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社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
このROCKY通信では、僕が社会起業家の育成・支援に携わっている中での経験や僕自身の人生での学びや考えをシェアさせていただいています。
皆様の起業のお役に立てられましたら幸いです。
今週日曜、広島市中心の紙屋町にある市の施設Campsにて最終発表会が実施された。広島には小学6年から中学3年まで住んでいたこともあり、個人的にも思い入れの深い街だ。今回はグローカル人財ネットワークさんとしても初の外国人起業塾であり、直前まで慌ただしく準備に追われたが、結果的には大盛況のうちに終えることができた。行政、金融、NPO、大学、企業等の関係者もゲストとして呼ばれ、生徒達の熱いプレゼンに応えるべく思いのこもったコメント、アドバイスもして頂くことができた。
さて発表会の方だが、僕もギリギリまで生徒さんのプレゼン準備のお手伝いに追われた。今回指導させていただいたビジネスパートについても、補講も交えつつ皆さんに理解して頂けたと思っていたが、内心心配もあった。最後のプレゼンテーションパートは個人特訓で仕上げたが、ラストスパートの追い込みが奏功し、3割4割増しの伸び(習熟効果)を示してくれた。皆さん優秀な方々とはいえ、日本語でのオンラインクラスにきっとストレスもあったことだろう。時間が無い中で、音を上げずにラストまで頑張ってくれた6人に心から感謝したい。それにしても皆さん一様に本番に強いのには感心した。
トーマスさん(インド出身)、君の確固たるソーシャルミッション、故郷の貧しい人々を何とか救いたいと思う純粋な気持には打たれたよ。そしてプレゼンはユーモアに溢れ、とても楽しいものだった。
鄭さん(台湾出身)、広島大学博士課程に在籍しつつNPO活動も並行して行う多忙な中でプログラムに参加してくれたね。やむなく欠席もあったけど最後のプレゼンはしっかり追い込んでくれ、納得のゆく出来栄えでしたね。
孔さん(中国出身)、論理的でITに強く、発想も現代っ子風なのだけど人に優しくお年寄り思いの特長をビジネスモデルにフル活用。クラスのムードメーカーとして常に積極的に発言してくれてありがとう。
金さん(韓国出身)、過去の辛い当事者経験を乗り越えて社会課題に体当たりで取り組もうとしているあなたは立派です。体調壊して大変な時もあったけど、最後のプレゼンでは本来の底力を存分に発揮してくれたね。
ボブルさん(ウズベキスタン出身)、既に社内起業を果たしており期間中も大忙しでしたが、両国の架け橋となる強い意志を常に感じましたよ。最後は一時帰国となりオンラインプレゼンでしたが、その内容は僕の心配をよそに実に堂々たるものでした。
アディさん(インド出身)、日本在留期間が最も短く言語の壁に最後まで苦しみ欠席もありましたが、最終プレゼンは逆転ホームランでしたね。よくぞあそこまでブラッシュアップしてくれました。クラスの仲間たちもきっとビックリしていたと思うよ!
総括すると、前回のロキ通でも書いたが皆さんしっかりとしたソーシャルミッション(自分の強みを生かした社会的使命)を持っていることが共通のポイントだ。そして社会貢献意欲も強い。そして未来志向だ。日本人が忘れかけている精神的ハングリーさもある。今回のプログラムに参加した全ての人がいつの日か社会起業家として、日本との縁を大切にしつつ母国の役に立てる人財となることを心から願っている。まだ日本にはビザに関する法的なハードルも存在しているが、時代の流れはフォローだと思う。そして今後ともこのプログラム自体が継続することを祈りたい。毎回クラスにご出席してくれた伴走者の皆様、事務局の皆様、そして代表の尾本さん、大変お疲れ様でした!
P.S.発表会の後は一次会をカフェで乾杯を済ませ、二次会は皆でお好み村に繰り出した。そして三次会はなんと天ぷらバー!胃が痙攣しそうだった。笑