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起業家・社会起業家コラム

【ブックレビュー】生きるヒントになった言葉3選! 「うらおもて人生録(色川武大)」

こんにちは。

社会起業大学 事業統括の瀬田川です。

 

このブログでは、

私が学んだこと、経験したことの中から、

自分らしく社会に貢献する生き方・働き方を自ら作り出す

ヒントになる情報をお届けいたします。

 

今回は最近読んだ本のご紹介です。

 

1       今回の本「うらおもて人生録」ってどんな本?

1.1       内容紹介

1.2       著者紹介

2       生きるヒントになった言葉3選!

2.1       9勝6敗を狙え

2.2       眺めるということ

2.3       劣等生だからって、のんきにしてられないよ

3       まとめ

 

 

1. 今回の本「うらおもて人生録」ってどんな本?

 

たまにお会いした人に、

「人生に影響を与えた本ってありますか?」

ってお尋ねすることがあります。

 

そして、その時出てきた本は基本的に読むようにしているんですね。

人の人生に影響を与えるだけの本ってやっぱりそれだけパワーがあると思いますから。

 

今回はたまたま社会起業大学の体験授業にいらしていた方から伺った「うらおもて人生録(新潮文庫)」という本です。色川武大さんという方が書いたエッセイ集なのですが、私たちの目指す「自分らしく社会に貢献する生き方・働き方」のヒントになりそうな話がいっぱいでしたのでご紹介したいと思います。

 

1.1内容紹介

 

紹介文では、

 

一度、ためしに、小さく負けてごらん。

優等生がひた走る本線のコースばかりが人生じゃない。ひとつ、どこか、生きるうえで不便な、生きにくい部分を守り育てていくことも、大切なんだ。勝てばいい、これでは下郎の生き方だ……。

著者の別名は雀聖・阿佐田哲也。いくたびか人生の裏街道に踏み迷い、勝負の修羅場もくぐり抜けてきた。愚かしくて不格好な人間が生きていくうえでの魂の技術とセオリーを静かに語った名著。

 

と紹介されています。

個人的にはこの紹介文を読んだ時点で、期待が膨らみました。

長い人生の中で、優等生であり続けることって難しいですよね。私は早々に劣等生になってしまいましたが(汗)、誰だって劣等生になる可能性がある。そして、不便な生きにくい部分を抱えている。そんな人の弱さに寄り添った内容であろうことが容易に想像がつきます。

 

1.2著者紹介

著者略歴には、

 

色川 武大

1929‐1989。東京生れ。東京市立三中に入るが、学校になじめず中退。戦後の数年間、放浪と無頼、映画と演劇の日々をおくる。雑誌編集を経て、1961(昭和36)年「黒い布」で中央公論新人賞を受賞。その後、阿佐田哲也名義で『麻雀放浪記』など多くの麻雀少説を手掛ける。’77年『怪しい来客簿』で泉鏡花賞、’78年『離婚』で直木賞、’81年「百」で川端康成賞をそれぞれ受賞する。’88年には『狂人日記』で読売文学賞を受賞した。

 

 

というふうに紹介されています。

 

高校から大学時代には、麻雀に明け暮れていた私としては「哲也―雀聖と呼ばれた男―」という麻雀漫画のイメージが強く、そちらの世界の人という印象でいたのですが、メジャーな文学賞もたくさんとられている実力者だったのですね。

 

2. 心に残った言葉3選

 

実際読んでみると、

高校生ぐらいの青年およびそのお母さんに向けて50歳を過ぎた著者が、自分自身の経験の中から掴んできた人生訓、生きる術をとつとつと語るたくさんの短編エッセイで構成されています。

 

幼少期、戦後麻雀で放浪していた時代、社会人としてやり直した時代、小説を書き始めた時代等、様々な話がありどれも魅力的で示唆に溢れる言葉に満ちているのですが、今回私が感銘を受けた言葉をご紹介していきたいと思います。

 

 

2.1 9勝6敗を狙え

 

これは、筆者が戦後の混乱の中で麻雀という世界に入っていってそこで生傷を創りながら体得していった勝負の世界での生き残る術を語る幾つかの章の一つに出てきます。

 

・プロは、一生を通じてその仕事でメシを食えなくてはならない

・だから、プロの基本フォームは、持続が軸であるべきだ。

・しかし、なにもかも上手く行くことはあり得ない。

 

もちろん実力をつけることは非常に大事。だから本書の中でも「フォームはプロの命綱だぜ」というふうにも言っています。しかし、プロの世界では、実力が拮抗している人たちが集まってくるわけですね。

そこで考えなきゃいけないのは、実力以外の部分。筆者はこの実力以外の部分を「運」という風に言っており、この「運」の動きをしっかりと見極めて行くことが大事だと語っています。

 

実力が五分ならば、いかに実力以外の部分を含めた全体に意識を払うか。

 

そして、この運はもちろん無限ではない。

だからこそ、9勝6敗ぐらいを目指し、負けどきを見極め、勝ちどきをしっかりと勝ちに行くことが大事なんだと語っていました。

 

面白かったのは、運とは「実力以外の部分」という考え方。

それは、場の空気だったり、ちょっとした立場の上下関係だったり、冗談の言い合いの中での間合いだったりそういったものも含みます。

 

実力という観点しかなかった私には目から鱗でした!

 

2.2 眺めるということ

 

「眺める、ということはとても大事なことだと俺は思うね。(P.132)」

 

フォームを身に着けるとか、運を使うとか、理屈では理解できる。

でもそれを本当にわかることは難しい。

 

なぜなら、

「事実というものは全て、二律背反の濃い塊になっている(P132)」

からだそうです。

 

そして、そんな現実を何万例も眺めてとにかく眺めて身体にわからせていくことが大切だということ。

 

ここで眺めるポイントを著者は2つ紹介していました。

 

・第一に、他人の様子を実例にして、基本セオリーをできるだけたくさん発見する。

・第二に、しかしながら具体的には応用問題なのであるから、そのことをちゃんと体に覚え込ませる。

 

うーん。

そうなんですよね。

ビジネス書なんかを読んでいてMBAや○○流なんて本には美しいくシャープなフレームワークがかいてあって、

「おぉ!!確かに!」「これをやればできそうだ」

と思うのですが、なぜかなかなか応用できない。それはきっと基本セオリーを抑えただけで上手くいくと思ってしまっている私の欺瞞にあったんだなと思いました。


基本セオリーを抑えるのは大事。でも応用問題を解けるようになるためには何万といった事例を眺める忍耐力と観察力が必要になるんですね。

 

 

2.3 劣等生だからって、のんきにしてられないよ。

 

最後のエッセイは、劣等生諸君に向けたお話。

 

「優等生というものは、つまり、五感がそつなく揃っていて、バランスがとれている人のことを言うのだろう。バランスが取れていない人は、一次的に優等生でも、やっぱり通算打率が悪くなるね。(中略)

たとえ本線に所属していても、その中でユニークなコースを見つけること。平均点でしのぎをけずることはしないほうがいい。

劣等生は、優等生よりも、自分のキャラクターに依存しなけりゃね。そのためにキャラクターを鍛えなけりゃならない。平均点じゃダメなんだから、部分を延ばし、部分を活用すること。

 

劣等生だからって、のんきにしていられないよ。劣等生は優等生とはまた違う鍛え方をしなくちゃ。(P.339)」

 

そう。

優等生とはバランスの取れている人。

凸凹がある私は到底優等生にはなれない。

だからこそ、自分のキャラクターを、「自分らしさ」を見出して鍛えていくことが大事なんですね。

 

3.まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

今回はほんの一部のご紹介でしたが、ご紹介していないどの章もとても深い示唆に溢れた内容でした。

劣等生という言い方は、多少卑下が有り受け入れがたい部分があるかもしれませんが、みんな凸凹がある人間だと考えたらだれでも大なり小なり劣等生なのかもしれません。

 

それをバランスよく平均に持っていこうとするから、生きづらくなってくる。そしてどんどんととんがった個性がすり減らされ、自分らしさが分からなくなってくる。するとますます自分を活かす道が分からなくなり生きづらくなってくる。

 

現代はそんなループに入っている時代なのではないでしょうか?

 

 

そんなこの時代だからこそ、

あらためて自分のキャラクター「自分らしさ」に向き合うことが大切なのかもしれません。


<「うらおもて人生録」色川武大 新潮文庫>


うらおもて人生録.jpg

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