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起業家の挑戦!カンボジアのフリースクールで教育格差の是正に挑戦!

渡辺 藍 氏

愛子ども達に教育するセンター 代表
渡辺 藍 氏

1976年生まれ。山形県出身。 東京理科大学理工学部建築学科を卒業後、住宅メーカーにて、営業・生産設計等を担当。 一級建築士を取得後、日本語教師に転向。 ラオス・カンボジア・インド・ベトナムで日本語を教える。 ラオス滞在時には、田舎でコミュニティーセンターの設計・施工管理も行う。 現在は、カンボジアの地方都市で、州立大学で、日本語講師をしている。

カンボジア愛センター
子供たちの未来を広げる手伝いを。少しでも普通に夢を描けるように。

文:第7期生 小池由貴子
編集:社会起業大学

【団体概要】

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カンボジア愛センターは、カンボジアのプノンペンでフリースクールを運営。
カンボジアで教育を受ける環境が整っていない子供たちにクメール語、算数、理科、英語、日本語、音楽、図工の教育を行っている。
また現地のスタッフ、教師はカンボジア人で構成されており、現地の雇用も同時に行っている。

【カンボジアの教育】

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カンボジアの教育の背景

カンボジアはポルポト政権下における内戦により、教師、研究者、僧侶などの知識人を中心に多くの人々が惨殺されたという時代背景がある。
1978年にはポルポト政権が崩壊したが現在でも教師不足や学校不足などの多くの教育問題を抱えている。
また親の経済的な理由から働き手としての役割を持つ子供も多く、初等教育を満足に受けられないという問題もある。

カンボジアの教育制度
日本と同じく、小、中、高、大の6.3.3.4制と一通りの教育システムはある。
小中学校は義務教育になっており、小学校に入学する子供の割合は90%を越えている。
しかし完全に無料という事ではなく、教科書代、制服代は支払わなければならない。
また教師の給料が安いという理由から教師へ月謝を払わなくてはならない学校もある。
経済的に苦しい家庭はこれらの金銭的負担が重くのしかかり、小学校を辞めてしまう子供も多くいる。
その結果中学校に進む子供の割合は50%程度だと言われている。

【団体の設立】

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設立のきっかけ
代表の渡辺氏は一級建築士を取得後、日本語教師に転向。ラオス・カンボジア・インド・ベトナムで日本語を教える経験を持つ。
きっかけは旅行で訪れたカンボジアのゴミ山。
ボロボロの服を着て必死でゴミを拾う子供たちを目にしその光景がとても衝撃的で胸に残った。
その後カンボジアで働く事になり、ゴミ山にいる子供たちを何度か訪れた時に、
「ゴミ山で働くどのくらいの子供たちがクメール語の読み書きができるのだろう。そしてその子供たちは将来どんな仕事に就く事ができるのだろう。一生ゴミを拾い生活をしていくのか・・・。」

そして教育を受ける環境が整っていない子供たちに
・無料で勉強できる環境
・ゴミ拾い意外の仕事に就ける
・最低限の知識を得てほしい
それらをミッションとし、普通に勉強できるフリースクールを設立した。

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設立
「お金を預けたときにこの2人なら大丈夫!」と信頼の置けるカンボジア人2人とスクールを立ち上げた。
カンボジアでの基本的な教師活動はカンボジア人スタッフだけで行い、金銭的、運営方針、ボランティアスタッフの受け入れなどに関しては現在渡辺氏が管理している。
渡辺氏は日本で広報活動を行い、資金集めを行っている。
資金集めの方法はまず身近な家族や友人に想いを話応援してもらい、そこから支援の輪を広げていった。
また精力的に広報活動を行い企業からの寄付も増やしていった。

いざ開校してみると様々な課題にぶつかった。
まず開校当時の子供たちの様子は、「1時間座っていられない」「授業中遊んでしまう」など授業が成立しない状態。
また「家の手伝いで学校を休みがち」な子供も多く見られた。
そこでまず規則を作り子供たち一人一人としっかり話をした。
そして休みがちな子供の親ともしっかり話し合う機会も設けた。
その努力の結果3年目になる頃には子供たちはきちんとスクールに通いしっかり授業を受けるようになった。

しかし新たな課題が出てくる。
まず一クラスの人数が多くなり教室が狭くなってしまい引っ越しを余儀なくされた。
引っ越しするにも目的にあった物件はなかなか見つからず、やっと見つけても壁がなかったり、雨漏りがして集中して勉強できる環境がなかなか作れない。かといって新しい建物を造るにはお金がかかる・・・。
そこで壁がなく雨漏りのする建物を使ってスタッフや生徒全員で教室を作り上げた。
これも一級建築士の資格をもつ渡辺氏ならではのアイディア。
スタッフも生徒も自分たちの作った教室に愛着を持ち、一層勉強をする環境が整った。

もう一つの課題は同じクラスでも年齢差や勉強のレベルの差が生まれてきてしまった事だ。
それにより勉強についていけなくて不登校になる生徒も出てきてしまった。
そこで年上の子や勉強レベルの高い子が「ちび先生」になって教えるというシステムを作った。
まさにマイナスからプラスへの発想の転換。
ちび先生になった子は「先生になりたい」などの将来の夢を作る事につながり、教わる子も近い存在から教わるため分からない事も気軽に質問でき、コミュニケーションも深まる為不登校の問題も解決できた。

しかしそれでも様々なる理由で学校を辞めてしまった子、スクールに来れない子もいた。
今度はその子たちの為に出張授業を始めた。
「ちび先生」のシステムを活用し、生徒が先生となり出張授業を行っている。

【社員は家族】

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これからの活動および課題
まず教育に関して。
理科・数学などの論理的な学習や音楽工作などの情操教育などにも力を入れていきたいと思っている。
たくさんの選択肢の中から自分が興味があり将来の夢につながる分野を見つけてほしいと願っている。
そしてさらに就業につながる専門性の高い授業を行っていこうと考えている。
またスクールのみならず、ゴミ山などでも勉強をできる環境を増やし、ゴミ拾い以外の仕事に就けるよう職業訓練をする人を育てたいと考えている。

次に運営に関して。
まず手作りのお土産販売や観光ガイドなどを行いスクールに関わる資金の一部を自分たちでも捻出できるようにしている。
授業に関しては「ちび先生」のシステムを活用し支援体制を整える。
またカンボジア人が中心となってスタディーツアーの受け入れができるようにしたいと考えている。
そして将来的には運営をカンボジア人のみにし、カンボジア人がカンボジア人の子供の為にスクール運営できるような体制作りをしていきたいと考えている。

最後に社会貢献に関して。
月に不定期であるが清掃活動を行っている。
また子供の70パーセントが何らかの病気を抱えている現状から衛生問題と健康問題を解決すべく、手洗いを徹底し健康診断も行っている。
そして健康診断や説明会などを行い、地域の公民館的な役割も担っていきたいと考えている。
カンボジア愛センターは無限の可能性を持つ子供たちが、一人一人夢を抱き将来の可能性を広げるお手伝いをしたいと願い日々活動を続けている。
きっとその活動が教育を受けられない事で夢を諦めてしまったカンボジアの子供たちの、未来を広げたくさんの夢と希望を描く第一歩となる事だろう。


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