メールマガジンご購読者のさま
こんにちは!
社会起業大学 事務局の辻 正登(つじ まさと)です。
このメールマガジン「SEC流ビジネスプランニング」では、
「社会起業大学(SEC)メソッドによる事業計画の創り方」を、実際の授業内容を基に具体的に解説していきたいと思います。
皆さまが、社会起業家という生き方・働き方を実現する、そのお役に立てられましたらとても嬉しいです!
マーケティングの4Pができたら、
具体的な仕組みにしていきましょう。
つまり「ビジネスモデル」を考えていきます。
上図は、「バランスドスコアカード」という
ビジネスモデルを考える上での1つのフレームワークです。
(結構アレンジを加えたものになっています)
上から、
マーケティング → 業務プロセス → 人・組織 → コスト・収益
と、下にいくほど具体的に落とし込まれていきます。
(※ こちらの解説は、次週ご案内します)
さて、このビジネスモデルを考えていく上で、
重要なポイントになるのが「KSF」です。
そして「KSF」を考える上で重要になるのが「KBF」です。
では、「KBF」と「KSF」についてそれぞれ解説していきますね。
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KBF(Key Buying Factors):重要購買決定要因
自分たちの売り=顧客が買う理由は何か? を定めていきます。以前の「ペルソナマーケティング」がとても重要になりますね。
KSF( Key Success Factors):重要成功要因
KBFを実現するために、ビジネスモデル上で一番の力を入れるべきところはどこか? を定めていきます。
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この2つの関係性を整理し、ビジネスモデルに盛り込んでいきます。
では、この「KBF」と「KSF」の関係を、
前回も事例でご紹介した「ベーグル&ベーグル」で考えていきましょう。
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KBF(Key Buying Factors):重要購買決定要因
・ヘルシーでおいしい
・可愛くておしゃれ
・さっと買って帰れる
KSF( Key Success Factors):重要成功要因
・原料&製法にこだわる
・パッケージや店舗デザイン
・駅ナカ、駅近での店舗開発
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つまり、ベーグル&ベーグルでは、
商品企画はしっかりと行い、製造・物流はアウトソーシング、そして店舗開発とブランディングに特化すること
をKSFとし、ビジネスモデルに盛り込んでいったのです。
いかがだったでしょうか?
創業時は、リソースの制限もあったりするので、全てを網羅的に行うことはなかなか難しいと思います。
だからこそ、KBFとKSFを考え、決断し、
それをビジネスモデルに盛り込んでいくことが、差別化されたビジネスモデルを創り上げていくのです。
皆さんのビジネスの「KBF」と「KSF」はそれぞれ何になりますでしょうか?
自分のビジネスモデルを考える際には、ぜひこの2つの鍵を考えてみてくださいね!