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社会起業大学 ソーシャルビジネスグランプリ 2013冬

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ファイナリスト ソーシャルイントラプレナー部門

『コモディティ商品の価値創造』〜nepiaの愛ディンティティー便所紙屋のマーケティング〜
今敏之さん(こん としゆき)(王子ネピア株式会社 取締役 マーケティング本部長)

ティシュやトイレットペーパーはコモディティ商品※の代表格と言えます。このようなコモディティ商品の価値創造は従来型のマーケティングでは解決策が導き出せません。王子ネピアはトイレットペーパー事業を誰のために、何のために、存在するのかを突き詰め、「トイレと排泄の大切さを通じて、健康や環境に寄与する事業」という事業定義に変革。それは「うんち」を通して健康や衛生を学ぶ「うんち教室」「ネピア千のトイレプロジェクト」などの実践に通じています。今氏の取り組みは、一般的な社会貢献を超えた新しいマーケティングの視点を提示しました。
(コモディティ商品※・・・所定の製品カテゴリー中において、製造メーカーや販社ごとの機能・品質などの差・違いが不明瞭になりやすい商品。)


審査員からの言葉(田坂様)

ファイナリスト紹介

すばらしいプロジェクト活動に感銘を受けました。ビル・ゲイツも同じような課題に力を入れており、今されていることは大きな世界的課題です。
今後、ぜひ取り組みの規模を拡大してください。また、培ったノウハウを多くの社会起業家に提供して、活動を広めてください。

審査員からの言葉(竹井様)

ファイナリスト紹介

この支援活動の話を聞いたほとんどの人が素晴らしいと感じると思います。しかし、実際はそんな単純なものではなく、コモディティ商品の価値創造という点が本当に素晴らしい。価値創造によって企業が成長し、社会が成長するという流れがある中で、難しいコモディティ商品の価値創造にチャレンジしているのが素晴らしい。CSR活動の共通点として、取り組みのエビデンスが出ないことがほとんどです。ぜひ、これからエビデンスを社会に提供して、日本および世界のCSR発展に貢献してください。


大震災から見えてきた通信事業者の意義
池田昌人さん(いけだ まさと)(ソフトバンクモバイル株式会社 総務本部 CSR企画部長)

ソフトバンクグループでは、毎月の利用料と合わせて、東日本大震災の復興支援を目的とした寄付ができる「チャリティホワイト」を提供し、2月3日現在、90万件以上の方に支援を頂いています。この枠組みは、東日本大震災が発生した当時、マーケティング部門にいた池田氏(現在、CSR企画部 部長)が、発案したものでした。今回、なぜマーケティング部門にいた池田氏がこのような枠組みを発案したのか、チャリティホワイトの提供がもたらした効果について、そして、東日本大震災とチャリティホワイトという枠組みから見えてきた通信キャリアの社会的役割 について、プレゼン頂きました。


審査員からの言葉(海津様)

ファイナリスト紹介

まさにこれから広がっていく分野にチャレンジされていて素晴らしい。 募金数が減衰していないというところがすごいと感じました。共感が働いている証で、さらに共感には信頼が必要です。信頼と安心を兼ね備えた素晴らしい発表でした。

審査員からの言葉(森様)

ファイナリスト紹介

総務スタッフなどがCSRに取り組むことは多いが、マーケティングからCSRを担当されている点が素晴らしいと感じました。ぜひ、5年10年続けて、他の会社も引っ張っていけるようになってください。本業との兼ね合いを深めて行なっている点も素晴らしい。


高齢者を皆で支えあう社会へICTで貢献
生川慎二さん(なるかわ しんじ)(富士通株式会社 ソーシャルクラウド事業開発室 シニアマネージャー)

10年後の日本の高齢社会課題が凝縮された姿が被災地に存在しています。富士通では震災発生4日後には、災害支援特別チームを発足させ、クラウドを活用してNPOと地域の支援を行いました。医療機関の壊滅的打撃を受けた宮城県石巻市においても地域医療再生を志し立ち上がった医師を支援することで、地域医療と地元経済循環の再生を実現させました。そのノウハウは、今後高齢化を迎える都市部でも応用でき、在宅医療・介護を起点とし、高齢者の健康と生活を包括的に支える社会プラットフォーム創りへと繋がります。社会課題への対応は、1個人でも1企業でも成し得ないものです。民が民を支える得意技の結集で、解決策を実践の中から生み出した例を示しました。


審査員からの言葉(町井様)

ファイナリスト紹介

震災の時に国も混乱を極めている中で、NPOのつなごうプロジェクトが機能したのもクラウドの仕組みがあったからこそです。その価値の高さや素晴らしさというのは肌で感じることができます。富士通というリーディングカンパニーがこのような活動を行うことで日本の企業のプレゼンスが上がっていくのを感じるので、これからも頑張ってください。

審査員からの言葉(秦様)

ファイナリスト紹介

非常に興味のある話を聞かせてもらうことができ、それに感謝をしています。震災の翌日にアクションを起こした。動くことによって見えてくることがあるが、実際にどんなことが見えてきたのかをもっと知りたいと感じました。富士通にとっても企業価値が増していくのを感じ、これからの富士通の新しい事業になっていくと実感しました。


ファイナリスト 社会起業家部門

「働くすべての人が生きがい、働きがいを感じられる社会の実現」
井上洋市朗さん(いのうえ よういちろう)

意気揚々と入社したコンサルティング会社で勤めて1年半たったある時、会議中に涙が止まらなくなりました。コンサルティング先の企業のコスト100億円削減プロジェクトでリストラの手伝いをし、対価として1億円を受け取ることが誰のためになっているのかわからなくなり、やがて体調を崩し退職へと至りました。それから社会起業大学に出会い、2年前にもグランプリで発表し、昨年の3月に起業しました。
大学新卒者の3年以内の離職率が28.8%という社会状況を受けて100名の退職者に対面インタビューを実施し、早期退職白書をまとめました。企業変革のコンサルティング事業とリサーチ事業、メディア事業の3本柱で企業と個人がお互いに歩み寄り、みんなに居場所と出番がある社会をつくりたいです。


審査員からの言葉(田坂様)

ファイナリスト紹介

原体験にある涙が止まらなかったというところは胸に響くものがあり、事業のスタートに共感できる。しかし、企業のネガティブなものを解決するにはネガティブなものをゼロにするだけでは問題解決ではなく、プラスにする事を考えていく必要があります。企業の中で働きがいを見出している方や仕事の報酬論を伝えていくようなアプローチをしていくことも検討してみてはいかがでしょうか。

審査員からの言葉(竹井様)

ファイナリスト紹介

取り組まれていることには共感しました。多くの人にとって働くというのは給料を得るためだけではないでしょう。現状、日本の働く気力は世界でダントツで最低という危惧すべき状況になっていて、そのような大きな問題に取り組んでいる点は評価できるところです。ただ、それに対する新しいコンセプトが見えてこなかった。コンセプトを明確にして、伝えられるようにしてほしい。


「日本人とペルー人が、AMIGO(アミーゴ)になれる、幸せに暮らせる社会づくり」
上村カルロスさん(うえむら かるろす)

中学校2年生の時にペルーから日本に来ました。その時に外見が違うだけでいじめられ、初めて差別や偏見というのを知りました。部屋を借りるのも就職も外国人というだけで断られる。そんなことが続くと劣等感を抱き、アイデンティティを失っていき、ペルー人だけのコミュニティで暮らすようになりました。日本社会で外国人が生きることの厳しさを知り、自信をなくしていましたが、ペルー人が日本で自然と暮らせる社会を実現していこうと考えました。そのためにもペルーの良さを発信し、日本人に伝えることで相互理解がうまれていく活動を行なっていきます。事業として展開することで継続性が増すので、様々な展開を行なっていきます。


審査員からの言葉(海津様)

ファイナリスト紹介

日本のせいではなく、自分たちペルー人から働きかけていこうという姿勢に共感した。今活動している20名での活動規模を6万人いる在日ペルー人全員までつなげる必要がありますが、そこまで至るためのつながりが見えなかった。ペルー人を巻き込む・日本人を引き込む2つの軸があるので、日本人が飛びつくようなコンテンツを作ってくれるのを期待しています。頑張ってください。

審査員からの言葉(秦様)

ファイナリスト紹介

働く大学の隣にペルー大使館があったので親しみがあります。日本は良くも悪くも同質的です。ペルー人が日本人に近づくような仕掛けをしていってください。色々な取り組みをしていくプランでしたが、平均的な事をやっても効果が出にくいのではないかと思うので、一点突破の発想で力を発揮しやすいものを考え、効果を出していったほうが良いのではとも感じました。


心の健康で自分らしさを取り戻す!ネイチャーウェルネスツアー
杉本九実さん(すぎもと くみ)

憧れのICU看護師になったが、理想とは裏腹に押し寄せる現実的な問題にメンタルダウンをし、やがて休職しました。友達が気晴らしに南国旅行に誘ってくれ、南国で癒される自分を感じました。そこにいる動物はありのままの素晴らしさを教えてくれ、自分自身もありのままでいようと心に誓いました。多くの人もそうなれるよう「PONOプロジェクト」を立ち上げました。PONOはハワイ語で正しい状態という意味です。大きな社会問題になっている心の病を防ぐため、ネイチャーウェルネス事業で地形療法を提供していきます。地形療法とは自然と触れ合うことで癒される科学的な根拠をもとに自律神経機能を正常化させることです。ストレスチェックと御蔵島へのツアーをパッケージ化し地形療法を提供していきます。


審査員からの言葉(森様)

ファイナリスト紹介

20〜30代をターゲットにしていたが、40〜50代もニーズに合っている。2015年に法人化する際の創業資金をどうするのか気になりました。ネイチャーウェルネスという言葉が日本人に直感的に伝わる言葉ではないので、それを短く伝わりやすいようにしてみるのもいかがでしょうか。

審査員からの言葉(町井様)

ファイナリスト紹介

地形療法に馴染みがなく、医学的に確立されているのかが気になりました。ターゲットとしている20〜30代のメンタルダウン予備軍は日本の大きな課題となっているので、その課題を解決しようとしているところに共感しました。このプランをスケールアップしていくうえで、すでにある旅行企業とトライアルで動くと早期にビジネスとして確立しやすいのではないかと感じました。ツアー商品の付加価値となるプランなので、既存事業につなげやすいのではないでしょうか。


働きたい女性のためのトータルキャリア支援
三輪恭子さん(みわ きょうこ)

12年前に離婚し、生活のために仕事に取り組んでいましたが、仕事の楽しさを知り意欲的に働くことでキャリアアップを実現しました。一方でシングルマザーとして娘のために時間を取れていないことへの後ろめたさを常に感じていました。そんな中、授業参観に行った時、教室の後ろに生徒たちの尊敬する人が貼りだされていました。みんな歴史上の人物など有名人の名前が並ぶ中、娘の書いたものを探しているとそこには自分の名前が。感動のあまり涙が止まりませんでした。今まで張り詰めていたものが解きほぐされ、母親がいきいきと輝くことが娘のためになるというのを知って強い自信を得ました。
働きたい女性を支援し、仕事と家庭の両立を可能として輝く母親「ブリリアントマザー」を増やすことが自分の使命と感じました。多くの「ブリリアントマザー」を生み出すために働く女性のためのセミナー・活躍の場の提供・生涯サポートという3つの柱で事業展開し、女性を支援して社会を活性化していきます。


審査員からの言葉(越智様)

ファイナリスト紹介

具体的で現実的な事業だと感じました。生涯サポートをやっている企業はないので、継続してほしいです。家庭も仕事も充実している女性スタッフの共通項はその方たちのお母さんも充実していることがほとんどです。ぜひプランを実現して、より多くの充実した女性を社会に送り出してほしいです。頑張ってください。

審査員からの言葉(高橋様)

ファイナリスト紹介

三輪さんが何よりもブリリアントマザーだと感じました。認める、信じる、支えあうという要素が成功に重要と考えていますので、それらの要素を入れたアウトプットを考えるのはどうでしょうか。セミナーを行なっているところはたくさんあるので、コンテンツが重要になります。コンテンツの参考として、思想を変え、行動を変え、習慣を変え、性格を変えるという枠組みでコンテンツを作り、女性を変えていくと働くママたちに響くのではないかと想います。ブリリアントマザーという言葉がなじみないので、ママが輝くというようなストレートでわかりやすいテーマのほうが響くと感じました。


『がん』になっても、安心して、自分らしい人生を過ごせる社会へ
杉山絢子さん(すぎやま じゅんこ)

私は北海道で腫瘍内科医として勤務しています。父ががんの宣告から1ヶ月で亡くなった過去があり、その中で父自身や家族が受ける戸惑いや混乱を経験しました。ただ、病気になったからこそ気付く幸せがあるということも、父の病気で家族が一つになるということから身を持って感じました。
現実問題として、がんの診断を受けた患者様とその家族は多くの問題に突き当たり、どうすればよいか路頭に迷うケースが多いです。そこで「がんコンシェルジュ」を立ち上げることにしました。「がんコンシェルジュ」ではネット・テレビなど情報過多による混乱には集約された情報を提供し、福祉や法律など医療だけで収まらない悩みには専門家同士をコンシェルジュ内でつなげて解決するなど、実際的なアプローチをしていきます。病気になってもそれを受け入れ、生きがいを得て生活できる社会を実現します。


審査員からの言葉(渡邊様)

ファイナリスト紹介

私自身も日々、娘と会えなくなる日を意識しながら過ごしていますが、がんと言われた時に自分の人間性を保つのは本当に難しいと発表を聞いていて感じました。がんコンシェルジュは考え方が良く、とても素晴らしいです。がんになった時、誰に相談したら良いのか本当にわからないです。オールマイティな相談先があれば、がんをより前向きに受け入れられるようになると感じました。会費5000円でビジネスとして確立するのは難しく感じるので、がん保険会社と提携するなど、企業を巻き込むほうが良いのではないでしょうか。日本人全員が人間らしく最後を迎えられるようになるのを期待しています。

審査員からの言葉(金野様)

ファイナリスト紹介

医師という社会的に認められた地位にありながらもチャレンジする姿勢に敬意を表します。発表内容に対してはがんを完治するアプローチがベストなはずなので、医療そのものにフォーカスして取り組むのが良いようにも感じました。代替医療・先端医療など様々ある医療方法の中で医療の専門家ネットワークから良質な情報を提供していくような医療からのアプローチを検討する余地もあると思います。


『ワークハピネス』世界一の日本へ!若者の『働く力』を育てる『共育』事業
山内一成さん(やまうち かずなり)

ワタミグループに入社し、人事・人材開発に従事する中で若者のキャリア危機を感じました。みんなが働く幸せを見失い、数年で退職する若者が増え、個人にも企業にも大きな損失がある。ワタミグループで行なっていた2週間の合宿で農業インターンシップをするというプログラムでは1000名以上の若者が参加し、リタイアすることなく人間的に大きな成長を遂げていくのを見てきました。若者に共同生活での成長機会を提供し、大勢の支え合える仲間との出会い。農家さんから働く場と仕事への姿勢を見せてもらい、コーディーネーターが常駐してフォローをして成長を促していくというプログラムは関係者全員にとても有意義なものでした。しかし、その事業が中止されることになり、それを機に自らがそれを事業化し、継続していくことを決意しました。本気で夢を追いかければ実現することを証明し、若者の成長を促して、熱い日本を作っていきます。


審査員からの言葉(越智様)

ファイナリスト紹介

事業計画を見ると利益率が高いが、なぜワタミのような企業が有意義で利益を見込める事業をストップしたのかが気になりました。
前回発表者の木戸さんと提携していけるのではないかと感じました。これからを期待しています。

審査員からの言葉(田坂様)

ファイナリスト紹介

ソーシャルイントラプレナーとして上司・経営者をどこまで口説けるかが重要です。それができなければ物事が進まない。ワタミは社会的貢献活動を寛容に受け入れている企業なので企業メリットを伝えるということをきちんと身につけると飛躍的に物事が前進するでしょう。目に見えないメリットをきちんと伝え、組織に貯まる知識や関係資本やブランドイメージ向上につながる、社員の教育につながるなど、経営トップに伝えるとワタミなら実現可能だと想います。素晴らしい事業なので頑張って欲しいです。



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