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社会起業大学 ソーシャルビジネスグランプリ 2016 開催報告

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審査結果


グランプリは名知仁子さんに決定しました!
すべての逆境を価値ある体験に。すべてのコンプレックスを魅力に。
塩崎良子さん
ソーシャルビジネスグランプリ2016 開催報告

私は仕事を通して、女性を美しくするお手伝いをしてきました。
33歳の時、突然、若年性の乳癌を宣告されます。抗ガン剤で髪が抜け、放射線で皮膚は黒ずみ、失った胸を見て、女性としての自信を失いました。 
患者さんは疾患前、それぞれが人生を謳歌し、好きな洋服を着ていたはずです。しかし、癌になったとたん、その個性が失われ、癌患者というカテゴリーに、ひとまとめになってしまいます。今あるケア用品はデザインもワンパターンでしんみりしています。ケア用品の中には、一生使っていくものもあり、立派なファッションのひとつになり得ます。癌になっても、その人らしくお洒落を楽しめて、女性として輝いていくきっかけになれるような、お洒落なケア用品を提供したいと思っています。
自分自身が病気になり、外見だけでなく、女性の本当の美しさとは?と深く考えるきっかけになりました。
女性の真の美しさは、年を重ねても、身体にコンプレックスがあっても、失なわれるものではありません。限りある命の中で、それぞれの環境のなかで、生を全うする姿こそが、本当の美しさなのではないでしょうか?
多くの患者さんとファッションを通じで、ドキドキとキラキラを共有したい。そして、癌患者の為にはじめた、お洒落なケア用品の会社が、女性を輝かせるSTORYを紡ぎ出し、そのSTORYがいつか確固としたファッションブランドになり、一般の人にも広がっていけたらいい。そんな会社をもう一度作ろう!心からそう思っています。


事業概要


株式会社TOKIMEKU JAPANのTSUNAGU BOXのサイトは、こちらです。
https://en-jine.com
http://www.tsunagu-box.jp/


受賞の言葉

ソーシャルビジネスグランプリ2016 開催報告

本当にありがとうございます。賞はあまり貰ったことがなくて、2つも貰ったのは、小学校のけん玉大会以来だったかなと思いますが(笑)、今日、審査をしてくださった先生方があげ損になったと言うことにならないように、今日のことを記憶に残して頑張りたいと思います。2年前の今日は抗がん剤で毛がなかったです。1年前は放射線治療で真っ黒でした。でも、こうやって今日は調子に乗って、このようなドレスを着て出ることができて、本当に人間は生命力が強いなと思っております。誰にも負けない生命力で頑張りたいと思いますので、どうぞ皆さま、応援していただきたいと存じます。これからもよろしくお願いします。

田坂様からの言葉

ソーシャルビジネスグランプリ2016 開催報告

グランプリと共感大賞を塩崎さんに差し上げましたが、ひとつの視点を申し上げます。それは、私の審査員としての視点と、社会起業家の方々と長く共に歩んできた人間としての視点があります。
社会起業家には、成し遂げるべき2つの事業がある。ひとつは、言うまでもなく、目の前の社会を少しでも良きものに変えることのできる事業、ソーシャルビジネスです。なんとしても素晴らしい事業を成し遂げていただきたい。ただし、社会起業家にはもうひとつ成し遂げるべき事業がある。それは、ひとりの社会起業家として、ひとりの人間として、いかに生きたか、その後ろ姿だと思います。我々社会起業家の志が大きければ大きいほど、己一代では成し遂げられぬ素晴らしい事業に挑戦しますが、次の世代、われわれの後ろ姿を見ている方々が勇気を得て、自分もその様に生きてみよう、と思っていただけるそんな生き様が社会起業家が成し遂げるべき一番大切な事業ではないかと思っています。
塩崎さんには、病を経て、それに打ちひしがれることなく、意味を見出し、それを力として、世の中に光を届ける事業に取り組み、なんとしても素晴らしい事業へと軌道に乗せていきただきたいと審査員一同思っております。同時に、逆境を体験するからこそ、それを原体験として我々は前に進んでいける、そして逆境をエネルギーへ変えていける、より高き志に変えていける、その生きざまこそが社会起業家が成し遂げるべき、残すべきもっとも大切な事業ではないのか、と塩崎さんのプレゼンテーションを伺いながら思いました。
改めて、社会起業家の生きざまということを心に刻ませていただいた今回のグランプリだったと思います。

秦様からの言葉

ソーシャルビジネスグランプリ2016 開催報告

我々審査員の中でも、共感大賞を1票差し上げるとすると彼女だっただろうということでした。ご自身の大変な体験、ある意味不幸な体験を見事に良い方向に変えられて、新しいファッションのビジネスモデルを考えられたことが、審査員一同、嬉しく思っております。是非、市場としては少しニッチかもしれないけれど、あるいは生産工程等々をどうするか、など、もう少し考える必要があるかもしれないけれど、是非、素晴らしいビジネスに仕上げて欲しいと考えております。本当におめでとうございます。



性のあり方に関わらず、自分らしく生き、働ける社会
丸山真由子さん
ソーシャルビジネスグランプリ2016 開催報告

私は、1児の母であり、妻であり、エックスジェンダーです。 エックスジェンダーとは、心の姓が男性にも女性にもどちらにも拠り所がない性の在り方です。 新卒で入社したコンサルティング企業では、「仕事はできて当たり前。女性は女らしく、男性から見て魅力を感じるふるまいをするように」といった価値観があり、4年間、恐怖を覚えながら働いていました。

会社のいう「女性」像に合わせられたら、楽に働けるかもしれないと、無理やり女「らしく」ふるまううちに心身を壊します。
数年後、産後の体調の変化、家族との会話などをきっかけに、私はそもそも「女性性」というものが全くわかっていなかったこと、自分自身の性自認(ジェンダー・アイデンティティ)が人と少し違っていることが原因で、生きづらさを感じてきたことに気付きます。その時にはじめて、「自分の身体が自分のものである」という自己統一感を覚え、「生きている」という実感が沸きました。
性的少数者は13人に1人、日本の生産年齢人口に例えると592万人。このうち約80%の人が職場における理解や施策を必要としているといわれています。
私は職場での体験と、約10年に渡るジェンダー研究で得たものを活かし、ジェンダー・セクシュアリティをテーマに研修などを行うことで、性のあり方を理由に生きづらさを感じる人が生きていていいと思える居場所と、人に優しい職場をつくる機会を提供したいです。様々な性のあり方に関わらず、周りにカムアウトしてもしなくても、差別や偏見に恐怖や不安を感じずに、安心して生きていける社会にしたい。


受賞の言葉

ソーシャルビジネスグランプリ2016 開催報告

素晴らしい賞をいただきまして本当にありがとうございます。自分は、ジェンダーの問題をなんとかしたいという思いがありながらも、自分自身のことを振り返ることもなく社会に文句を言ってきました。けれども昨年、自分の出産や社会起業大学との出会い、そして色々なことが重なって、たまたま自分自身に気が付くことがあり、そこから様々なことが変わってきました。自分の中にある多様性に気が付くことが、問題を解決するための第一歩だと思っておりますので、是非、皆様にも関わっていただけたら嬉しく思っております。これからもよろしくお願いします。

町井様からの言葉

ソーシャルビジネスグランプリ2016 開催報告

審査員特別賞は新たに設けられた賞です。その理由としては、我々日本人は2020年に世界中から様々な方をお迎えする大きな行事を迎えようとしております。しかし日本の社会課題で、多様性に対する許容性が非常に低い、という課題が一番の問題であります。それに対して、丸山さんはご自分の体験をカミングアウトされて、みなさんの前で経験を語られました。こうしたダイバーシティ・多様性を許容する社会を日本人がもっと意識し、そしていろいろな方が生きる社会を創らなければいけない、と意識をもたれることは非常に大事で、これが日本のオリンピック成功の鍵だと思います。まだまだビジネスモデルとしては磨いていく必要がありますが、多様性を許容する社会の重要性に気が付かされたビジネスモデルを我々としても応援していきたいと思っております。成功を期待しております。



岡田 武史氏
ソーシャルビジネスグランプリ2016 開催報告

岡田氏は、四国サッカーリーグのFC今治オーナーに就任し、サッカーチームを強くするだけでなく、地域に愛されるチームとして今治の活性化に貢献していくことで、地方創生のひとつの形 を示されています。また、加えまして、環境教育活動を各地にて精力的に展開されてきました。
このような分野を越えた活動が評価され、この度の受賞となりました。



受賞の言葉

ソーシャルビジネスグランプリ2016 開催報告

このような賞をもらえるとは思っておりませんでした。
自分は政治を変えようということはあまり考えていなく、このチームがこれから成長していくにはどうしたらよいのか、を思っております。自分達だけが強くなって大きくなっても、今治という街がしぼんでいっては自分達が立っている場所がなくなり、スポーツビジネスの原点はスタジアムをいっぱいにすることから始まりますが、16万5千人の街の人口で1万5千人のスタジアムはいっぱいにならない。
でも、1万5千人という数はJ1にあがるために必ず持たなければならないため、新しいチャレンジ、新しいことを考えなければならないだろうと行動していたら、それが地方創生にあたると色々な方に言われる様になりました。
元々、地方創生をしてやろうとは全く思っていなかった私が、賞を頂けるまでになりました。
また内閣府から地方創生委員になるとのお声かけもありました。
単にサッカークラブを強くしようと思っただけなのに、良いのかな?でも貰えるものは貰っておこうかな(笑)という想いです。

今野様による表彰理由のご説明

ソーシャルビジネスグランプリ2016 開催報告

政治起業家について説明させて頂きます。
政治というのは、政治家や公務員だけで変えていくのではなく、NPOや企業の立場、いろいろな立場からセクターという枠を超えて、社会を良くしていこう、特にその中でも政治や公共部門をイノベーションしていく方々のことを政治起業家と私共は呼ばせていただいております。その、政治起業家としてご活躍されている方を恐縮ながら表彰させていただくのが、本グランプリの趣旨でございます。
評価基準は、原体験、社会性、ポリティカルインパクト、実現可能性、ソーシャルインパクトとさせて頂き、様々な分野でご活躍の方々を私共でリサーチ、検討をいたしました。
今回、グランプリ表彰の岡田武史さんは、サッカーチームの経営を推進されており、そこから日本のサッカーを変えていこうと、スポーツという分野から行政や地域、企業と連携し、日本を地域から良くしていこう、というまさに地方創生の活動をされている岡田武史さんに政治起業家グランプリの表彰をさせていただくことになりました。


総評
田坂広志 審査委員長
デモクラシー2.0イニシアティブ 代表発起人
社会起業大学 名誉学長
ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

最後に申し上げるべきこと、ひとつお伝えいたします。
先程のビジネスモデルと言っていただいた審査員がいらっしゃいました。
わたしもビジネスの世界を歩んできた人間ですので、その大切さが本当によくわかっている方だと思います。

ただ、あえて申し上げます。

一昔前、社会起業家に対する誤解があった。
たとえばメディアの方がやってこられるとこういう質問をされるのです。
「社会に貢献しながらお金が儲かるなんて、そんなビジネスがあるのですか?」
それは何かの誤解じゃないですか?そうですよね。みなさま。
社会に貢献しながら、お金が儲かるというそんなビジネスがあったら、別に社会貢献なんてどうでもよいと思っている人も参入してきますよね。

むしろ社会起業家の本当の真骨頂は、通常のお金だけを目的としている事業家がもう無理だという事業を、しかし社会が必要とする事業を立ち上げられることです。
この1点を絶対勘違いしてはいけないのです。
それはなぜか。社会起業家がなぜそのような事業を立ち上げられるのか。
これは。ボランタリー経済が動くからです。
私がIPOを目指して協力してくれないか、といえば、お金の問題になりますから、「では時給はいくらですか」と聞いてきます。

社会起業家の方が、本当に世の中にこういう光を届けたい、こういうことで誰かを助けたい、その思いが本当ならば、「よし分かった、水曜日の午後だけでも手伝うよ」と少しの時間でも協力してくれる人が集まる。ボランタリー経済が動く。そして、目に見えない資本が集まってくるのです。
プロボノのように弁護士などが集まってきて、知恵を貸してくれますが、通常の事業の場合は弁護士に依頼をすると請求書がやってきます。
あるいは人を紹介してあげようと関係資本がやってきます。
あるいは「この社会起業家は信頼できる」と紹介をしてくれる人が現れると、信頼資本も提供してくれる。あるいはメディアが紹介をしてくれると評判が広がる、評判資本ですね。
この会場もそうですが、お互いに何か良き事を成し遂げよう、という文化がある、文化資本が生まれる。
そしてその根本にあるのが、誰かを助けたいという前に、自分自身よき人生を送ろうという想い、お互いに良き人生をいきていこうという想いが大事となる。

社会起業家が本当に大事にするのは、ビジネスモデルではいのです。
ボランタリー経済を動かす力を持っているか?
ビジネスモデルというよりソーシャルモデルを動かせる戦略をもっているか。
困難にぶつかったとき。それでも前に進もう原点があるか、原体験があるか。
そういう意味ではファイナリストの皆様はどなたも原体験があって、これから始まる素晴らしい物語の第一歩だと思っております。
原体験を大切に、自分の想いを実現したいと思うからこそ、力が湧いてくる。それがソーシャルモデルを作りだしていく力になる。

本当は。我々一人ひとりがすごい原体験をもっているのですよね。

河合隼雄先生が素晴らしいことをおっしゃった。
「河合先生は、どのような苦労をされたのですか?」と聞かれて、
あの先生らしい、ひとひねりした言い方ですが
「いや、生まれてきたこと、そもそもが事故みたいなものですよ」

なぜ。我々はこの命を与えられたのか。人生を与えられたか、そこに答えのない問いがある。
そのことに向き合いながら、いずれ一瞬の人生、100年生きても一瞬の人生、それをわれわれは駆け抜けていく。

では。どうすれは、たった1回の人生、素晴らしい人生となるのか。

必死と書いて必ず死ぬと書く。
だとしたら、この1回限りの人生、どのようにに生きるか。
その1点に目を向ければ、必ずしも病気や事故だけではなく、我々は目の前の課題に意味を感じて取り組むことが出来る。
私も65歳になりますが、まだまだこれから命が与えられているかぎり、やるべきことがある。使命と書いて命を使うと申し上げております。
是非みなさんも、いろいろな思いを感じ取られたと思います。
使命感を大切に、素晴らしい社会起業家として歩みをされます様に。

最後に。世界で有名でなASHOKA(アショカ財団)の中心にいる、創設者CEOビル・ドレイトンの言葉をお送りします。
 
「Everyone-A-Changemaker」(私たち1人ひとりがチェンジメーカーになる)

だれもが社会起業家になる。その通りだと思います。仕事を通して光を届ける。働くとは傍を楽にする。この1点を見つめて歩んでいただきたいと思います。
わたしも、まだしばらく、自分自身の使命を感じながら見つめて歩んでいます。
今日、貴重な時間をこの場にお預けいただいたこと、深く感謝申し上げます。


岡田 武史 特別審査員
元サッカー日本代表監督
株式会社今治.夢スポーツ 代表取締役
日本エンタープライズ 社外取締役
城西国際大学特任教授

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

今回参加させて頂いて、社会起業家とはどういうことか、に触れました。
皆さん、はじめるという動機の中に、社会を変えたい、社会を良くしたい、という気持ちを全員持っておられて、すごいと思いました。私は動機がなかったです。結果が凄かっただけで。そういう意味では僕は社会起業家にはなれないなと思いました。(笑)
私はサッカーがテーマなので 最初の相原さんのプレゼンをお話しますと、サッカーは日本のスポーツの中では数少ないピラミッドが出来ています。英才教育というものではなくて、頂点から底辺が出来ています。その底辺を支えてくださっているのが、ボランティアのコーチです。コーチがいなかったら、ピラミッドは成り立たない。そういうところに手を差し伸べようとする相原さんのアイデア、素晴らしい事だと思います。これは、サッカーという狭い世界ですが、日本の社会はボランティアが多く、サッカーもボランティアコーチが支えているのは日本だけです。
素晴らしいものをもっと支えていくことをやりたいという相原さんの事業プランは、もっとビジネスモデルがしっかりしたら、提携したい。(笑)
また投資もありえると思いますので、是非頑張っていただきたいと思います。

高橋ゆき 審査員
株式会社ベアーズ 専務取締役

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

志というのは、少し生意気くらいじゃないと、着実な一歩をずっと継続することは難しいなと思います。大きく志を掲げていただいて、誰かが自分の背中を見ている、生き様を見ているということを胸の中心において、私も共にこれから頑張っていきたいと思います。
自分のことをしっかりと知って、受け止めて、認めて、そしてその生き方を愛して、そうしないと進みきれないと思います。
塩崎さんのコメントで心強かったのが、誰にも負けない生き方、とおっしゃられていたことです。それは誰にも負けない情熱と聞けました。それから私はソーシャルビジネスグランプリに携わって4年が経ちます。さきほど杉下さんがお子さんを抱っこされて、いろいろな思いを私たちに分かち合ってくれましたが、以前はお子様がお腹の中にいました。それが、このように素晴らしい形で再会でき、ここに集えるということの感謝を感じました。
会場の中で、もしご自身が、この舞台に来年立ちたいという方がいらっしゃいましたら、是非、勇気を持って、何も躊躇せず社会起業大学の門を叩くことをお勧めします。私は去年、大切な友人に起業を相談された時、真っ先にここの存在を伝えました。でも、その時、友人から「何をしてもらえるのでしょうか」という質問に対して明確に答えられませんでした。
しかし、今日、5名の方々を拝見し明確にひとつの答えが出ました。社会起業大学は夢を叶える方法は教えてくれないと思います。でも、夢に向かう向かい方というものへの伴奏を、きっちり誠実にされる大学だと思いました。是非、社会起業大学をどこか頭に置いていただき、感じていただくものがあれば、ご自身が勇気をもって一歩を踏み出してもらいたいと思います。

田口 一成 審査員
株式会社ボーダレス・ジャパン
代表取締役社長

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

今回、2回目の審査員をさせていただきました、前回は「グランプリは無し」と言わせてもらったが、今回はありだと思いましたし、逆に一人に選ぶのが難しかったと思いました。 改めて社会起業家の数だけ社会問題の数があると実感致しました。
ビジネスが始まったら、お客さんはソーシャルビジネスだから選ぶ、普通のビジネスだから選ばない、ということではありません。続けていかなければならないし、世界で戦っていかなければならない。マーケティングとか経営計画、戦略とかを重視し、企業は世界で戦っていますので、是非みなさん負けないでください。
私もいろいろなソーシャルビジネスをやっておりますが、自分の会社は絶対生き残ると思っております。なぜかというと、想いが強いので止めないからです。ビジネスはやめるか、やめないかです。難しいと知ってやめちゃう、だから失敗となるのです。
だけどソーシャルビジネスは続けなきゃいけない。続けながらどうするかということを、模索することが僕たちの仕事だと思っています。そこを忘れずに、原体験を持ったみなさんが使命感を持ちやってくれたら社会は変わるし、世の中はもっと良くなります。私はそんな仲間が出来たという想いで嬉しかったです。ありがとうございました。

秦 信行 審査員
國學院大學 経済学部教授

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

私はソーシャルビジネスグランプリに最初から関わらせてもらっております。ベンチャービジネスの世界で色々なことをやらせてもらっており、一般的なビジネスプランコンテストにも関わることもありますが、ソーシャルビジネスと言われる1番大きなポイントは、やられる方の原体験というか動機にあると思います。皆さん、強烈な原体験、問題意識をお持ちで、そこが一番大きなポイントになる。そこを起点にして、新しいビジネスに変えていくということが、まさに社会起業家たる由縁なのだろうと思います。だからこそ、しつこく継続的にビジネスを続けていかれるのではないでしょうか。とは言え、それなりのビジネスの進め方を一般的に学ぶ必要はあるかと思います。
今日は塩崎さんについては、すでに経験がおありになるので大丈夫だと思いますが、いろいろな新しい困難が当然出てくると思うので、原体験をもとにして、しつこく、粘り強く、ビジネスを続けてもらいたい。ほかの皆さんにも言えることですので、そういうソーシャルビジネスパーソンになっていただきたい。

町井 則雄 審査員
日本財団 監査部 シニアオフィサー

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

毎回ソーシャルビジネスグランプリに参加させていただいております。私が普段働いているのは非営利セクターで、ここでいつもジレンマに陥るのですが、非営利セクターの最大のライバルは実はソーシャルビジネスだと思っています。社会課題解決がビジネスで回せるのであれば我々は要らない。我々の存在は必要ないと思っております。しかし、どんどん社会課題が入ってきて仕事がなくなる気配はありません。その中でも一つの根源としてソーシャルビジネスを見ています。本日は様々なビジネスモデルがあり、必ず原体験があって、それを解決するための素晴らしいビジネスモデルを拝見しました。
今後日本の課題としては、生まれた瞬間から国の膨大な借金を抱えていることですが、子孫から借りていることだから返さなければならない。しかし、ソーシャルビジネスがどんどん立ち上がるとこの借金は減る。非営利セクターがいつか無くなってほしいと思いながら、ソーシャルビジネスを立ち上げたいという人を応援しております。今日はソーシャルビジネスを立ち上げたいという方もいらっしゃると思いますが、一緒にビジネスとして立ち上げることを念頭において頂きたいと思います。

渡邊 智恵子 審査員
株式会社アバンティ 代表取締役

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

いつも渡邊のコメントは辛口で、もうちょっと優しい言い方ないかと思っている人が多いと思いますが、私は辛口だけど、愛情はたっぷりです。(笑)
今日ここに絹巻さんいらっしゃいます?前回、絹巻さんはグランプリで登壇され、私の辛口のコメントに泣きそうになっておりましたが、実は、彼女といま仕事を一緒にしております。
絹巻:前回のコンテストで、アフリカのマダガスカルにあるラフィアを使ったバッグを作って、日本で販売して現地の雇用促進につなげたい、という事業プランを発表をしました。渡辺さんから、ばっさり切られて、でも愛情をもって「私がサポートするから」と言っていただきました。コンテストが終わってすぐに訪問したら、「ちょうどラフィアのバックを作りたいと思っていたの」と言われ、初めてのお仕事をいただきました。500個を受注し、先週はじめての商品が到着したところです。
渡邊:このようにして、皆さんが素晴らしい思いで起業を目指し、ファイナルに登壇されており、私たちが出来ることはなにかしら?と思っております。田中学長も卒業生のサポートをしています。この社会起業大学は、手づくりで、温かい学校ではないかなと思います。温かいからちゃんと続けてもらいたい。それには、皆さんの一人ひとりのサポートが必要だと思います。私も学長と一緒に、この会をしっかりと続けて、守って、発展させていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

春田 真 審査員
株式会社ベータカタリスト 代表取締役
前株式会社ディー・エヌ・エー 取締役会長

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

初めて参加させていただきました。学長の田中さんとは銀行の同期でして、出てくれと言われて「わかった」と言ったら、このような会だったということを今日知りました。(笑)
私は、2002年に銀行を飛び出し、当時ベンチャーだったDeNAに入り15年半やってきました。今は顧問という形となり自分で新しい事業をやっております。
たまたま事業をやってきた立場から、頑張ってこられたみなさまに一言コメントをすると、事業は継続しなければならないと思っております。想いは繋がっていかなければならない。そのために何が必要なのか。 皆さま、情熱もあるし想いもありますし、行動もされると思います。でも継続させるためには思いだけではダメだと思います。周りを巻き込んで、事業としてあるいはサービスとしてお客様に受け入れられるということを続けなければならないのです。そのためには、ご自身がやっているサービス、事業にとことんこだわって、とことん良いものにすることが大事だと思います。もう一つ大事なことは、お金が無いと続かないので、お金を稼ぐという事から絶対に逃げないでください。サービスがよくて、ちゃんとお金が払われることをしないと、多くの方を巻き込むことは難しいと思います。
私はソーシャルビジネスという形ではありませんが、事業を起こしてきて15年半続けてきた中で、大事にしてきた事をお伝えさせていただきました。みなさま頑張ってください。

瀧口 匡 審査員
ウエルインベストメント株式会社 代表取締役社長

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

私はベンチャーキャピタリストという仕事をしております。
ビジネスを続けていくためには、継続するためのしっかりしたモデルが必要です。皆さまは色々なアイデアをお持ちであり想いもありますが、継続してキャッシュを生み出し、モデルに落とすということが必要です。結局、長く続かないと想いも続かない。モデルのつくり方を深く考えていただきたいと思っております。例えば、LGBTは日本の社会問題ですが、今、大手企業の人事部はものすごく気にされており、企業の価値という観点で考えていくと、例えばトイレのつくり方も大事となります(男女平等のトイレ設置)。私は、日々お金を追い求めています。私の会社は大学初ベンチャーとして、世界の最先端に対して投資をしグローバルにしていくという仕事でして、いつも頭の99%がお金のことを考えています。頭を叩くとチャリンと音がします(笑)今日は田中さんにお声かけいただき、良い経験をさせていただきました。初めて参加をさせていただきましたが、ものすごくピュアな心でビジネスを考えている事に触れて、感銘を受けました。ありがとうございました。

奥田展久 審査員
株式会社日本政策金融公庫 国民生活事業本部 創業支援部 創業支援グループリーダー

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

日本政策金融公庫とは国の金融機関でございます。民間金融機関ができない金融を行っていることをミッションにし取り組んでおり、国が行っているソーシャルビジネスです。
今日お話を聞いて、みなさま、本当に志が高いと改めて痛感いたしました。ビジネスをやってミッションをクリアするということはすごくハードなのに、生き生きしています。それは、社会課題解決だけではなく自分を救う作業をしているのだと強く思いました。自分を救う作業であればなおさら、くれぐれもお身体は大事にして欲しいと思っております。私どもは、メーカーへの融資だけで2万6000社ありますが、頑張りすぎて体を壊す経営者が非常に多いので、どうかお身体には気をつけていただきたいです。
そして、融資の相談があれば日本政策金融公庫を思い出して欲しい(笑)そして借りたお金はちゃんと返した方が良いです。(笑)是非、頑張ってください。

田中 勇一 審査員 社会起業大学 学長

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

長丁場、最後まで残っていただきましてありがとうございました。
たくさんの方が残っていただいたこと、私は力にしたいと思っております。

そして、審査員のみなさまもありがとうございます。わたしも少しずつですが成長できていると思います。ファイナリストのみなさま、スタッフのみなさまもありがとうございます。今回も素敵な時間を過ごすことがありました。

相原さんは、家庭の環境が大変な状況にもかかわらず、本当に無理してここまでがんばって根性があるなと思いました。丸山さん、よくここまで語りましたね。この1か月間で30年分の涙を流してここまでこられたので、これから明るい未来があると思います。入川さんはカフェのビジネスをすで成功されていて、私も入川さんの本を読んで学んでいるほどが、今度は社会貢献事業にチャレンジする、というまさに経営者の鏡で素晴らしいと感じています。草加さんは、一昨日までやめようかと言っていたけれど、がんばりましたね。逆境を超えたいという思いが伝わってきた。その思いをもっと伝えてほしい。
塩崎さんは12期のなかでもヒーローだった。今リハビリをやっていて、聞けば聞くほど堪えられない。でもいつも元気で明るく接してくれて、すごいなと思って私は頭が上がらない。生命力はすごい。その生命力を色々な人に伝えて欲しい。 自分はまだまだだが、1つのことを信じている。1人1人の中に必ず社会を変える力があると。ここにおられるみなさま一人ひとりです。1人でも多くの社会起業家がここから出て、日本そして世界を変えていくと。日本では報道されませんが、世界には沢山の問題が起こっている。これを解決するのは誰でしょうか?
日本なんてダメだではない。日本人の私たちができることが沢山あるはず。あるいは日本人に限らず。すべての人が自分に自信を持ちませんか。私たちが世界を変えるはずなのです。私はそれを信じてやります。10年後、20年後を目指し、是非一緒にやりましょう。
みなさんの応援、ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願い致します。


  • 結果発表
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