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【 ROCKY通信 】第10回 JUMP前に

メールマガジンご購読者の皆様
 

いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

社会起業大学 学長の林 浩喜(はやし ひろき)です。
 

このROCKY通信では、僕がベーグルというパンの専門店 “BAGEL&BAGEL” を90年代後半に起業してからのストーリーとそこからの経験や学びを御紹介させていただいております。
皆様の起業のお役に立てたら幸いです。
 
 

第10回 JUMP前に

ヒト・モノ・カネの起業準備が整い、「さあこれからJUMPだ!」とアドレナリンが充満しているあなたに一つ直前アドバイスを。強いミッションに基づいた情熱やエネルギーが不可欠なのは間違いないし、それが成功の大前提なのも間違いない。ただ、少し冷静になる為にも最後にやっておいた方が良いことがある。それは最悪の事態も想定し、どんな時に事業を止めるか?を事前に決めておくことだ。

僕もベーグル事業を立ち上げる時に、投資してくださった企業の方々と「投資協定」なるものを締結した。そこに記載したのは、保有株式を売却する際には協定参加者に売ること、守秘義務といった一般的な内容に加え、銀行への返済不能となった場合や債務超過となった場合は関係者が集まり事業廃止の協議をするという一項を加えた。事業は起業家にとっては命と同じようなものと思いがちだが、実際は命の方が大事なのだ。中小企業経営者の自殺のニュースもよく見るが、責任感からくる生真面目さ、家族の守護、プライドからの羞恥心、苦痛からの解放。日本は米国等に比べまだまだ敗者復活戦のチャンスは得にくいが、それでも致命傷を負うことがなければどうにかなるのだ。コロナの影響で、世界の国々でそのような事にならないことを心底願う。

例えとしてボクシングの試合を想像してみて欲しい。しっかりトレーニングを積み、無事減量も終え、チームメンバーと戦略も練り、準備万端でリングに上がる(起業前準備)。しかしボクシングは相手あってのスポーツで、1人で勝ち負けを決める陸上や水泳とは異なる。実際には相手と戦ってみないと分からない部分が大きい(起業後の実業)。予想以上に相手のスピードやパンチがあり、途中のラウンドで気づけば両目をカットし流血が目に入り相手のパンチは見えにくい。鼻も折れているのか、異常に腫れ上がって呼吸もきつい。スタミナもガス欠寸前だ(想定外の出来事)。
しかし、ファイターとしての闘志、プライドはまだ旺盛で、最後の逆転を狙ってひたすら前進を繰り返す。客観的にはこのまま戦っても勝ちは無い(戦略なき抵抗)。間違って急所に一発もらえば、試合の勝敗どころか、選手として再起不能となるかもしれない。最悪致死、もしくは引退後にダメージを残すことにもなりうる。こんな時には第三者的にレフリーが試合を止める(株主)。もしくはセコンド(取締役)がタオル投入する。そうすることで、不必要な肉体的ダメージから選手を救える。
だからレフリーは試合前に双方の選手、セコンドに予め途中で試合を止める場合の条件をきちんと提示し、説明する。事業は事業そのものが目的では無い。あなたのミッション、ビジョンを実現する為の手段である。万が一これから行う事業が思い通りに行かなければ、また新たな手段を見つければいいのだ。

最悪の事態を頭の片隅に入れておく事で、前向きに目の前の事業に集中することができる。さあ、これで思い切りJUMPだ!
 
 

編集後記

体感温度が周辺環境で異なることに気づきました。ここのところ気温が上昇し、25度になることも珍しくありませんが、不思議と暑がりの自分がそこまで暑さを感じないのが不思議でした。理由を考えてみたら、街に人の居ない環境が影響しているのではなかろうかと。物理的な温度は絶対的なものなので議論の余地なしなのですが、同じ温度でも人がたくさんいたり、車がたくさん走ってたり、飲食店から調理の匂いがしてきたり、工場からの騒音が聞こえてきたり。五感に刺激が多ければ多いほど、相対的な体感温度は上がるのでは?と。これって自分だけの感覚なのですかね?まあいいや。
さあ、今日も拳を上げて前進だ!


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