メールマガジンご購読者の皆さま
いつもメールマガジンをお読みいただき、本当に、ありがとうございます。
社会起業大学 教務部長の瀬田川 史典(せたがわ ふみのり)です。
今回から新しいメルマガをスタートしたいと思います。
このメルマガでは、皆さんが自分らしいキャリアを歩むにための基軸(アクシス)となるような何かを見つけていただくヒントになる情報や考え方をお伝えしていきます。
少しでもお力になれましたら幸いです。
朝晩は肌寒さを感じる日も出て来て、
小さい秋を感じる今日この頃ですね。
ところで皆さん、
今朝の電車も満員だったんですね。
電車の皆さんの様子を拝見すると
口を塞がれた息苦しさと、
行動を制限された閉塞感を引きずって
労働だけが以前の日常に戻りつつあるような、
灰色の重だるい空気をまとっている様に感じました。
皆さんは、どうでしょうか?
「まぁ、しばらくは仕方ないよ。」
「今は我慢の時だから」
「運が悪いと思うしかないね」
そういう考え方もあると思います。
しかし、いつまで続くかわからないこの現状を、
何とか打破する方法はないのでしょうか?
かの宮沢賢治は「農民芸術概論綱要」という短い文章の中で、
辛く苦しい労働に従事する農民たちに向けて、
こんなメッセージを強く投げかけました。
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芸術をもて
あの灰色の労働を燃せ
ここにはわれら不断の潔く楽しい創造がある
誰人もみな芸術家たる感受をなせ
個性の優れる方面に於て各々止むなき表現をなせ
然もめいめいそのときどきの芸術家である
創作自ら湧き起り止むなきときは行為は自づと集中される
そのとき恐らく人々はその生活を保証するだらう
(青空文庫 「農民芸術概論綱要」 一部抜粋)
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自分の仕事の中に美や楽しさを見出す
自分の優れる個性を生かして仕事に集中する
そのとき、灰色の労働は芸術に変わるのだ!
私はそんなふうに解釈しています。
皆さんの労働の中に、
芸術はありますか?