社会起業家の挑戦

起業家の挑戦!社会課題を解決するソーシャルビジネスしかやらない会社 ボーダレス・ジャパンの挑戦

株式会社ボーダレス・ジャパン
代表取締役副社長 鈴木 雅剛(すずき まさよし)

渡邊 智恵子

2004年 横浜国立大学大学院卒業後、新卒で株式会社ミスミに入社。入社直後から新規事業開発を担い、2年で売上高3億円の黒字事業へ。就職前より起業を志し、「共にやった方が速い」と、同期入社の田口(現:株式会社ボーダレス・ジャパン 代表取締役社長)と共に2007年に株式会社ボーダレス・ジャパンを創業。現在同社は、「ソーシャルビジネスしかやらない会社」として、世界6ヵ国8拠点で9事業を運営している。

ボーダレス・ジャパンは、貧困問題、環境問題、差別・偏見の問題など、世界中で山積する社会問題を、継続的・発展的に解決する社会起業家集団。国内・海外を問わず、社会問題を解決したいと志す者が、ビジネスの実力を養い、資金・人財を駆使して、社会問題の解決を進められる「社会起業家のプラットフォーム」として、今後も次々と事業を創出し、世界を変えるインパクトを生み出し続ける。

「ソーシャルビジネスしかやらない会社」ボーダレス・ジャパン

株式会社ボーダレス・ジャパンより、共同創業者で代表取締役副社長である鈴木雅剛氏にお話を伺いました。

鈴木氏は、前職時代に田口一成氏(現:ボーダーレス・ジャパン 代表取締役社長)とともに「貧困問題をビジネスで解決したい」という夢に共感し、2007年に「ソーシャルビジネスしかやらない会社」である、ボーダレス・ジャパンを創業します。

なぜ、社会問題を解決するのか?

なぜ、社会問題を解決するのか? シンプルに、「何とかしないといけない」から。
ボーダレス・ジャパン代表の田口氏は、貧困問題のドキュメンタリーを見た際、「俺がそれを解決するんだ」と決め、NPOなどを回り、行動に行動を重ねられます。

しかしながら、貧困問題に取り組むNPOは、規模が大きくならないことに気付きます。
自分たちでお金を生み出す、「ビジネス」という形で問題に取り組まなければ、社会問題は解決しないのだという答えに至ります。
また、そのスタンスとして、社会問題の当事者を支援するのではなく、対等な関係であることも重要視されています。

ボーダレス・ジャパンの事業内容

現在、
・貧困農家の収入アップと、母乳不足で苦しむ母を助けるオーガニックハーブティー
・偏見のない世界をつくる多国籍コミュニティハウス
・バングラデシュの貧困層に雇用を生み出す革工場
・発展途上国の貧困村にモノを届ける物流インフラ
・リユースを消費の主役に、子ども服ユーズドセレクトショップ
をはじめとする9事業を、6ヵ国8拠点で展開しています。

世界の従業員数は350人、2014年度の売上高は15億円を超え、ソーシャルビジネス専門の企業では最大規模を誇ります。

社会起業家を次々と生み出す“ワン・フラット組織”

ボーダレス・ジャパンでは、大きな責任を持つ少数精鋭の集団が、他社には無い圧倒的な事業スピードを生み出しています。

具体的には、「1人の社会起業家+7人のサムライ=10億円事業」という小さな独立組織をつくることにより、一人一人の社員に大きな裁量とやりがいをもたらし、最高のチームワークを実現しているそうです。

ボーダレス・ジャパンには、自ら手を上げる者には、次々と大きな仕事が任せられ、ビジネスの実力を身に付ける場があります。 入社1年目からミャンマーに渡り、事業部長として事業開発を進める新卒、入社2年目で、台湾支店のトップとしてマネジメントする新卒などがおり、「能力」と「熱意」でフェアな機会が提供されています。

鈴木氏は断言されます。
「社会を変える、覚悟ある志、圧倒的な努力、人を育てる気概が大事」だと。

講義を受けて

ソーシャルビジネス専門の企業における売り上げは最大規模を誇るボーダレス・ジャパン。
世界中で社会的課題が山積するなかで、それらの解決にむけて「命がけで走るしかない」とおっしゃる言葉を聞いたとき、おそらく鈴木氏のみならず、社員の方々全員が同じように共有されているであろう、言葉にできないほど大きな熱意と志、そして責任の重みを想像しました。
「社員をファミリーのように大切にする」、そんな風土があるからこそ、リスクを背負い、一刻を争うスピードで邁進するといった厳しい環境のなかでも、社会起業家が思う存分に力を発揮できる環境があるのかもしれないと感じました。
リアリティと迫力ある講義に、参加者全員、息をのんで聞き入る講義となりました。