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社会起業大学 ソーシャルビジネスグランプリ 2019 開催報告

ファイナリスト紹介

アトピーを武器にしたおばあちゃんっ子の夢
自発的なご長寿のワクワクが循環するビジネスモデル

シニアのワクワクを引き出し元気にする!

二瓶 崇 (にへい たかし)さん

幼少時代から祖母を笑顔にすることが大好きで、94歳で健康寿命を全うした祖母の姿は私の理想像です。思春期にアトピーで苦しんだ経験と最後まで元気な祖母への想いから、現在勤める会社の理念に賛同して介護予防事業に18年余り携ってきました。延べ8,000回を超える健康教室での講演にて、シニアの方々をイキイキ笑顔にすることにやりがいを感じてきました。

平均寿命が伸び超高齢化社会を迎え、医療費・介護費・年金により国家予算が圧迫されていく中、“健康寿命伸長” “アクティブシニア(生涯現役)”がその解決策のひとつとして注目されています。

私は18年余り介護予防事業に携わる中で育ってきた想いがあります。それは、高齢の方々も夢や希望・目標などを持つことで、自発的になることができ、いくつになってもイキイキ元気になれる!ということ。しかし、今の一方的な啓蒙では健康でいたいと思っても方法論に飛びつくだけで継続性がない現状、そして何より、なかなか自分ひとりでは夢や目標を持つことが難しい方が多い現状を目の当たりにしてきました。

今後、私が取り組んでいきたいことは、その方の想い・輝きを見つけて引き出し、自発性を生み出せる場を作り、その方々をイキイキ笑顔にすること、さらに、そうなった方々が活躍できる・必要とされる・輝ける場を作り“仕事”として派遣して、やりがいを作ること、そしてその事例を社会に発信し、「私もそうなりたい!」と憧れて次に続いていく循環を作ることです。

日本一元気な高齢者の通う場を作ることが私の夢です。


   

コミュニティに救われた学生起業家が仕掛ける
「空き家」で紡ぐ夢に溢れた未来

空き家を「人々に夢を与える場所」へと変えていく

矢野 童夢(やの どうむ)さん

1996年9月30日生まれ / 立命館大学政策科学部4回生
一般社団法人Genus代表理事 / 合同会社Foxx&Genus副代表
「空き家を『人々に夢を与える場所』へと変えていく」を理念に、大阪府茨木市内を中心にシェアハウスや学童教室等の空き家利活用施設を運営

・サービス名:「アキカツ」(不動産ポータルサイト)

・サービス概要
アクセスユーザーは「物件活用シミュレーションシステム」を使用する事により、漠然としたイメージであっても自身の希望に沿ったプランが可視化され、それらを比較検討できる。また、同時に内装業者、事業コンサルティング、ローンプランの提案、マッチングについても当サイト内で行えます。

・説明
アキカツは、2つの社会貢献ができる事業であると考えます。1つは、「空き家問題」解決の一助となるということ。この事業が普及すれば、「空き家=夢を叶えるための資源」として、再認識されることに繋がります。もう1つは、「全ての人が積極的にチャレンジできる環境」を創り出せるということ。夢を叶えるために必要な「場所」、「フォロワー」、「ビジョン設計」がアキカツでは一挙に手に入るので、「夢に向かって挑戦する」という事が当たり前になる社会を創り出すことができます。


   

元エリートサラリーマンの覚悟!
福島のそよ風で起こす「さすけない」エネルギ―革命

実感が伴う『さすけない』復興事業を!

 渡邊 千春 (わたなべ ちはる)さん

戊辰戦争の激戦地福島県二本松市生まれのせいか明治維新以降の大企業・大都会を中心にしたエコシステムに疑問を感じます。2011年にはGEの金融事業に在籍していましたが、畑違いのGE Renewable Energyというビジネスに社内転籍し、風力発電所の開発と当面米作に代わる綿作りという福島県沿岸部での復興事業を着想しました。事業者として低風速エリアという陸上風力発電のフロンティアを開拓するためにSUSKENERGYを起業しました。

大企業により開発されてきた日本の風力発電所は、7m/s前後以上の風況の良い場所にあります。弊社は、福島県の事故を起こした原発から20km圏内の沿岸部で発電所を開発しています。そこは低風速の地域です(平均5.0m/s前後)が、世界的には事業が成立している風速と立地条件であるため風車メーカーであるGE在籍中から行政や地権者に提案してきました。発電所予定地は津波を被った田んぼでした。地権者からこの土地に太陽光のパネルを敷いて20年後に荒れた土地を子供や孫に残すのは忍びないと聞かされました。風車と米作り並みに付加価値生みだす可能性があるオーガニックコットン栽培の組み合わせは多くの地権者の方の賛同を得ることが出来ました。しかし、パートナーとして選んだ日本の大手の事業者は風が弱いことを理由に事業を撤退。このまま大企業のロジックで、多くの地権者らから託された希望の芽を摘みたくないとの思いが起業につながりました。2017年から綿作りをはじめています。地元優先のエコシステムを作るために製造業が盛んな福島県ならではのローカルコンテンツが高い、そして避難している元住民も安心して投資ができる発電所にするという二つの課題を克服する金融サービスをミュンヘン再保険という保険会社と開発しています。GEは世界最大級の風車を2019年を目処に市場に投入しますが、この風車を弊社に供給してもらえるよう協議中です。社名にも込められた地域の人々に「さすけない(大丈夫だという方言)」と思ってもらえる事業を一日でも早く成立させ福島県の沿岸部で原発一基分ぐらいの風力発電所を開発したいと思っています。


   

将来のための呪縛を捨て「今」を生きる高校生
「どうせ」をなくし「やってみたい」に挑戦する場づくり
”今”にフォーカスする若きチャレンジャー

齋藤 慧 (さいとう さとし)さん

社会起業大学17,18期生。高校2年生
自身の体験から、人生を楽しむ術は「やってみたいこと」を挑戦することだと気づき、「今」に集中すること、挑戦することの大切さを発信する学生団体「follower」を立ち上げる。

「やってみたいこと」を思いっきり挑戦する。
これは簡単なようで難しい。様々な悩みを抱える現代の高校生はなおさらのことです。
当団体「follower」は「やってみたいこと」はあるが、挑戦できていない高校生に対して。挑戦してもいいんだと思え、行動できる環境を提供することで、自らの小さな挑戦によって己の人生を思いっきり楽しむ高校生を増やすことが目的です。
まだまだ小さな団体で皆様のご支援が必要です。
ご興味がある方はぜひご連絡いただけたら幸いです。

HP: https://satoshi1109.wixsite.com/follower
学生団体「follower」代表 齋藤慧


   

研究者肌のサラリーマンが兼業で醸す!
クラフトビールから始まる地域の豊かさ

ビールを通して身近な豊かさ・幸せを感じる

富木 毅 (とみき たけし)さん

国の研究所にて遺伝子の研究を行い、博士号を取得。その後、大手IT企業に入り、バイオ領域を中心とした新事業開発の仕事に従事。会社の兼業制度を活用し、「身近な豊かさ・幸せを感じる世界を描く」をビジョンに掲げて、生まれ育った千葉市の幕張地域にある豊かな地域資源を活かしたビール醸造所と飲食店を起業。

生まれたころから、ほぼずっと、千葉市の幕張周辺に住んできました。私が住んでいるところは、幕張の中でも、東京湾を埋め立ててできた、比較的新しく開発された街。一方、少し内陸に入ると、歴史ある街があります。自転車でその地域を走ると、歴史ある寺社、伝統ある祭り、美味しい野菜、郷土料理、方言など、どこかの観光地に行かないと見られないような素敵なものがいっぱい散らばっていることを知りました。長年、すぐ近くに住んでいながら、気づかなかったのです。

 

豊かに感じるもの、幸せに感じるものは、実は身近なところにあるのではないだろうか。その気付きを表現する手段として、クラフトビールが好きだったことから、地元農産物を副原料に使ったビールを作りました。そしてさらに、同様に身近な地域資源を楽しむ文化を持つオレゴン州ポートランドからビール醸造設備を輸入し、ビール醸造の指導も受け、ビール醸造所「幕張ブルワリー」を起業しました。醸造所に併設した飲食店では、幕張ブルワリーで作られたビールと、地元産食材を中心とした料理をお出しし、食を通して身近な豊かさ・幸せを感じる世界を描こうとしています。

 

さらにいま実験しようとしていることは、身近な豊かさ・幸せを感じるためには、それを素直に感じる体と心が大切だという考えに至り、リラックス効果のあるビールにヨガやスポーツを組み合わせ、素直に感じられるように体と心を整えるプログラムを開発中です。

 

我々は、身近にある地域資源や自分自身を素直に感じることができれば、きっともっと豊かで幸せな気持ちになるだろう、という思いで事業を行っていますが、ソーシャルビジネスという観点で見るならば、自分や他人・物事などを素直に感じることができれば、複雑そうに見える社会課題もシンプルに解決できるのではないかと思っています。


   


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