性にとってよりシビアな状況だ。仕事、殊に自分の才能を生かした仕事はアイデンティティや自己尊厳と直結する事柄である。だからこそ仕事のベースとなるべき北極星、「ソーシャルミッション」を見つけてほしい。いかなる時にも不動の北極星が生きる上での指針となる。そしてその北極星は実はあなた自身に内在している。そしてそれを仕事にし、継続できる仕組みの事業設計。自作自演の理想のシナリオを創ることだ。天職を自分で創るのだ。志を同じくする仲間と共に。

 

子供の時、実家に福澤諭吉の心訓七則の模写があった。内容について母から何度か説明を受けたが、子供心に記憶に残ったのはなぜか仕事に関するものだった。加齢とともに独自解釈も加え、事あるごとに反芻してきた。

 

「世の中で一番楽しく立派な事は 一生涯を貫く仕事を持つという事です」「世の中で一番さびしい事は する仕事のない事です」「世の中で一番尊い事は 人の為に奉仕して決して恩にきせない事です」
人生100年時代と言われて久しいが、本当に100歳まで生きると思っている人はそう多くないだろう。そして仕事となれば、なおのこと100歳まで働けると思っている人はいないであろう。仕事の上限を健康寿命と仮定すると男性は70歳。仮にあなたが今50歳を迎えた勤め人とすれば、働ける残りの時間は約20年だ。あくまで健康を維持できていたとしての話だ。自分の経験的にも言えるのだが、20年というのは一つの仕事を成し遂げる一つの尺度となる年限でもある。まさにライフワークであり、ミッション・コンプリート(使命の完遂)のラストチャンスでもある。

 

自己使命のソーシャルミッション、自己存在のパーパスとは何か?それは衣食足りている人であれば、福澤心訓に書かれている通りであろう。人は何歳になろうが仕事を通じて他者に必要とされ、それに役立とうと努力することで生きがいを感じ、成長し、自信を持って生きてゆくことができる。企業で働いていると、この「他者の役に立つ」という感覚が今ひとつ分かりにくい。目先の予算やタスクに汲々としてしまい、つい自社本位となるからだ。顧客に必要とされてこそ売上利益が立つわけだが、企業ではその達成がゴールとなり、顧客はその達成手段になってしまう。だから必然的に自分が「他者の役に立つ」という感覚は持ちにくくなるのだ。多くの人にとり、自己の内発的動機と企業の目指すミッション・ビジョンが直結していないのだから、個々の継続的な行動には繋がらない。そして一部の正直で生真面目な人は心が壊れてしまう。

 

50代を迎えたプレシニア世代は自社本位ではなく、勇気を持って自己本位で生きよう。エゴとは勘違いしないでほしい。人生に残された貴重な時間で、本来自分の果たすべき社会的使命「ソーシャルミッション」を明確にし、全うしようと言いたいのだ。それなくして満足のゆく人生をコンプリートすることはできない。遠くない将来やってくる死の瞬間にVサインを出すことは出来ない。「私には何の後悔もない。十分に生き切った」と言おうではないか。これまでのプラスの経験もマイナスの経験も全てが利用価値のある財産だ。まずは自問自答してみよう。「あなたが今後の生涯で求めるものは何か?」その答えの実践があなたの成功であり幸福だと思う。

 

「ここまできて何を恐れているんだ?」恐いのならその恐怖の正体を突き止めよう。金か?地位か?他人の目か?もういいじゃないか。あなたはこれまで十分に頑張ってきた。我慢もしてきた。それは誰にも侵すことの出来ないあなたの誇りであり矜持だ。最後に、徳を積むべく事業を通じて山積みの社会課題に取り組み、社会貢献しよう。各自の人生に残された時間は決まっている。内村鑑三先生が「後世への最大遺物」で語られた、「勇ましい高尚なる生涯」を世に遺してゆこう! 

 

 

「ソーシャルミッション」とは(自分の果たすべき社会的使命・役割)

内村鑑三先生の「後世への最大遺物」とは(これは以前のロキ通に書いてある)


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