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社会起業大学 ソーシャルビジネスグランプリ 2016 開催報告

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ファイナリスト紹介

未来を担う子ども達の笑顔と成長機会を増やすために
相原 大介 (あいはら だいすけ)さん
YouTube動画 【ソーシャルビジネスグランプリ2016】 未来を担う子ども達の笑顔と成長機会を増やすために 相原 大介 (あいはら だいすけ)さん
学生時代はサッカー神奈川県代表、社会人では関東社会人リーグでプレー。その後、ウェブデザインを学び、ネットイヤーグループやソフトバンクといった企業で、デジタルマーケティング戦略・設計に携わった後、少年サッカーコーチの経験がきっかで、人の成長のために尽くすことを決め、「LEGRO Inc」を設立。同社、代表取締役。(人間中心設計専門家(2011-2015)、日本サッカー協会公認コーチ)
ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

人の成長(特に子どもたち)にとって、体を動かすこと、スポーツをすることはとても良いことだと以前から考えておりました。
自分は、ITマーケティングにおいて経験を積んできた。ソフトバンクでは孫正義のチームにも所属。学生時代は神奈川県の代表選手として、社会人時代は関東社会人リーグでプレー。「トレスク」はITとマーケティングの2つが必要。原体験は、2年前に少年サッカーのコーチをすることになったが、残念ながら、子ども達がコーチからひどく怒鳴られたり、手を上げられたりしていたこと。それを見て胸が苦しかった。 自分に子供ができ、その子がスポーツをはじめ、自分がボランティアコーチをすることになりました。そこではじめてボランティアコーチをするお父さん・お母さん、地域の方々が大変な苦労をされ、頑張っているにも関わらず、必ずしもスポーツの経験者ではないボランティアコーチにとっては、そのスポーツの練習メニューを考え、実施することが想像以上に難しく、週末の練習が“子どもたちの笑顔と成長機会”の少ない場となってしまっている現状を知りました。(ボランティアコーチやそれを支える地域の大人たちは、毎週自分の休みを削り、子ども達の成長のために一生懸命頑張っていますが、練習作成〜実施のサイクルがうまくいかず、焦りや苛立ちから残念ながら怒鳴りつけ、無理やりやらせる指導になってしまっていること、そしてそれは、全国の何百万人もの子どもたちが同じ状況であることを知りました。)

その最大の原因は子どものスポーツを支援している方々の“知を蓄積できないこと”にありました。そこで、コーチ同士が協力し、知を蓄積・可視化・共有できるプラットフォームを作ることを考えました。

これによりボランティアコーチ(お父さん、お母さん、学校の先生、地域の大人たち)の練習メニュー作成・実施の負担”が下がり、“指導の質”が上がることで、日本だけでなく、世界中で毎週末行われているあらゆるスポーツの練習の場が、子ども達にとって、より楽しく、人としての成長機会が多いものになるという、ソーシャルインパクトがあると考えております。


審査員からの言葉
(秦 信行様 國學院大學 経済学部教授)

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏

少し意外な感じがした。コーチのためのマニュアルはないのか?

相原:ルールの本や戦術や技術に関する本はあるが、マニュアルはありません。コーチ間がコラボできるようなものはない。

そうであるなら、これが実現すれば大変貴重。発表の途中で出てきた料理のレシピは多くの利用者がいて便利で、会社としても伸びている。あれは主婦が毎晩作っている献立を投稿している。投稿している主婦は発表すること、そして見た人が褒めてくれることで喜びを得る。多分同じことができるのではないか。どんどんオープンに発信するようなプラットホームを作ってもらいたい。ビジネスとして成り立つかは分からないところもあるが、料理レシピサイトが上手く行っているので、上手く行くのではないか。是非具体化に向けてがんばって欲しい。

審査員からの言葉
(岡田 武史 氏 株式会社今治.夢スポーツ 代表取締役)

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏

いくつか質問させてください。レシピを作るのは投稿で作るのでしょうか。(答え:はい。) レシピの整理は誰がするのでしょうか。(答:タグ付けをして整理します。)おそらくみんな悩んでいると思うので、レシピを見ると色々な質問が出てくると思うが、そのレスポンスはどうするのでしょうか。その返事が正しいのかを誰がチェックするのでしょうか。(答:基本的には使うユーザー同士が問題解決する。コーチが自分達で考えて子供の成長を支援することに意義があると思っております。) 掲示板があって、コミュニケーションを図る感じですか? (答:はい) それなら、そこに投稿しようというインパクトが必要ですね。(答:コーチが見たいプロのレシピを提供してもらって、最初はそれを掲載する予定です。)このような発想は色々な人がやっているが、ビジネスとして成功している人は殆どいないのが現状。でも、このプロジェクトはそれらとは発想が違うので、成功するかもしない。是非、私もサイトが出来上がったら拝見したいと思います。頑張ってください。


性のあり方に関わらず、自分らしく生き、働ける社会
丸山 真由子 (まるやま まゆこ)さん
YouTube動画 【ソーシャルビジネスグランプリ2016】 性のあり方に関わらず、自分らしく生き、働ける社会 丸山 真由子 (まるやま まゆこ)さん
福岡県出身。性自認はXジェンダー(FtX)。コンサルティング企業で4年間働くなか、「女性(男性)はこうあるべき」といった価値観に恐怖を覚える。 その後出産や家族との会話、社会起業大学や様々な人との出会いのなかで、自身のセクシュアリティが原因で働きづらさを感じてきたことに気付く。様々な性のあり方にかかわらず、一人ひとりの人が生きやすく、働きやすい社会をめざし活動準備中。
ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

私は、1児の母であり、妻であり、エックスジェンダーです。
エックスジェンダーとは、心の姓が男性にも女性にもどちらにも拠り所がない性の在り方です。
新卒で入社したコンサルティング企業では、「仕事はできて当たり前。女性は女らしいしぐさ、服装、男性から見て魅力を感じるふるまいをするように」といった価値観があり、4年間、恐怖を覚えながら働いていました。会社のいう「女性」像に合わせられたら、楽に働けるかもしれないと、無理やり女「らしく」ふるまううちに心身を壊します。
数年後、産後の体調の変化、家族との会話などをきっかけに、私はそもそも「女性性」というものが全くわかっていなかったこと、自分自身の性自認(ジェンダー・アイデンティティ)が人と少し違っていることが原因で、生きづらさを感じてきたことに気付きます。その時にはじめて、「自分の身体が自分のものである」という自己統一感を覚え、「生きている」という実感が沸きました。すごく怖かったが、身近な人に自分が苦しかったことを話したところ、ありのままの自分でいいんだよ、と言われ、自分でも驚きました。自分を知り、表現すると社会が変わる。どうせわかってもらえない、という不満のまま生きてきたが、意外と社会はあたたかいということに気付きました。
性的少数者は13人に1人、日本の生産年齢人口に例えると592万人。このうち約80%の人が職場における理解や施策を必要としているといわれています。
私はターゲットとして20〜30代、身体の性別、社会的違和感を服装で表現したい人などを対象に、サポートをしたいと考えています。
講座やイベントでなにが自分の違和感の原因なのか、知って、受け入れて、好転できるようなサービスをしていきたい。自分らしいファッション、メイクを学べる講座や、ジェンダーなど、そのものを学ぶ講座など。そして、WEBサイトに自分の才能や強みを表現するサイトを作り、企業によるスカウト、商品開発に結び付けることも掲載していくことを考えている。
才能、可能性こそ、本当の一人一人のアイデンティティだと思っております。自分のこころに素直になると受け止めてくれる人がいます。一緒に一歩を踏み出してみませんか。


審査員からの言葉
(田口 一成様 株式会社ボーダレス・ジャパン 代表取締役社長)

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏

すごく共感しました。自分を知って、受け入れて、表現することで、社会が思ったよりも自分を受け入れてくれた、思ったよりも優しいと感じたこと、周りがどう見てくれたか、こういう考え方は常に大事だと思う。実際に経験された本人だからこそ、この事業はやるべきだと思うし、強い想いが事業を必ず成功に結び付けると思う。サービス自体もとても良いと思うし、ユーザーとしてセミナーに参加したい、と自分が思うのであれば事業性があると思うし、やるべきだと思う。ビジネスが成り立たないとは思わない。+で付け加えるなら、(LGBT)1000万人って、思ったより多いので、もっと啓発や考え方、一歩先に進んだところでケアすることがあればと思いました。例えば、服装について、トランスジェンダーが150cmの男性服ってないよね。という具体的な問題も事業としてケアしていくと大きな動きとなると思う。自信をもって外に出ていくことで表現の場が増え、社会が「当たり前だよね、性別って男や女だけじゃないよね」という社会が出来上ってくると思う。事業領域の幅としてあるのじゃないかなと思いました。あなただから出来ること、とてもいいなと思いました。是非やってほしいなと思います。何かやる時には応援者がいっぱい出てくるのでは、と本当に思いました。ありがとうございました。

審査員からの言葉
(高橋 ゆき様 株式会社ベアーズ 専務取締役)

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏

心がすっきりしました。なぜ、こういうことが社会で白黒はっきりつけられてしまうのか不思議に思っていた。誤解を恐れずにいうと、トランスジェンダーマインドで生きるという、その素敵さを知っています。なぜかというと、私も女性に恋をする、男性を素敵を感じると色々な感情がある。それが知られていないんだと思う。自分たちがあまりにも特殊だと思っているのは、もったいないと思う。もっともっと発信して頂きたいなと。
男女の役割について仰っていましたが、ご自分ではどう思っていますか?

(答:出産をする前までは、男女の役割の違いはほとんどないと考えていたが、身体的機能として出産を経験して、身体的機能、出産、授乳、骨盤機能、強み弱みはあるなと感じました。人間として、社会の上でどういう役割を担うか。それは、公平性。男性女性ふたつではない、グラデーションだと私は考えています。人間としての強みを活かしていく方向にもっていきたい。)

そこにとても共感する。心の性だけではなく、心のあり方に素直に社会での役割を果たしていけばいいのではないかと思います。心の有り方で社会の役割を果たせる社会づくりをしていかないといけない。だから、このサイトは非常に素晴らしい。リクエストするならば、サイト活用をした人が心を救われるだけではもったいない。集合体がどのような世界観、社会価値を生み出すパワーとなっていくか、是非見せてほしい。勇気をもって情熱的に発信したいという人が増えてくると思います。新しい価値観の定着まで時間もかかる。私が創ってきている家事代行も最初は定義も概念もなかった。受け入れる受け入れないではなく理解をして頂けない、というのが推測にあった。周りの人がすんなりいいねと言われることじゃない事が原動力だと思います。まゆこさん自身が情熱をもって活動してください。必ずそこに共感する人が生まれて、世の中を変えていけると思います。応援しています。


再開発に埋もれた影に焦点を当てたソーシャルデベロップメント可視化の試み
入川 秀人 (いりかわ ひでと)さん
YouTube動画 【ソーシャルビジネスグランプリ2016】 再開発に埋もれた影に焦点を当てたソーシャルデベロップメント可視化の試み 入川 秀人 (いりかわ ひでと)さん
1957年兵庫県生まれ。大手スーパー出店開発に始まり、都市計画や業態開発、そして、街づくりや地域振興の活動に長年に渡って、従事してきた。特に、東急沿線の駅および、その周辺の開発や森ビルとともに取り組んでいる赤坂アークヒルズの活性化では高い評価を獲得。一方、カフェ事業も展開し、「カフェを通した街づくり」を推進している。ここ数年は、東北をはじめとする地方の活性化や人材育成にも精力的に取り組んでいる。
ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

再開発の動きが目まぐるしい渋谷駅周辺で渋谷再発に埋もれた“影”渋谷宮下公園下に住んでいるブルーシートの方々に焦点をあてた。
それは、宮下公園の立地とそこに住んでいるブルーシートの方々にファーマーズマーケットのテント組み立ての技術を用いて地域開発と再雇用を目指して活動している。
100年に一度とも言われる規模で、今後、2020年に開催が決まった東京オリンピックにも後押しされ、2027年までに3つの超高層・高層ビルの建設が予定されています。新たに商業施設やオフィスが続々と誕生し、街はこれまでとは全く違った姿に変わっていくことが予想されます。
東横線の地下化により撤去された渋谷-代官山間の高架。その高架下に、私が[SUS -Shibuya Underpass Society]というカフェを開業したのは2002年のことでした。当時そのエリアは、人通りが少なく、「暗くて怖い」「汚い」「川が臭い」エリアでした。そこにIT系ベンチャー企業やデザイン系ワーカーのオフィスができ始め、「安心・安全な街づくり」の課題に応えるべくSUSを開業したのです。
周辺ワーカーへの健康な食事やミーティングスペースの提供、渋谷川の清掃活動などを行い、地域のニーズに応え、地域に寄り添ったカフェを運営してコミュニティを創り上げました。これが私のライフワークの形なのです。
渋谷川を反対側に進むとあるのが、このエリアに貴重な緑を提供する宮下公園。ここは1990年代からホームレスの問題が続いている場所で、2010年に再整備されたものの、依然としてブルーシートが多く見られ、光輝かしい渋谷再開発の影に隠れた場所とも言えます。そこで、私は、この社会問題に取り組むべく、この立地を活用したファーマーズマーケットの立ち上げを提案します。この事業プランは、社会的弱者を支援する一方で、街に新しい価値を生み出す「ソーシャルデベロップメント」を可視化することがその目的でもあるのです。
荒廃した街を、安心安全の街を創って、子供が豊かに暮らせるように、お祖父さんおばあさんが安心して暮らせるように事業を展開していきたいと思います。


審査員からの言葉
(渡邊 智恵子様 株式会社アバンティ 代表取締役)

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏

難しい。コメントするのもすごく難しいと思いました。
実際のところ、私は長野県小諸市の小諸エコビレッジで、4年以上ビオマルシェを行っております。出店が約28社、お客様も300名くらい来ていますが、このマルシェの運営は決して黒字にはならないのです。出店料、スタッフ1〜2名、いろいろな形へ地域の方に対する広報活動、設備運営とか本当にお金がかかっている。
それを、ブルーシートに住んでいる方の雇用創出に、彼らの技術的なものを利用して、はお金にならない、難しいと考える。ブルーシートで生活している達を本当の意味での支援というのは、何かの仕事をきちんと作る事、あそこからちゃんと自分の生活を別のところで創ることを何らかの形で支援しないといけないのかと思います。むしろ彼らに地方に行って、地方で農業をやって彼らが自立できるサイクル、繋がりを創ってもらいたい。今、彼らが立てているブルーシートのテント技術を活用する、というものでもないし、もう少し大きなスパン、長いスパンで考えないと、ただ打ち上げ花火を上げて、宮下公園にマルシェを創りました、だけで終ってしまうように感じる。是非、もっと違う形のアプローチがあるかなと思いました。

審査員からの言葉
(春田真様 株式会社ベータカタリスト)

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏

私は、渋谷ヒカリエにいたので(笑)渋谷周辺の状況は良く分かっております。一つ質問ですが、宮下公園は東京都のものですよね。元々、マルシェをやるという話とブルーシートとどう結びつけるのかなと思った中で、あえて、宮下公園という公共を使うということについて、具体的な話はしているのでしょうか?

入:マルシェの活動は7年間やっております。宮下公園のフットサル企画は私がやりました。区、都、へ5年前から話をしている。赤坂マルシェは7年前から毎週行っている。フランスでは仕組化になっていて普通に雇用をしていくことが、その人が働いた証を持っていくことで再雇用の住宅に住めることを都にお話しをさせて頂いております。

宮下公園でも曜日限定でやれば人は集められると考える、例えば夜限定にすれば、人は集められると考えております。コストを下げることを考え、打ち出し方、出展される方、それから出される物がきちんとしていれば受け入れられるのではないかと思いました。


【大学生枠】現代版寺子屋・駆け込み寺で「志金」を地域に循環させて、未来をつくる!多様な子ども育成未来事業
草加 今日子 (くさか きょうこ)さん

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東京家政大学家政学部児童学科3年(保育士、幼稚園教諭免許取得予定)。 大学生版松下村塾一期生。自身が虐待を受けたという原体験から、子どもの居場所づくり事業を展開。大学生版松下村塾の中で子どもたちに志をはぐくむ重要性に気づき、志を実現すべく、4人のメンバーで日々奮闘中。
ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

こんにちは。東京家政大学3年の草加今日子です!
これから逆境なんかに負けない居場所を提案させていただきます。5年前まではここに立てるような人間ではなかった。拒食症でガリガリにやせており、リストカットの後がありした。精神的に不安定だった。その原因は虐待。中学生のときに親から反抗期が原因の虐待を受けました。そんな私がやったことは、リストカット。苦しみのエネルギーを自分に向けていました。その後、そのエネルギーは夜遊びに向かった。内側から外側にエネルギーが向くようになった。高校3年生のときにある先生と出会う。自分も先生を慕うひとりで、家庭のことを話していると、「それは負の経験として強みになるよ」と言われた。その後、ダンスなどの高校生活を楽しむようになった。変わることが出来たのは、苦しみのエネルギーを発散する場所があったこと、学校でも家庭でもない第3の場所だったこと、負の経験は強みになることを教えてくれる大人がいたこと、この3つだった。
ビジョンは、「どんな経験でも価値あるものに変えられる場所をつくろう!」。
ビジネスモデルは、寺子屋の中に開いた塾。そこが勉強だけではなく、居場所になること。集客コンテンツは「居場所」。ダンスをしていた私。練習場所を探すのが大変だった。例えば、そうした場所を有償で貸し出す。手段は、地域貢献の対価である地域通貨。卒塾した後は、強い心や志をもって、また、子どもたちの見守りをやってもらいたい。
中高生の新しい居場所としての寺子屋。どんな経験があっても、支えてくれる、受け入れてくれる人がいる。貢献する喜びを届けす。寺子屋には、個別指導塾、地域貢献プログラムの2つがある。学び合いを促していきたい。学び合い+地域貢献(地域通貨)。そして、卒塾したあとも学び合いが出来る場所へ。収支計画は、637万円の利益が出ると見込んでいる。
最初は少人数で、拠点もひとつでやっていく。すでに去年の夏から小学生を対象にスタートしている。虐待を受けてここまで来た。一般的にいえば、これは負の経験だが、乗り越えると、社会を変えるエネルギーになるといえます。どうせ○○だから、という逃げ癖。私は改善していきたい。ここで宣言します。「私は逃げません」。私は、本気で動きます!


審査員からの言葉
(町井 則雄様 日本財団 監査部 シニアオフィサー)

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏

町井:おつかれさまでした。すばらしいプレゼンでした。場所は東京ですか、地方ですか?
草加:最初は都内です。実際に今、台東区で動いていて、そこから拡げていきたいと思っています。今、アルバイトとして台東区の学童で働いて居現状を目の当たりにしているからです。 町井:どういう形で収支に落としていくのでしょうか。
草加:居場所として価値を見い出してほしいので、最初は赤字覚悟です。
町井:教育バウチャーをしている制度を行っている団体が東北にある。塾をNPOが経営していて、年間30万円までのバウチャーを発行している。そういったノウハウが役に立つと思う。彼らがいま、足立区でバウチャー制度をやろうとしているので可能性、発展性を感じている。
また、大久保で「賢者屋」というところで、佐藤くんという人がいて、大学生を集めた場を創っている。大人ではあの場はつくれない。若い人が自分たちの居場所をつくる、社会の考え方を学ぶ、ひとつのコミュニティができている。彼らがもっているノウハウも役立つと思うので、行ってみたらいいと思う。地域通貨を使ってボランティアで集める、という考え方は面白い。ぜひ実現してほしいと思う。関心のある企業もいると思うので、繋いでほしい人がいえば、繋げるので言って欲しい。

審査員からの言葉
(奥田展久様 株式会社日本政策金融公庫)

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏

最初は重たいテーマだなと思ったが、出てきた草加さんがずいぶん明るくて健康そうでハキハキしていたので安心しました。負の経験を強みに返る、これが一番悩ましいかなと思った。人の性格はすぐには変わらない。だんだん変わっていくもの。ビジネスについて申し上げると、親御様が負担するということでしょうか?利用するお子様は何を目的でくるのでしょうか?

草加:塾と言えば親が出してくれると思いました。

親にこびるのか、こどもに従うのか。子供からしたら、勉強する気はないのかな、それだったらサッカーをしたい、という話があったほうが、こどもの求心力が高まるかな、と思う。バランスを取ろうと思えば、メニューを多様化させていく工夫がいると思う。虐待を受け方もいろいろあると思うが、食の問題もある。充分な食事を与えられていないのも社会問題なのでその解消も踏まえてやってもらえれば。あと、貧困も虐待と関連性がないとも言えない。
最後に質問。いまは親とうまくいっているのですか?

草加:もちろんうまく行っています。いまは距離をとって、うまく付き合えるようになりました。


すべての逆境を価値ある体験に。すべてのコンプレックスを魅力に。
塩崎 良子 (しおざきりょうこ)さん
YouTube動画 【ソーシャルビジネスグランプリ2016】 すべての逆境を価値ある体験に。すべてのコンプレックスを魅力に。 塩崎 良子 (しおざきりょうこ)さん

事業概要

株式会社TOKIMEKU JAPANのTSUNAGU BOXのサイトは、こちらです。
https://en-jine.com
http://www.tsunagu-box.jp/

子供の頃の夢はアイドル。ピアノと本が大好きなおとなしい子でした。学生時代はキャラを一新。バンドを組んで、オーディションに明けくれます。卒業後、音楽家を目指すも撃沈。 その後ファッションバイヤーになり、26歳で、起業。コンサル、卸業に加えて、中目黒でセレクトショップ、六本木でレンタルドレスのお店を7年半経営。世界を回って培った審美眼と、センスの引き出しの多さで、独自の世界観作るのが得意です。
ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告

皆さんにとってファッションとはどんなものですか。
私にとってのファッションとは、いつもなりたい自分になれる魔法の様なものでした。
バイヤーになり、約2年間、世界中に行って買い付けをし、代官山にセレクトショップをオープン。最初は赤字であったが、約半年後には利益も出て、六本木にドレスのレンタルショップをオープンさせることが出来ました。タレントも沢山借りてくれた、そして将来はオリジナルブランドを作りたいと夢を描いていた。起業してから7年間、走り続けました。
しかし、そんな矢先に若年性の乳がんを宣告された。夢は途絶え、真の恐怖が毎日私をお襲ってきた。
主治医から、がん患者をモデルにファッションショーをやってくれないかと言われ、初めは戸惑い悩んだが、ある時同じ患者さんから、「いつまで生きられるか分からないから一度はおしゃれをしてみたい」と言われ、その言葉でファッションショーを引き受けた。ショーの日は患者さんが堂々として皆が輝いていました。涙が止まらなかった。みんなからきれいにしてくれてありがとうと言われ、この仕事をやって行こうと決心した。 命に限りのあるとわかっている私たちがん患者だからこそ伝えていきたいと思いました。私の好きなジョブスの言葉を借りると“毎日を人生最後の日・・・” これを胸に、最高におしゃれなケア用品ブランドを作る事を決心した。ケア用品を必要としている人は沢山いる。帽子・ウイッグ・下着気持ちが弱っているから元気になる商品を作る!
ターゲットは治療が終わった患者、ギフト使用も作り、制作はバイヤーの時期に培った海外工場を利用する事を考えている。70万人もの重要のあるおしゃれケア用品・高級ケア用品を狙い将来医療環境の似ているアジアにも展開を考えている。
なんで私だけが、そんな気持ちで一杯でした。でもこの逆境は乗り越えられ何かに役に立つからこそ選ばれたのだと思いました。でも誰もがコンプレックスを持っていますよね。このドレスは今日のために作った試作品のドレスです。ドレスを脱げば、胸もリンパもなく再発におびえ未来を見るのが怖くなります。でも魔法の力と夢を私にくれる。ファッションには全ての女性を輝かせる魔法の力があります。
5年後には、グラマラスで美しく生命力に溢れたファッションブランドを立ち上げます。ブランドの名はVIVA LA VIDA。「美しき生命」です。すべての逆境を価値ある体験に、すべてのコンプレックスを魅力に。今、その挑戦を始めます。


審査員からの言葉
(瀧口匡様 ウエルインベストメント株式会社 代表取締役社長)

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏

素晴らしいプレゼンでした。商品は、日頃からカスタマーペインということを話しています。お客様は何を困っているのかが大事ですが、認識が低ければ良いビジネスが出来ない。しかし、誰よりも深く分かっている貴方であれば良いものが出来ると思う。
アドバイスとしては、ブランドを立ち上げた後に、大きく将来発展の形を精査すると良いと思う。

審査員からの言葉
(田坂広志様)

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏

会場の方々が非常に深くメッセージを受け止めたと思う、事業の成功云々ではなく、社会起業家の歩みという点で、非常に原点を示した内容でした。 私も原体験を大切にしている。単なる経験ではない。私も、33年前に癌から戻ってきました。 自分の人生に向き合っていると何か意味が見えてくる。体験そのものは辛いが、それには何かの意味があり、声が聞こえてくる。事業展開もしっかり軌道に乗せてほしいが、一回限りの人生の自分に起こったことというのは、もっとも大切な意味がある。この覚悟で今後の歩みを期待している。

 
 

社会起業家グランプリその後の活躍(杉下智彦氏)

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏 開催報告 YouTube動画 【ソーシャルビジネスグランプリ2016】 社会起業家グランプリその後の活躍(杉下智彦氏)

司会:2014年の第9回のグランプリ受賞者である杉下さんから、その後の活動報告をしてもらう。
杉下:貴重な機会に感謝。ちょうど1年半前に共感賞とグランプリを頂戴した。当時、おなかの中にいた子が今1歳になった(子供を連れて登壇)。今年、本格的に起業準備を開始したところ。自然分娩を中心とするウェルネスクリニックをアフリカで創りたいと設立を目指している。保健と幸せ、美容等、更には社会と繋がる要素を含めた専門性の高いクリニックをフランチャイズで展開する計画。現地のパートナーが見つかり、ケニアとタンザニアで起業に向けて相談中。現在の具体的な活動を紹介すると、ラーニングラボとして、アフリカの様々な文化、社会などを知ってもらうための勉強会を開いています。 セッションやアフリカでの女性起業家による講演などを開催。また、生命の家プロジェクトとして、アフリカで働いてもよいという日本の助産師さんと手を組んで今年中の病院設立を目指している。そして、プロノボひろばの活動も準備中。WEBサイトも立ち上がったので、皆さまに支援していただきたい。
(司会者:すばらしい報告に感謝。同じ卒業生として誇らしい)
実は、社会起業大学に4月から妻も通う予定。将来的には家族で起業を目指しています。去年、持続可能な開発目標(SDGs)の国際委員に従事し多忙であり、また、伊勢志摩サミットにも関わっているが、ひと段落ついたので、これから本格的に起業準備。


審査員からの言葉(田坂広志様)

ソーシャルビジネスグランプリ2015夏

杉下さんのプロジェクトは完成度の高い事業なので、今日も安心して中間報告を伺いました。あまり申し上げることはないが、敢えて申し上げると、日本は世界70億人の中で最も豊かな国。70年戦争がない、技術や医療も最先端、教育も高等教育を受けられる、そういう日本は、世界の中での立ち位置を考えると、途上国の力になることが大切。杉下さんの後ろ姿をご覧になった次の世代の方々が続いて欲しい。世界の一隅を照らしてほしい。岡田さんは、日本との間に政治的問題を抱える中国のサッカーチームを率いていたので、その感想を聞きたい。

岡田さん:自分が中国のチームを率いたのは、スポーツの力を通じて、国境とは別のサッカー仲間という繋がりができないかという思いがあった。中国は1人っ子なので、ほとんどの両親は子供を戦場に送りたくないと思っている。しかし世の中の流れはそうはいかない。遠藤大臣に、東京オリンピックの入場行進は国毎ではなく、競技毎にしてはどうかと言っている。色々な人の接点を創って国境というくくりを外すことは素晴らしいのではないか。

杉下さんの今後のご活躍に期待したい。今、世界では、難民問題やテロ問題、イスラム教対キリスト教という構図が生まれている。このような中、相手の立場を考える精神性をもっている日本人が活躍できるのではないか。それが今世界で求められている文化であると思っています。その精神性、歴史歴思想を含めて杉下さんのような仕事を通じて届けてもらいたい。

 
 

政治起業家グランプリ受賞の岡田武史氏と田坂広志名誉学長による受賞記念対談

『なぜ、FC今治の活動を通じて、地域活性化を目指すのか?−「目に見えない価値」を大切にする社会をめざして−』
この度、政治起業家グランプリ受賞の岡田武史氏と田坂広志名誉学長に加え、急遽ソーシャルビジネスグランプリ2014夏にて川崎市役所を中心に行っている中小企業支援の活動「川崎モデル」の取り組みで政治起業家グランプリを受賞された藤沢久美氏にも加わっていただき、地域活性化について、そして「見えない価値」を大切にする社会を目指すことについてご対談頂きました。
YouTube動画 【ソーシャルビジネスグランプリ2016】 『なぜ、FC今治の活動を通じて、地域活性化を目指すのか?−「目に見えない価値」を大切にする社会をめざして−』 対談1
YouTube動画 【ソーシャルビジネスグランプリ2016】 『なぜ、FC今治の活動を通じて、地域活性化を目指すのか?−「目に見えない価値」を大切にする社会をめざして−』 対談2

 
 
 

田坂氏:今回政治起業家グランプリを受賞された元サッカー全日本代表監督の岡田武史氏と、以前政治起業家グランプリを受賞された藤沢久美さんに来て頂きました。お2人とも地域を巻き込んだ活動をしていらっしゃいますが、その取組みについて教えてください。

藤沢氏:「川崎モデル」とは川崎市役所を中心に行っている中小企業支援の活動です。最近はこの「川崎モデル」を多くの方に知って頂いた結果として、沢山の自治体からお問合せをいただいており感謝しています。皆さん川崎市にいらっしゃると、地域振興の要は当事者である自分たちが行動することだと気付かれます。そして、自分達自身で歩き回り、自分達自身で問題解決の道を探るんだというスタンスで実際に行動される方が増えてきていることを嬉しく感じています。

岡田氏:私は、FC今治での事業を通じて、事業のキーは「人」だということに気付きました。事業開始当初は試合会場を運営することだけで頭がいっぱいで、試合内容にまで頭が回らないぐらいでした。そんな中どれだけのお客様が来てくれるか心配だったのですが、試合当日はなんと2,000人を超える方が来てくださいました。その時は一人ひとりの方にお礼を言って回りたいぐらい感謝の気持ちでいっぱいで本当に感動しました。
その時に初めて、「強いサッカーチームをつくる」だけではなく、地域や地元の人を巻き込んで初めてフットボールになるんだと感じました。
インフラ、制度、ファイナンスなどの問題は二の次です。人の受け入れ方、温かさ、情熱が最も大切だということを知りました。自分が思い描いた夢に、何とかしようと集まってくれた人の信頼や夢を裏切らないことが一番大切だと思っています。

田坂氏:岡田さんは今治で大きな夢を描かれました。人の心理は、夢が大きいほど動きます。ただそれだけではだめで、夢を描いた上でリスクをとって行動をしている人を見て初めて、人は手伝ってあげたいという思いが湧きます。岡田さんもチーム川崎の皆さんも、皆さん自身がリスクをとって挑戦したからこそ、そして一人ひとりの方の協力に深く感謝できたからこそ、多くの人が動いてくれたのだと思います。これが人間の心理です。
人脈もお金もない、ないないづくしででも社会起業家が事業を進めていけるのは、やはり人に対して「ありがたい」と感謝できるからなのだと思います。

今、岡田さんとともに始めている、GIVING プロジェクト、VSOP運動を紹介します。
「GIVING プロジェクト」は、未来の世代に「目に見えない価値を大切にする社会」という贈り物を!
というコンセプトで始めたプロジェクトです。「VSOP運動」とは全国各地域の商店や企業が、互いの本業を結び合わせ協力・協働して毎月一日、地域貢献や社会貢献のためのボランティア・サービスの活動を行うという全国的な運動です。

ご自身の会社や組織、そしてその会社や組織で活動される地域において、目に見えない資本は豊かになっているかどうか、皆さんも確かめていただきたいと思います。見えない資本が豊かになっている時は、ボランタリー経済が働いています。お金で動いている資本主義のあり方、経済のあり方を、もっと大きなスケールで変えてみたいと思っています。
地域に根差した活動をされている岡田さんを、1人の知人として、深く敬服します。
本当に大切なものは、目に見えない資本。1ミリでもいいから、目の前の現実を変える。そのことに注力していただきたいと思います。

本日は貴重なお時間をありがとうございました。



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