インタビュー

NPO法人SET
理事長 三井俊介さん

卒業後は東日本大震災で被災した、陸前高田市広田町で復興支援のボランティアを1年間続けた後、現地に移住し、滞在型ソーシャルイノベーション創出事業、雇用創出事業を展開。
陸前高田市広田町では、外部の若者が継続的に訪れる事によって、アイディア・イノベーションを創出し、 地元の方々と一緒に地域資源を活かして事業化し、地元の雇用を創出して利益をもたらす事業を仕掛けている。

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卒業生インタビュー 入学した経緯、社会起業大学での経験について

Q. 社会起業大学の入学を決めたきっかけや動機は何でしょうか?

大学生2年次にワールドフットというフットサルでチャリティをする団体を立ち上げ、大会を開催し、その収益でカンボジアにグラウンドを創るという活動を行っていました。 日本やカナダでチャリティ大会を開催することができたのですが、大学卒業後も継続して活動を行うためには、ビジネスにしていかなければならないと思い、その具体的な道を探しているうちに社会起業大学と出会いました。

Q. なぜ社会起業大学を選択されたのでしょうか

社会性と経済性の両立をテーマにしていることに魅かれました。どう稼ぐかという勉強はしても、社会問題を解決するという視点を学べるところが他に見当たりませんでした。 入学当時は大学2年生で、国際政治学科で国際開発協力を専攻し、ユヌスソーシャルビジネスなどに興味を持っていました。そして、そのときに行っていたチャリティ活動をソーシャルビジネスにする、そのための学びを得る機会として入学を決めました。 また、他と比べて短期集中だということ、通いやすい場所と価格の安さは、お金と時間がなかった当時、とても魅力的でした。

Q. 社会起業大学で何を得ましたか?

大きく3つあります。 ひとつは自分を深掘りできたことです。 フットサルでチャリティをすることをビジネスにしようと入学したのですが、それを深掘りしていったときに、サッカーじゃなきゃいけない理由が自分の中に何もなかったことに気がつけたんです。それからは、自分の心の赴くままに生きるようになりました。

二つ目は仲間の存在です。たった4ヶ月の通学期間で、一生ものの仲間ができました。当時、自分が最年少でしたが、泥臭い、かっこいい大人たちがいっぱいいるということが衝撃でした。当時は、なんとなく、社会人なんてダメだという決めつけがあったのですが、そんなものは吹っ飛びました。自分の思いに正直で、だからこそ、自分も思いに正直に生きようと、覚悟を決めることができました。間違いなく、ここで出会った仲間が支えてくれたから今のビジネスを始めることができています。

三つ目は、ビジネスについての本質的な学びです。正直に言うと、ビジネスモデルの創り方を学んだのではありません。ビジネスモデルを描く以前の問題、社会課題をしっかり捕まえる、ということを学びました。そして、社会を変えるのに重要なことは、革新的なビジネスモデルを創ることではなく、まず、小さな一歩を踏み出すことの方なのだと学びました。

Q. 社会起業大学で出会った仲間はどんな人たちでしたか?

社会を良くしたいという志を持って、未来をどうしていくか、真剣に熱く議論する場でした。どう生きるかの軸をしっかり持っていて、できない理由ではなくできる方法を探す、そんな人が集まっていました。 自分が変わらないと何も変えられないことを知っていて、自分の思いにまっすぐで、年をとってもこういう人でありたいと思いました。

卒業後の働き方について

Q. 卒業後、どのような働き方をしていますか?

卒業後は東日本大震災で被災した、陸前高田市広田町で復興支援のボランティアを1年間続けた後、現地に移住し、滞在型ソーシャルイノベーション創出事業、雇用創出事業を展開しています。 この町は震災以前から多くの問題を抱え、50年先までの存続が危ぶまれていたのですが、そこで外部の若者が継続的に訪れる事によって、アイディア・イノベーションを創出し、 地元の方々と一緒に地域資源を活かして事業化し、地元の雇用を創出して利益をもたらす事業です。外部からの若者が定着できるように仕掛け、それによって、限界集落を幸せと活気があふれる町にしていきます。

Q. 今の仕事のやりがいは?以前の仕事とどう変わりましたか?

今の仕事は一次産業から三次産業まで関わることができていますが、特に一次産業は、うに、わかめ、アワビの収穫など、季節ごとに仕事があります。自然の中で働くと自分の力でどうにもならないことが沢山あるので、力まかせではなく、流れを読むことが重要です。 そして、古民家リノベーション、シェアハウス、農家ランチなど、ここでは誰もやったことがないことを、一歩一歩進めています。正解が何一つない中でチャレンジだらけの毎日です。 それらの仕事は、誰のためにやっているのかがとても明確で、思いと行動が一致させられていると感じています。 この場所から、自分自身が新しい生き方・働き方を創り、発信していきたいと思っています。

Q. 通学にあたっての一番の不安は何でしたか?それをどのように乗り越えましたか?

大学の授業やサークル、ゼミとの両立ができるかが不安でしたが、今の自分のできることで勝負するしかないと開き直り、睡眠時間を削ってでも徹底的にやろうと覚悟を決めました。

皆さんへのメッセージ

Q. 社会起業大学へ入学を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

ここで学んで苦しんだことが原点であり、人生のターニングポイントになりました。 生半可な気持ちでは得られることは少ないので辞めた方がいいと思いますが、本気で自分らしく生きたいと思うなら、ぜひ挑戦して欲しいです。それに応えてくれる仲間や職員がいます。

後悔がない人生を!